
2020 MotoGP
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2020年7月18日
MotoGP 第2戦 スペインGP 予選 場所:スペイン ヘレス・サーキット − アンヘル・ニエト
待ちに待ったMotoGPクラスの開幕を迎えたスペインGP。
チームスズキエクスターにとっては波乱の予選に。
スペインGP2日目は、アレックス・リンス、ジョアン・ミル共にラップタイム、フィーリングが前進し、ふたりのライダーが揃って大きな期待とともに予選に臨むが、リンスはQ2セッション終了間際に転倒、ミルは最終グリッドを決めるQ2で思い通りのパフォーマンスが出せず、思いもしない波乱の展開となる。
午前のFP3は路面温度がさほど上がらずコンディションも良く、この週末好調を維持するジョアン・ミルはすぐに好ペースで周回を開始し、ベストラップ1'36.908を記録してセッションを3番手で終了。ミルはさらに午後のFP4でも安定したペースで周回を重ね、このセッションでも再び3番手につける。 しかし最後の予選となるQ2で、ミルはそれまでと同様のフィーリングを得ることができずに苦戦。リアのグリップに苦しんだままタイプアップができず、悔しい12番手でセッションを終えて4列目グリッドに留まることとなった。 FP3でトップ10圏外となったアレックス・リンスはQ1でトップタイムをマークしてQ2行きを決める。しかしQ2セッション終了間際にハイスピードで転倒を喫し、右肩を強く打撲。転倒後すぐにサーキットのクリニカ・モービルでレントゲン検査を行ったところ、右肩の脱臼及び骨折の疑いがあり、また痛みも酷かったために鎮痛剤を投与され、ヘレス市内の病院に搬送された。 病院でのMRI検査を含む詳細の検査結果によると、怪我は右肩と上腕骨を繋ぐ関節部分のヒビ、同部分の腱の部分破傷、また多少の筋肉浮腫も見られるが、回旋筋腱板部分の腱へのダメージはないと見られている。 ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「グリッドポジションを決めるQ2のセッション終了間際、11コーナーでアレックスのフロントが切れ込み、猛スピードでグラベルに突っ込む大転倒を喫してしまいました。残念ながらこの転倒によりアレックスは右肩を負傷してしまい、現在怪我の詳細を検査しているところです。彼にとっても我々チームにとっても本当に残念な結果となってしまいました。 ジョアンは予選でポテンシャルを最大限に出し切ることができずに4列目グリッドからのスタートとなってしまいましたが、レースペースも良いですし、彼自身のモチベーションもかなり高いので、決勝での活躍に期待しています。」アレックス・リンス
「タイムアタックをしている最中だったんだけど、11コーナーで突然フロントが切れこんじゃったんだ。なんとか持ち直そうと頑張ったんだけど無理だったから、スピードが乗っている状態のままグラベルに飛び出したんだ。かなり怖かった。グラベルに出たら左にジャック (ミラー)がいて、ジャックを避けるのとエアフェンスにぶつからないためにバイクを投げ出した。バイクから落ちた時右肩を強く打ってしまったみたいで、転倒直後に強い痛みがあったからすぐにクリニカ・モービルに送られて、そこから市内の病院で検査を受けた結果、やはり右肩にダメージを負っていることが分かったんだ。だから明日の決勝を走れるかどうかは正直まだ分からない。今はとにかく体を休めて、明日の朝の状態次第で医者と話してどうするかを決めるよ。」ジョアン・ミル
「今週はテストを含めて乗り始めからずっと好調だったし、今日は特にフィーリングが良かったから予選結果には本当にがっかりしている。Q2でフィーリングが変わってしまい、思うようなパフォーマンスができなかった理由をしっかり解明して、明日までに解決策を施さないとね。暑くて厳しいレースになると思うけど、明日はとにかくスタートを決めてベストな結果を得られるように全力を出し切るつもりさ。予選で怪我を負ってしまったチームメイトのアレックスのことは本当に残念だよ。1日も早く僕らの元に戻ってきてくれるのを願っている。」MotoGP 第2戦 スペインGP 予選結果
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