MotoGP レースレポート
2022年4月2日
MotoGP 第3戦 アルゼンチンGP 予選
アルゼンチン テルマス・デ・リオ・オンド
2年ぶり開催のアルゼンチンGP予選でリンスとミルが揃って3列目グリッドを獲得
2022 MotoGP
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け2年ぶりの開催となったアルゼンチンGPだが、前戦インドネシアからアルゼンチンへのMotoGP機材輸送の遅延により、現地時間の木曜日に、金曜日に行われる予定だった全てのセッションのキャンセルが発表となった。一時は開催すら心配されたが、主催者、チーム、ライダーが一堂に会し、金曜、土曜のタイムスケジュールを圧縮し、土曜1日で消化する「スーパーサタデー」を実現。それによりMotoGPクラスはFP3をキャンセルし、FP1、FP2の時間をそれぞれ10分ずつ延長して、予選も同日に行うこととなった。
アレックス・リンス、ジョアン・ミルは共に好きなサーキットのひとつとして挙げているテルマス・デ・リオ・オンドでの2年ぶりの走行に期待を膨らませていたものの、1日に集約されたスケジュールにより戦略の変更を強いられる。しかし走り出しのFP1からふたりのライダーは安定した好タイムを記録。共に好感触を得てセッションの大半をトップ5圏内につけていたが、僅かなタイム差でそれぞれ6番手、10番手でアルゼンチンGPでの最初のセッションを終える。
予選前最後のセッションとなるFP2では、マシンセッティング、タイヤテスト、サーキット攻略に加え、予選に向けての準備も求められたため、セッション前半をレースセッティングに、後半をタイムアタックへとうまく使い分けて変則スケジュールをマネージメントした。後半のタイムアタックでリンス6番手、ミル7番手で揃ってダイレクトQ2進出を果たした。
順調にスケジュールを消化してきて迎えたQ2セッションだが、ミルのメインマシンがトラブルによりスタートできず、ミルはセカンドマシンでピットアウトを強いられる。リンス、ミル共にペースは安定しているものの、タイムアタックでは上位につけることができずリンス7番手、ミル8番手で予選を終え、2年ぶりのアルゼンチンGP決勝を共に3列目グリッドからスタートしトップフィニッシュを狙うことになった。
アレックス・リンス、ジョアン・ミルは共に好きなサーキットのひとつとして挙げているテルマス・デ・リオ・オンドでの2年ぶりの走行に期待を膨らませていたものの、1日に集約されたスケジュールにより戦略の変更を強いられる。しかし走り出しのFP1からふたりのライダーは安定した好タイムを記録。共に好感触を得てセッションの大半をトップ5圏内につけていたが、僅かなタイム差でそれぞれ6番手、10番手でアルゼンチンGPでの最初のセッションを終える。
予選前最後のセッションとなるFP2では、マシンセッティング、タイヤテスト、サーキット攻略に加え、予選に向けての準備も求められたため、セッション前半をレースセッティングに、後半をタイムアタックへとうまく使い分けて変則スケジュールをマネージメントした。後半のタイムアタックでリンス6番手、ミル7番手で揃ってダイレクトQ2進出を果たした。
順調にスケジュールを消化してきて迎えたQ2セッションだが、ミルのメインマシンがトラブルによりスタートできず、ミルはセカンドマシンでピットアウトを強いられる。リンス、ミル共にペースは安定しているものの、タイムアタックでは上位につけることができずリンス7番手、ミル8番手で予選を終え、2年ぶりのアルゼンチンGP決勝を共に3列目グリッドからスタートしトップフィニッシュを狙うことになった。
リビオ・スッポ チームマネージャー
「この週末はロジスティックによる問題が原因でタイムスケジュールが大幅に変更となり、いつも以上に忙しい予選日となりましたが、チームが落ち着いて素晴らしい仕事をしてくれたお陰で予選はポジティブな結果を得ることができたと思います。レースペースも良いですし、3列目グリッドからのスタートであれば決勝はトップグループで戦うチャンスが十分あるので明日の決勝が楽しみです。予選でジョアンのメインマシンにトラブルが見つかったために時間をロスしてしまったことと、セカンドマシンのセッティングがメインマシンと違っていたので、その部分だけは少し悔やまれますが、トラブルは既に解決していますし、後は明日に向けて万全な準備を整えるのみです。」アレックス・リンス
「2年ぶりにアルゼンチンに戻ってくることができて嬉しいよ。テルマスは素晴らしいサーキットで走るのが本当に楽しいし、多くの熱狂的ファンの応援がさらに気持ちを盛り上げてくれている。今週は通常のスケジュールとは違いフリー走行がいつもより1セッション少なかったけど、僕らのチームはうまくマネージメントすることができたと思う。残念ながらグリッドは上位を獲得できなかったけど、レースペースには自信があるから明日の決勝が楽しみだよ。自分にとってはMotoGPクラスで初表彰台を獲得した縁起の良いサーキットでもあるから、ファンの前で再びあの時のようなパフォーマンスを披露したいね。」ジョアン・ミル
