MotoGP レースレポート
2022年9月3日
MotoGP 第14戦 サンマリノGP 予選
イタリア ミザノワールドサーキット/マルコ・シモンチェリ
サンマリノGP予選はリンスが12番手、MotoGP初参戦の渡辺一樹は23番手を獲得。
2022 MotoGP
2日目を迎えたサンマリノGPでは、午前のFP3でアレックス・リンスが素晴らしいパフォーマンスを見せダイレクトQ2にジャンプイン。また前戦オーストリアGPで負傷したジョアン・ミルの代役参戦でMotoGP初参戦となる渡辺一樹は、初日に続き順調にペースを上げていき、共にポジティブなスタートを切った。
FP3でリンスはセッション終盤に激しいタイムアタックを繰り返し5番手まで一気にポジションアップ。他ライダーのラップキャンセルがあったためひとつ順位を上げ4番手となった。
午後のFP4では、朝から薄い雨雲に覆われていたミザノワールドサーキットに雨粒が落ち始め、サーキットは場所によって乾いている部分と濡れている部分が混在する複雑なコンディションとなる。渡辺はセッション終盤に15コーナーで転倒を喫するがライダーに怪我はなく、僅か10分のブレイクにも関わらずチームの迅速な対応によりスムーズにQ1をスタート。FP4に続き小雨がところどころ路面を濡らす難しいコンディションながら13 番手でセッションを終え、MotoGP初レースを23番手グリッドからスタートする。
その後迎えたQ2でも小降りながら雨はコンスタントに降り続き、リンスを含むほぼ全員のライダーがウエットタイヤを装着してセッションをスタート。しかしリンスは微妙なコースコンディションに翻弄され苦戦する。その後、雨の量が減りサーキットが乾き出したため、リンスは残り9分でピットインし、スリックタイヤで再びピットアウト。周回毎にタイムを更新するも12番手に留まり、サンマリノGP決勝は4列目からのスタートとなった。
FP3でリンスはセッション終盤に激しいタイムアタックを繰り返し5番手まで一気にポジションアップ。他ライダーのラップキャンセルがあったためひとつ順位を上げ4番手となった。
午後のFP4では、朝から薄い雨雲に覆われていたミザノワールドサーキットに雨粒が落ち始め、サーキットは場所によって乾いている部分と濡れている部分が混在する複雑なコンディションとなる。渡辺はセッション終盤に15コーナーで転倒を喫するがライダーに怪我はなく、僅か10分のブレイクにも関わらずチームの迅速な対応によりスムーズにQ1をスタート。FP4に続き小雨がところどころ路面を濡らす難しいコンディションながら13 番手でセッションを終え、MotoGP初レースを23番手グリッドからスタートする。
その後迎えたQ2でも小降りながら雨はコンスタントに降り続き、リンスを含むほぼ全員のライダーがウエットタイヤを装着してセッションをスタート。しかしリンスは微妙なコースコンディションに翻弄され苦戦する。その後、雨の量が減りサーキットが乾き出したため、リンスは残り9分でピットインし、スリックタイヤで再びピットアウト。周回毎にタイムを更新するも12番手に留まり、サンマリノGP決勝は4列目からのスタートとなった。
リビオ・スッポ チームマネージャー
「結果だけを見れば決して満足のいくものではないと思いますが、ポジティブな要素もたくさんあったと思います。初のMotoGP参戦となる一樹は、セッション毎に順調にタイムを上げていくことができ、FP4では転倒してしまいましたがライダーは怪我を負うことがなくポテンシャルを見せることができました。ここまでの彼のパフォーマンスには非常に満足しています。アレックスはいつものようにレースペースは良いのですが、予選は小雨が降ったり止んだりの微妙なコンディションであったために、残念ながら本来の力を発揮することができませんでした。しかし我々は彼の強さを知っているので、決勝ではしっかりと期待に応えてくれると信じています。」アレックス・リンス
「ベストを尽くしたけど思った結果にはならなかった。予選はサーキットのところどころで雨が降っていて、スリックタイヤだったのでヘルメットのバイザーに大きな雨粒が当たり出してからは全開で攻めることができなかったんだ。予選ポジションがかなり後方になってしまったから、明日の決勝ではスタートを決めて序盤に前に出られるようにしないとね。あとはいつもの通り全開でプッシュして、少しでも良いポジションでゴールできるように頑張るよ。」渡辺 一樹
