2021 MotoGP
|
MotoGP レースレポート
2021年11月6日
MotoGP 第17戦 アルガルヴェGP 予選 場所:ポルトガル アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット
ジョアン・ミルがMotoGPクラス初のフロントローを獲得
アルガルヴェGPの2日目は風が強く、午前のFP3で前日のタイムを更新するのには厳しいコンディションとなったが、上位陣の中ではその壁を破って最初にタイムを更新したのはジョアン・ミルで、その後チームメイトのアレックス・リンスもミルに続いて自己ベストタイムを更新。スズキペアは共に好調な滑り出しとなる。ダイレクトQ2行きを賭けたトップ10争いはセッションが終盤になるにつれて激戦となり、21人のライダーが1秒以内、トップ3のタイム差はわずか0.025秒という僅差で、ミル3番手、リンス7番手でこのセッションを締め括り、揃ってダイレクトQ2行きとなる。
FP4ではマシンセットアップとタイヤ比較、決勝を見越したロングラン等を行い、それぞれのプログラムを消化。同時にQ2に向けて準備を整える。 迎えたQ2ではセッション開始と同時に12人のライダーが序盤からハイペースでプッシュする。ミル、リンスも同様に激しいアタックを見せ、ミルは1周目、2周目とトップに躍り出る。ミルは2度目のピットアウトの際に他ライダーによって道を塞がれる形となりアタックのタイミングを逃すも、3番手に留まりMotoGPクラスで初のフロントローを獲得した。リンスは11番手で決勝は4列目グリッドからのスタートとなる。 佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
「まずはジョアンがフロントローを確保できてホッとしています。初日からジョアンはペースが安定しており、GSX-RRの良いところを引き出す走りができているので、明日のレースには冷静に臨みたいと思います。アレックスは予選では力を出し切ることができませんでしたが、その原因を調査し明日に向けて調整します。いずれにしてもラップペースは良いので、明日のレースではスタートを決めてトップ争いに加わりたいと思います。」ジョアン・ミル
「MotoGPクラスで始めてのフロントローを獲得できて本当に嬉しいよ。チームの皆が常に全力で頑張ってくれているお陰だと思っている。ここ数戦は予選で上位にいけるポテンシャルが何度もあったんだけど、天候だったり他の要因だったりでうまくいかなかったから、やっと結果として見せることができた感じだね。今日はポールポジションも狙えたと思うけど、3番手フロントローという結果でも十分満足だよ。最高のパフォーマンスを引き出せるマシンに仕上げてくれたチームスタッフに心から感謝している。」アレックス・リンス
「総合的にはポジティブな1日だったと思う。午前のFP3ではタイムも安定して速く、ダイレクトにQ2に行けたしね。午後はセッティングを変更してハードリアタイヤを試したんだけど、それはあまりフィーリングが良くなかったから、明日はまたセッティングを戻す予定だよ。ペースも良いし全体的な流れは決して悪くなかったんだけど、風が強かったせいでマシンが振られやすく、安定したペースで走るのはちょっと困難だったね。予報では明日は風が少し弱まるみたいだから、決勝ではいつものようにスタートで一気に前に出て、“リンススタイル”のレースをするよ。」MotoGP 第17戦 アルガルヴェGP 予選結果
|
- 二輪車トップ
- スズキレーシングレポート
- MotoGP 第17戦 アルガルヴェGP 予選
SUZUKI RACING REPORT
スズキレーシングレポート