MotoGP レースレポート
2022年9月18日
MotoGP 第15戦 アラゴンGP 決勝
スペイン モーターランド・アラゴン
アラゴンGP決勝はオープニングラップのアクシデントで一時最下位に後退したリンスが9位フィニッシュ。
2022 MotoGP
アラゴンGP決勝日を迎えた灼熱のモーターランド・アラゴンは大勢の観客を迎え、恒例となるMotoGP決勝前のセレモニーではオペラ歌手、ブラスバンドの演奏の他、イギリスのエリザベス女王2世を追悼する1分間の黙祷が行われた。
オーストリアGPで右踵を負傷し、サンマリノGPを欠場してアラゴンGP復帰に照準を合わせて臨んだジョアン・ミルが負傷箇所の痛みのため土曜午前のFP3後にレース欠場を決意したため、チームスズキエクスターはアラゴンGP決勝をアレックス・リンスひとりで臨むこととなり、リンスにとってホームGPともいえるレースにいつも以上の気合を入れて挑む。
リンスは3列目9番グリッドから好スタートを切るが、前方でマルク・マルケス(ホンダ)とファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が絡むアクシデントがあり、クアルタラロが転倒。すぐ後方にいたリンスは、冷静な判断と素早い反応でコース上にいたクアルタラロを避けるが、そのせいで最後尾まで順位を落としてしまう。その後、さらにマルケスと中上貴晶(ホンダ)が接触し、中上が転倒してコース上は一時騒然となるが、リンスは集中力を欠くことなく安定した速いペースを保ちながら追い上げを続ける。
レース10周目までに12番手まで順位を上げたリンスは、猛追撃を休むことなくさらに前との差を詰めながら9番手までポジションアップ。最終ラップの最終コーナーでは前をオーバーテイクして一時8番手となるが、その後再び交わされて9位でチェッカーを受けた。
MotoGPはアラゴンGPから3連戦となり、次戦は3年ぶりの開催となる日本GPとなるため、スタッフはこの後すぐに日本に移動。ミルはアラゴンGPに続いて日本GPも欠場するため、日本GPではミルの代役をGSX-RR開発テストライダーの津田拓也が務める。
オーストリアGPで右踵を負傷し、サンマリノGPを欠場してアラゴンGP復帰に照準を合わせて臨んだジョアン・ミルが負傷箇所の痛みのため土曜午前のFP3後にレース欠場を決意したため、チームスズキエクスターはアラゴンGP決勝をアレックス・リンスひとりで臨むこととなり、リンスにとってホームGPともいえるレースにいつも以上の気合を入れて挑む。
リンスは3列目9番グリッドから好スタートを切るが、前方でマルク・マルケス(ホンダ)とファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が絡むアクシデントがあり、クアルタラロが転倒。すぐ後方にいたリンスは、冷静な判断と素早い反応でコース上にいたクアルタラロを避けるが、そのせいで最後尾まで順位を落としてしまう。その後、さらにマルケスと中上貴晶(ホンダ)が接触し、中上が転倒してコース上は一時騒然となるが、リンスは集中力を欠くことなく安定した速いペースを保ちながら追い上げを続ける。
レース10周目までに12番手まで順位を上げたリンスは、猛追撃を休むことなくさらに前との差を詰めながら9番手までポジションアップ。最終ラップの最終コーナーでは前をオーバーテイクして一時8番手となるが、その後再び交わされて9位でチェッカーを受けた。
MotoGPはアラゴンGPから3連戦となり、次戦は3年ぶりの開催となる日本GPとなるため、スタッフはこの後すぐに日本に移動。ミルはアラゴンGPに続いて日本GPも欠場するため、日本GPではミルの代役をGSX-RR開発テストライダーの津田拓也が務める。
リビオ・スッポ チームマネージャー
「アレックスは今日非常に良い仕事をしてくれました。決勝を迎える前から今日は彼が表彰台争いに絡むだろうと予想していましたし、実際に彼はその期待に応える走りを見せてくれたと思います。残念ながらオープニングラップで2つのアクシデントによりポジションを大きく後退させてしまいましたが、その後の追い上げは素晴らしかったですし、ライダー、マシンのポテンシャルを共にしっかりと披露してくれたと言えるでしょう。今日のこのパフォーマンスを維持し、次戦もてぎではさらに運が我々の味方をしてくれるよう願いたいと思います。残念ながらジョアンは日本GPも欠場となりますが、代役として津田拓也選手を起用し、ふたりのライダーで全力を尽くして戦います。」河内 健 テクニカルマネージャー
「ジョアンの怪我により我々はアラゴンGPをアレックスひとりで戦うこととなってしまったのですが、決勝でのレースペースには自信を持っていました。しかし1周目のアクシデントによりアレックスは一度最下位まで後退してしまったため、そこからの追い上げを強いられる展開となってしまいました。トップ2台は非常に速いペースで走行していましたが、3位争いは十分できたペースだっただけに非常に残念です。しかし今日のレースで我々のパフォーマンスを確認することができましたので、諦めることなく、次戦我々のホームGPとなる日本で再びチャレンジしたいと思います。」アレックス・リンス
「自分にとってのホームレースで決勝への気合いもいつも以上のものだっただけに、スタート直後にファビオの転倒を避けて最下位まで順位を落としてしまった時、正直自分の中では今日のレースはもう終わってしまったと思って落胆したよ。でも気を取り直して出来る限りを尽くそうと、とにかく自分の走りで少しずつ前とのギャップを詰めてオーバーテイクを続けていった。今日は自分のレースペースが本当に良かったから結果は本当に悔やまれるけど、もっと最悪な結果になることだってあったかもしれないわけだから、全てを出し切って獲得した9位という結果には納得しているよ。チェッカー後の観客の声援にも勇気をたくさんもらうことができたしね。これもレースだから仕方がないし、この走りを日本でも見せることができるよう気持ちを切り替えて次戦のことを考えるようにするよ。」MotoGP 第15戦 アラゴンGP 決勝結果
順位 | No. | ライダー | チーム名 | メーカー | タイム/トップ差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 23 | E・バスティアニーニ | Gresini Racing MotoGP | DUCATI | 41'35.462 |
2 | 63 | F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | DUCATI | +0.042 |
3 | 41 | A・エスパルガロ | Aprilia Racing | APRILIA | +6.139 |
4 | 33 | B・ビンダー | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | +6.379 |
