D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2023 第1戦 HSR九州大会は、4月8～9日に熊本県菊池郡大津町のHSR九州で開催された。大会期間中は低気圧の通過により土曜日は気温が下がったものの、土日とも快晴。ただし、大会前にまとまった雨が降ったためコースコンディションはマディでの開始となった。入念なコース補修により日曜日はかなり改善したものの、水を多く含んだ路面にはワダチやギャップが多数出現。荒れた路面への対応が求められるレースとなった。また、今大会はIA1、IA2クラス共に15分＋1周のスプリントレースを3レース行うトリプルヒート制を採用。政府のコロナ対処方針に準じて入場時の検温やマスクの着用義務がなくなり、レース後には数年ぶりにウイニングランが実施されるなどコースサイドのファンがライダーに向って声援を送るモトクロス本来の楽しみ方が復活した。全9戦での開催が予定される今シーズン、注目の開幕戦には公式発表で土日合わせて2千人を越える観客が訪れ、コースサイドから随所で繰り広げられる激しいバトルを楽しんだ。

今シーズン、国内最高峰IA1クラスには、Team SBEから星野 裕がRM-Z450で参戦。土曜日の予選を15番手で通過した星野は、荒れたコンディションにリズムを合わせることが出来ずヒート1が12位、ヒート2は15位、ヒート3は転倒もあり19位と苦戦。なんとか5ポイントを獲得し総合は16位だった。

星野と同じTeam SBEからIA2クラスにRM-Z250で参戦した福村 鎌は、ヒート1-2が共に10位。ヒート3はスタートこそ決まらず中段からの追い上げとなったものの、7位までポジションを上げる鋭い追い上げを見せトータルで21ポイントを獲得、総合10位の結果で開幕戦を終えた。