D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2023 第4戦 中国大会 TOHO Racing CUPは6月24～25日に広島県世羅郡世羅町の世羅グリーンパーク弘楽園で開催された。ハード路面と尾根を越えて行き来するハイスピードのアップダウン、大小様々なジャンプを有し見応えあるコースとして知られる同会場での開催は、コロナ禍での休止を経て2021年の最終戦以来2年ぶり。梅雨の最中にも関わらず大会期間中は土日とも好天に恵まれ、青空が広がると共に真夏を思わせる強い日差しが照りつけ、汗ばむ気温の中でレースが行われた。エキシビションの2ストローク125ccクラスを含め全国から222名がエントリーした大会には、地元中国地方はもとより近畿や九州、四国などから土日合わせて2,458人のファンが訪れ随所で繰り広げられた熱いバトルを楽しんだ。

今シーズンの全日本には、Team SBEから星野 裕がRM-Z450でIA1クラスに、福村 鎌がRM-Z250でIA2クラスに参戦。福山に拠点を置くTeam SBEにとってはホームとなる大会。そんな中で開幕戦の後に腕を負傷し欠場が続いていた星野も福山市の出身で、この大会に向けて調整し、ようやく地元での復帰を果たす。今シーズン初めて30分+1周のフルタイム2ヒート制で行われた決勝。まだ100パーセントのコンディションではない星野は土曜日の予選を12番手でクリアすると、慎重を期して臨んだ決勝第1ヒートは中段からのスタートで序盤やや順位を落としたものの、小島庸平(ホンダ)とシングルポジションを争うバトルを展開し10位のポジションをキープ。ヒート2も同様の展開となったが、レースの終盤に今度はパッシングに成功すると一気に突き放して9位でチェッカー、開幕戦を上回る総合9位でのレース復帰を果たした。

一方土曜日の予選を5番手で通過した福村 鎌は、両ヒートともスタートが決まらず中段の混戦の中で激しいバトルを展開。ヒート1は12位、ほぼ最後尾からのスタートを強いられたヒート2は激しい追い上げの末に14位まで順位を回復し両ヒートでポイントを獲得。総合15位の結果を残した。