5 | 43 | J・ミラー | Ducati Lenovo Team | DUCATI | +6.964 |
6 | 89 | J・マルティン | Prima Pramac Racing | DUCATI | +12.030 |
7 | 10 | L・マリーニ | Mooney VR46 Racing Team | DUCATI | +12.474 |
8 | 5 | J・ザルコ | Prima Pramac Racing | DUCATI | +12.655 |
9 | 42 | アレックス・リンス | Team SUZUKI ECSTAR | SUZUKI | +12.702 |
10 | 72 | M・ベツェッキ | Mooney VR46 Racing Team | DUCATI | +16.150 |
11 | 88 | M・オリベイラ | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | +17.071 |
12 | 73 | A・マルケス | LCR Honda CASTROL | HONDA | +18.463 |
13 | 12 | M・ビニャーレス | Aprilia Racing | APRILIA | +18.730 |
14 | 35 | C・クラッチロー | WithU Yamaha RNF MotoGP Team | YAMAHA | +20.090 |
15 | 44 | P・エスパルガロ | Repsol Honda Team | HONDA | +27.588 |
16 | 87 | R・ガードナー | Tech 3 KTM Factory Racing | KTM | +28.805 |
17 | 21 | F・モルビデリ | Monster Energy Yamaha MotoGP | YAMAHA | +30.422 |
18 | 40 | D・ビンダー | WithU Yamaha RNF MotoGP Team | YAMAHA | +31.330 |
19 | 49 | F・ディ・ジャンアントニオ | Gresini Racing MotoGP | DUCATI | +31.595 |
20 | 25 | R・フェルナンデェス | Tech 3 KTM Factory Racing | KTM | +36.160 |
DNF | 93 | M・マルケス | Repsol Honda Team | HONDA | 22 laps |
DNF | 20 | F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | YAMAHA | 0 |
DNF | 30 | 中上 貴晶 | LCR Honda IDEMITSU | HONDA | 0 |
MotoGP ライダーチャンピオンシップランキング(第15戦 アラゴンGP 終了時)
順位 | ゼッケン | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 20 | F・クアルタラロ | YAMAHA | 211 |
2 | 63 | F・バニャイア | DUCATI | 201 |
3 | 41 | A・エスパルガロ | APRILIA | 194 |
4 | 23 | E・バスティアニーニ | DUCATI | 163 |
5 | 43 | J・ミラー | DUCATI | 134 |
6 | 5 | J・ザルコ | DUCATI | 133 |
7 | 33 | B・ビンダー | KTM | 128 |
8 | 42 | アレックス・リンス | SUZUKI | 108 |
9 | 35 | J・マルティン | DUCATI | 104 |
10 | 12 | M・ビニャーレス | APRILIA | 104 |
11 | 88 | M・オリベイラ | KTM | 95 |
12 | 10 | L・マリーニ | DUCATI | 91 |
13 | 36 | ジョアン・ミル | SUZUKI | 77 |
14 | 72 | M・ベツェッキ | DUCATI | 74 |
15 | 93 | M・マルケス | HONDA | 60 |
16 | 30 | 中上 貴晶 | HONDA | 46 |
17 | 44 | P・エスパルガロ | HONDA | 43 |
18 | 73 | A・マルケス | HONDA | 39 |
19 | 21 | F・モルビデリ | YAMAHA | 26 |
20 | 49 | F・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | 23 |
21 | 4 | A・ドビツィオーゾ | YAMAHA | 15 |
22 | 40 | D・ビンダー | YAMAHA | 10 |
23 | 87 | R・ガードナー | KTM | 9 |
24 | 25 | R・フェルナンデェス | KTM | 8 |
25 | 6 | S・ブラドル | HONDA | 2 |
26 | 35 | C・クラッチロー | YAMAHA | 2 |
27 | 51 | M・ピロ | DUCATI | 0 |
28 | 32 | L・サバドーリ | APRILIA | 0 |
29 | 92 | 渡辺 一樹 | SUZUKI | 0 |
MotoGP コンストラクターチャンピオンシップランキング(第15戦 アラゴンGP 終了時)
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | DUCATI | 346 |
2 | APRILIA | 217 |
3 | YAMAHA | 213 |
4 | KTM | 161 |
5 | SUZUKI | 134 |
6 | HONDA | 100 |
MotoGP チームチャンピオンシップランキング(第15戦 アラゴンGP 終了時)
順位 | チーム | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati Lenovo Team | 335 |
2 | Aprilia Racing | 298 |
3 | Monster Energy Yamaha MotoGP | 237 |
4 | Prima Pramac Racing | 237 |
5 | Red Bull KTM Factory Racing | 223 |
6 | Gresini Racing MotoGP | 186 |
7 | Team SUZUKI ECSTAR | 185 |
8 | Mooney VR46 Racing Team | 165 |
9 | Repsol Honda Team | 105 |
10 | LCR Honda | 85 |
11 | WithU Yamaha RNF MotoGP Team | 27 |
12 | Tech 3 KTM Factory Racing | 17 |