
2020 MotoGP
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2020年9月20日
MotoGP 第8戦 エミリア・ロマーニャGP 決勝 場所:イタリア ミサノワールドサーキット/マルコ・シモンチェリ
エミリア・ロマーニャGP決勝でミルが大健闘の2位
サンマリノ・ミサノでのダブルヘッダー2戦目の決勝は、MotoGP世界選手権ならではのエキサイティングなバトルとスリルに溢れる展開が繰り広げられ多くのファンを魅了した。チームスズキエクスターはジョアン・ミルが大健闘の2位を獲得して2戦連続で表彰台に立った。
決勝開始約1時間半前に突然のにわか雨に襲われたミサノワールドサーキットだが、その後天候はすぐに回復し、27周の決勝が青空の下でスタートした。11番、18番グリッドからスタートしたジョアン・ミルとアレックス・リンスは共に好スタートを決め、序盤でのポジションアップを狙う。 ミルは序盤からペースを緩めることなく追撃。2ラップ目には8番手にポジションを上げ、6ラップ目ではトップ5圏内に入る。フロント、リア共にミディアムタイヤを選択したミルは、周回が進むにつれトップグループとの差を縮め、8ラップ目にはトップグループを射程圏内に捉える。その後しばらく3番手争いのグループから2秒遅れの距離をキープしながらオーバーテイクのチャンスを狙い、残り3ラップでアタック。まずはクアルタラロ(ヤマハ)をオーバーテイクし、その後ポル・エスパルガロ(KTM)をオーバーテイクして2位に浮上。そのままチェッカーを受けた。ミルはチャンピオンシップランキングでは4位に留まるが、トップからの差はわずか4ポイントとなった。 前週のサンマリノGPを5位で終えたリンスは、この週末予想外の苦戦を強いられる。ウィークを通しマシンのフィーリングを得ることができず、決勝でも苦しい戦いとなったリンスは12位という不本意な結果でダブルヘッダー2戦目を締めくくるも、ホームレースとなる次戦バルセロナに向けて気持ちを切り替えて挑む。 河内 健 テクニカルマネージャー
「素晴らしいレースでした。我々のライダーは昨日の予選であまり良いグリッドポジションを得ることができなかったのですが、ジョアンは非常に素晴らしいリカバーを見せてくれ、最終的に2位表彰台を獲得してくれました。ジョアンに感謝の気持ちを伝えると共に、チーム、日本で支えてくれているメンバー、そしてこのプロジェクトに関わってくださっている全ての皆様にありがとうと伝えたいと思います。一方アレックスですが、今週末我々は彼の100%のポテンシャルを引き出すことができませんでした。その原因を次戦バルセロナまでにしっかりとつきとめて、バルセロナではふたりのライダーでしっかりと戦えるよう準備していきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。」ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「ジョアンは先週末に続き、今週末も本当に素晴らしい仕事をしてくれました。4列目グリッドというディスアドバンテージをものともせず、とにかくひとつでも前に出ることだけを考えて最後まで大健闘をしてくれ、とても誇りに思います。レース中のオーバーテイクもクリーンで素晴らしく、2位獲得に十分値するパフォーマンスだったと言えるでしょう。今週末アレックスは彼の本来のポテンシャルとマシンのポテンシャルを十分に引き出すことができず残念な結果となってしまいましたが、チーム内で問題点をしっかりと洗い出し、次戦バルセロナではまたいつものような強いレースを見せてもらいたいと願っています。」ジョアン・ミル
「先週末に続いて再び表彰台に上がることができて本当に嬉しいよ。予選結果を改善する必要があることは理解しているし、そのために一生懸命取り組んではいるけど、11番手グリッドからのスタートで表彰台争いをできたことが自分でもびっくりさ。レース中は、とにかく前とのギャップを詰めることだけに集中して走った結果だよ。今日のリザルトには自分でも大満足だし、この調子で来週のバルセロナでも続けて良い結果を残せるようにさらに頑張るよ。」アレックス・リンス
「今日のレースはかなり厳しかったね。マシンをうまく止められないこととコーナー進入時にスピードをキープできないことが一番の問題で、フリー走行や予選の時より決勝はさらにその症状が酷くなった感じだった。来週末のカタルニアGPまでまだ数日あるから、それまでになんとか問題を解決できるようにしないとね。問題解決に向けて自分自身は前向きだし、カタルニアは過去に結果を残している相性の良いサーキットだから、気持ちを入れ替えて来週末のレースに臨むよ。」MotoGP 第8戦 エミリア・ロマーニャGP 決勝結果
MotoGP ポイントランキング(第8戦 エミリア・ロマーニャGP終了時)
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