「今日が走行初日だったけど、フィーリングも良いし、周回を重ねる毎に良くなっているから全体的にはポジティブな1日だったと言えるだろうね。走り始めはグリップ感があまりなく少し苦戦したけど、セッティングを変更したら問題もすぐに解決した。ただ予選でメインマシンがトラブルにより走らせられず、セッティングの違うセカンドマシンでアタックしなくてはならなかったことがちょっと残念だった。メインマシンでアタックできたらもう少しタイムを上げることができていたと思う。グリッドはかなり後方に感じるけど、レースペースは悪くないから、決勝ではスタートを決めてとにかく全てを出し切って走るよ。」MotoGP 第3戦 アルゼンチンGP 予選結果
順位 | No. | ライダー | チーム名 | タイム | トップ差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 41 | A・エスパルガロ | Aprilia Racing | 1'37.688 | - |
2 | 89 | J・マルティン | Pramac Racing | 1'37.839 | 0.151 |
3 | 10 | L・マリーニ | Mooney VR46 Racing Team | 1'38.119 | 0.431 |
4 | 44 | P・エスパルガロ | Repsol Honda Team | 1'38.165 | 0.477 |
5 | 12 | M・ビニャーレス | Aprilia Racing | 1'38.196 | 0.508 |
6 | 20 | F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | 1'38.281 | 0.593 |
7 | 42 | アレックス・リンス | Team SUZUKI ECSTAR | 1'38.455 | 0.767 |
8 | 36 | ジョアン・ミル | Team SUZUKI ECSTAR | 1'38.516 | 0.828 |
9 | 5 | J・ザルコ | Pramac Racing | 1'38.537 | 0.849 |
10 | 30 | 中上 貴晶 | LCR Honda IDEMITSU | 1'38.576 | 0.888 |
11 | 43 | J・ミラー | Ducati Lenovo Team | 1'38.584 | 0.896 |
12 | 33 | B・ビンダー | Red Bull KTM Factory Racing | 1'38.932 | 1.244 |
13 | 23 | E・バスティアニーニ | Gresini Racing MotoGP | 1'38.566 | (Q1) |
14 | 63 | F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | 1'38.610 | (Q1) |
15 | 21 | F・モルビデリ | Monster Energy Yamaha MotoGP | 1'38.805 | (Q1) |
16 | 88 | M・オリベイラ | Red Bull KTM Factory Racing | 1'38.871 | (Q1) |
17 | 72 | M・ベツェッキ | Mooney VR46 Racing Team | 1'38.877 | (Q1) |
18 | 4 | A・ドビツィオーゾ | WithU Yamaha RNF MotoGP Team | 1'38.938 | (Q1) |
19 | 73 | A・マルケス | LCR Honda CASTROL | 1'39.095 | (Q1) |
20 | 49 | F・ディ・ジャンアントニオ | Gresini Racing MotoGP | 1'39.126 | (Q1) |
21 | 25 | R・フェルナンデェス | Tech 3 KTM Factory Racing | 1'39.153 | (Q1) |
22 | 87 | R・ガードナー | Tech 3 KTM Factory Racing | 1'39.159 | (Q1) |
23 | 40 | D・ビンダー | WithU Yamaha RNF MotoGP Team | 1'39.380 | (Q1) |
24 | 6 | S・ブラドル | Repsol Honda Team | 1'39.487 | (Q1) |