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MotoGP
2020年9月13日
MotoGP 第7戦 サンマリノGP 決勝
場所:イタリア ミサノワールドサーキット/マルコ・シモンチェリ

サンマリノGPでミルがシーズン2度目の表彰台を獲得、リンスは5位
今シーズン初めて少数の観客を動員して開催されたサンマリノGP決勝。ミサノワールドサーキット/マルコ・シモンチェリには決勝日に約10,000人のMotoGPファンが集まり、27周で行われたスリリングなレースを観客席から観戦した。チームスズキエクスターはジョアン・ミルが最終ラップにドラマティックなオーバーテイクを見せ3位表彰台を手に入れ、チームメイトのアレックス・リンスもレース終盤まで上位グループで激しい表彰台争いを行い5位でレースを終えた。

朝のウォームアップ走行での最大のテーマは、決勝で大きな鍵を握るタイヤ選択であり、ミルは前後共ミディアムタイヤを選択し、リンスはフロントにミディアム、リアにソフトを選択した。

シーズン初観客の声援の中で決勝がスタートし、スズキライダーのふたりは1周目にリンス6番手、ミル8番手とそれぞれポジションを上げる。リンスは安定したハイペースで周回を重ね8周目には5番手に、その後さらに4番手にポジションを上げ表彰台を射程圏内とする。ミルも後方から着々と追い上げ、リンスのグループのすぐ後ろで6番手を走行。オーバーテイクのタイミングを虎視眈々と狙う。

リンスはその後もペースを落とすことなくレースは終盤を迎え、残り数周ではふたりのライダーが共に表彰台を狙える展開となったが、リンスは腕上がりの症状に苦しみ表彰台争いから無念の脱落。一方のミルは最後まで表彰台争いを諦めることなく最終ラップでラストスパートを掛け、前を走るロッシ(ヤマハ)をオーバーテイク。3位にポジションを上げてシーズン2度目の表彰台を獲得した。腕の痛みによりペースダウンを強いられたリンスも5位でチェッカーを受け、チャンピオンシップに貴重なポイントを加算した。

この表彰台獲得によりミルはチャンピオンシップでトップから16ポイント差のランキング4位に浮上。リンスは36ポイント差の12位だが、チャンピオンシップポイントはかなり僅差で、今後のレース結果により大逆転が起こる可能性が高い。


河内 健 テクニカルマネージャー
「レッドブルリンクに続いてミサノはスズキにとって難しいサーキットだったのですが、初日こそ苦戦しましたが最終的にはふたり共トップ5でフィニッシュしてくれ、ジョアンは最終ラップで素晴らしい走りを見せて表彰台を獲得することができました。来週もう1戦ここでレースがありますので、アレックスにはこの悔しさを次のレースにぶつけてもらい、ジョアンには引き続き好調を維持して2戦目も表彰台を狙ってもらいたいと思います。応援よろしくお願いします。」

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「今週もまた表彰台を獲得できましたし、何よりスズキの2台のマシンが揃って上位グループで表彰台争いをするのを見ることができたことが本当に嬉しいですね。予選グリッドがもう少し良かったら、さらに良いリザルトを期待できたのではないかと思います。ジョアンは後方から着々と追い上げ、最終ラップで息を飲むパフォーマンスを見せて表彰台を手に入れましたし、アレックスも腕の問題が起きるまでのペースは素晴らしいものでした。この週末のチームスタッフの努力に感謝すると共に、我々は来週もこの好調を維持し、来週末さらに上を目指していきます。」

ジョアン・ミル
「今日はオーストリアの時ほど強くはなかったけど、とにかくまた表彰台を獲得できて最高に嬉しいよ。最終ラップで仕掛けたコーナーは自信があったし、あそこでオーバーテイクすることは決めていたから、あのアタックは本当にエキサイティングだったね。スタート直後のタイヤが新しい時はペースアップに苦戦したけど、タイヤが消耗してからのペースはかなり良かったし、マシンのフィーリングも良かったから思い切って攻めることができた。火曜日のテストでさらにいろいろ試して、来週末に向けてまたきっちり準備するよ。」

アレックス・リンス
「今日はかなりきついレースだったよ。レース序盤から中盤は良い感じで走れていたんだけど、表彰台が見えてきてからペースを上げてかなりプッシュしたせいで右腕が腕上がりのような状態になってしまった。ヘレスで怪我した右肩がまだ完治していないから、それをかばって筋肉に負担を掛けてしまったせいだろうね。ラスト数周はもう限界だったから、とにかく転倒せず、順位をキープして完走することに気持ちを切り替えたんだ。状況を考えれば5位という結果には納得だけど、来週はさらに上を目指すよ。」

MotoGP 第7戦 サンマリノGP 決勝結果
順位ゼッケンライダーチーム名メーカータイム/トップ差
121F・モルビデリPetronas Yamaha SRTYAMAHA42:02.272
263F・バグナイアPramac RacingDUCATI+2.217
336ジョアン・ミルTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI+2.290
446V・ロッシMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA+2.643
542アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI+4.044
612M・ビニャーレスMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA+5.383
74A・ドビツィオーゾDucati TeamDUCATI+10.358
843J・ミラーPramac RacingDUCATI+11.155
930中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA+10.839
1044P・エスパルガロRed Bull KTM Factory RacingKTM+12.030
1188M・オリベイラRed Bull KTM Tech 3KTM+12.376
1233B・ビンダーRed Bull KTM Factory RacingKTM+12.405
1341A・エスパルガロAprilia Racing Team GresiniAPRILIA+15.142
1427I・レクオナRed Bull KTM Tech 3KTM+19.914
155J・ザルコEsponsorama RacingDUCATI+20.152
169D・ペトルッチDucati TeamDUCATI+22.094
1773A・マルケスRepsol Honda TeamHONDA+22.473
186S・ブラドルRepsol Honda TeamHONDA+37.856
1938B・スミスAprilia Racing Team GresiniAPRILIA+1'18.831
DNF53T・ラバットEsponsorama RacingDUCATI5 Laps
DNF20F・クアルタラロPetronas Yamaha SRTYAMAHA9 Laps
MotoGP ポイントランキング(第7戦 サンマリノGP終了時)
順位ゼッケンライダーマシンポイント
14A・ドビツィオーゾDUCATI76
220F・クアルタラロYAMAHA70
343J・ミラーDUCATI64
436ジョアン・ミルSUZUKI60
512M・ビニャーレスYAMAHA58
646V・ロッシYAMAHA58
721F・モルビデリYAMAHA57
833B・ビンダーKTM53
930中上 貴晶HONDA53
1088M・オリベイラKTM48
1144P・エスパルガロKTM41
1242アレックス・リンスSUZUKI40
135J・ザルコDUCATI31
1463F・バグナイアDUCATI29
159D・ペトルッチDUCATI25
1641A・エスパルガロAPRILIA18
1773A・マルケスHONDA15
1827I・レクオナKTM15
1938B・スミスAPRILIA8
2053T・ラバットDUCATI7
2135C・クラッチローHONDA7
2251M・ピロDUCATI4
236S・ブラドルHONDA 
2493M・マルケスHONDA