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2015年9月13日
MotoGP 第13戦 サンマリノGP 場所:サンマリノ ミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリ
天候の変化に翻弄されたレース、エスパルガロがトップ10入り
レースは何とかドライ路面でスタートしたものの、降り出した雨にライダー達は今シーズン初めて「ウェット仕様の控えマシンへの変更」レギュレーションの選択を強いられた。しかしながら雨はすぐに上がって路面が急速に乾いたため、ライダー達は再びマシンをドライ仕様のものにスイッチするという目まぐるしい展開となった。 会場に詰めかけた観客にとっては、波乱含みのレースから一瞬たりとも目が離せない大変刺激的な展開であったが、チームスズキエクスターの2人のライダーには、そのような状況の中で適格なマシンフィーリングを追究することは容易くなかった。それでもアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスの両ライダーは着実にラップを重ね、エスパルガロ10位、ビニャーレス14位でフィニッシュした。 アレイシ・エスパルガロ 「順位に関してだけでなく、レース全体について残念な内容です。一生懸命頑張っていますが、成績もポイントも思うように行きません。レース序盤はドライコディションで、トップ10圏内を目指そうと積極的に攻めていきましたが、その後2度に渡るマシン交換で、どうしてもベストな状態をキープできませんでした。おそらくもう1ラップ早くピットインできたら順位を少し上げることができたのかとも思います。加速面でのパフォーマンスがまだ十分ではないけれど、一方でポジティブな部分の有効な利用方法を見つけていかなければなりません。次のアラゴンではもっと良い結果が出せるよう、天候が以前のテストの時とあまり変わらず、テストで得たデータをレースで生かすことができますように、と今回のようなことがあると特にそう思います。」 マーベリック・ビニャーレス 「この週末もまた不本意な結果に終わりました。テストでは、レースでの好成績が期待できるのではという手応えがありましたが、今日のような状況ではテストの成果を発揮できないまま終わってしまいました。最初のセッションから思うようなセッティングが出ず、またその原因もわかりませんでした。とにかく大きな自信を持てたテストの時とはコンディションが違い過ぎて、とても不思議なフィーリングでした。天候に影響されたレースでしたが、もっと良い結果が出せたのではと思います。レースはまだまだ続くので、解決策をよく考え、さらに改善して成長していけるよう、ポジティブに頑張ります。」 寺田 覚チームディレクター 「不安定な天候で2回のマシン変更に翻弄された形となり、非常に厳しいレースでした。実際のところ今回のレースウィークは全体にわたって厳しい状況にあり、7月にここでテストをおこなった際には沢山のテストを行い、レースに向けて良いベースができたと考えていましたが、実際には思いどおりにならない状態でした。あいにく路面コンディションがあまりにも違い、ライダーは2人とも、初めて走るサーキットと同様の状況で攻略しなければなりませんでした。アレイシについては、土曜に良い感じで走ることができるようになったので決勝もポジティブなレースをしてくれると期待していましたが、天候の変化に妨げられました。一方のマーベリックはトラクションと加速が課題で、リアの感触を良くしたいと初日から苦戦していました。ともかく、7月のテストと今日のようなまったく違うコンディションを比較できるデータが取れたことは、今後の情報と経験を増やすためにも重要なことです。そして今週末の結果にとらわれることなく、できるだけ前向きに、すでに次のアラゴンを見据えています。アラゴンは以前にテストもしており、コースの情報もある程度把握しています。」
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