「午前のFP3までは順調にタイムを詰めていくことができ、フィーリングも少しずつ良くなって手応えを感じることができるようになってきました。マシンにも慣れてきたのでFP4ではチャンスがあれば速いライダーをフォローしてみようと思い、アレックス(リンス)の後ろについて走ってみたところ、ちょっと無理をしてしまったようで転倒してしまいました。予選の直前だったために決して良いタイミングではなかったのですが、チームのお陰で予選にきっちり間に合うことができ、結果は最後尾ではなく1列前のポジションを獲得することができました。雨が降り出してコンディションも微妙であったために運もあったと思いますが、初のMotoGP参戦なので嬉しくもあります。明日の天候がどのようになるのか分かりませんが、いずれにしても今の自分にできることを全て出し切りレースを楽しみたいと思います。」MotoGP 第14戦 サンマリノGP 予選結果
順位 | No. | ライダー | チーム名 | タイム | トップ差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 43 | J・ミラー | Ducati Lenovo Team | 1'31.899 | - |
2 | 63 | F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | 1'31.914 | 0.015 |
3 | 23 | E・バスティアニーニ | Gresini Racing MotoGP | 1'32.014 | 0.115 |
4 | 72 | M・ベツェッキ | Mooney VR46 Racing Team | 1'32.048 | 0.149 |
5 | 12 | M・ビニャーレス | Aprilia Racing | 1'32.118 | 0.219 |
6 | 5 | J・ザルコ | Prima Pramac Racing | 1'32.169 | 0.270 |
7 | 10 | L・マリーニ | Mooney VR46 Racing Team | 1'32.226 | 0.327 |
8 | 20 | F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | 1'32.246 | 0.347 |
9 | 41 | A・エスパルガロ | Aprilia Racing | 1'32.577 | 0.678 |
10 | 88 | M・オリベイラ | Red Bull KTM Factory Racing | 1'32.775 | 0.876 |
11 | 21 | F・モルビデリ | Monster Energy Yamaha MotoGP | 1'33.351 | 1.452 |
12 | 42 | アレックス・リンス | Team SUZUKI ECSTAR | 1'33.438 | 1.539 |
13 | 89 | J・マルティン | Prima Pramac Racing | 1'32.015 | (Q1) |
14 | 49 | F・ディ・ジャンアントニオ | Gresini Racing MotoGP | 1'32.276 | (Q1) |
15 | 33 | B・ビンダー | Red Bull KTM Factory Racing | 1'32.600 | (Q1) |
16 | 73 | A・マルケス | LCR Honda CASTROL | 1'32.631 | (Q1) |
17 | 51 | M・ピロ | Aruba.it Racing | 1'32.658 | (Q1) |
18 | 4 | A・ドビツィオーゾ | WithU Yamaha RNF MotoGP Team | 1'32.663 | (Q1) |
19 | 44 | P・エスパルガロ | Repsol Honda Team | 1'32.826 | (Q1) |
20 | 6 | S・ブラドル | Repsol Honda Team | 1'32.838 | (Q1) |
21 | 40 | D・ビンダー | WithU Yamaha RNF MotoGP Team | 1'33.331 | (Q1) |
22 | 30 | 中上 貴晶 | LCR Honda IDEMITSU | 1'33.484 | (Q1) |
23 | 92 | 渡辺 一樹 | Team SUZUKI ECSTAR | 1'36.289 | (Q1) |
24 | 87 | R・ガードナー | Tech 3 KTM Factory Racing | 1'44.690 | (Q1) |
25 | 25 | R・フェルナンデェス | Tech 3 KTM Factory Racing | 1'46.732 | (Q1) |