アラゴンGPの2日目はアレックス・リンスが安定したペースで強い走りをアピールする一方、オーストリアGPでの怪我から復帰したジョアン・ミルは、金曜のFP1・FP2、土曜午前のFP3まで走行を続けたものの、負傷した右足首の痛みに苦しみ土曜午後のFP4セッションからの走行を断念。チームスズキエクスターにとって明暗を分ける土曜日となった。

ダイレクトQ2行きを決める午前のFP3セッションは、前日と比較して気温が低かったこともあり、各ライダーがセッション開始と同時に次々にタイムアップ。リンスはセッション残り15分でタイムアタックを開始し、10番手でセッションを終了。終盤には黄旗提示によりベストラップのキャンセルがあったり、また最後のアタックではオーバーランがあったりといくつかのドラマがあった中、セッション終了時にはトップから1秒以内に21人のライダーが名前を連ねることとなった激しいトップ10争いを制してダイレクトQ2入りを決めた。

トップ5を目指して挑んだQ2ではリンスがタイムアタックで苦戦。数度のタイムアタックで最後までタイムアップにチャレンジするも、2列目グリッドに僅かに届かず9番手で予選を終了。明日の決勝は3列目からのスタートとなった。