D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2023 第2戦 腕時計のベルモンドCUPは、5月13～14日に埼玉県川越、上尾両市にまたがるウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。雨の予報が続いた週末、大会期間中会場の上空は雲に覆われて時折小雨や大粒の雨が降る生憎の天候。コースサイドには時折傘の花が咲き並ぶ状況となったが、間断的な降雨となったためマディコンディションになることはなく、レース時間の短縮等の措置は取られずに済んだ。また今大会は、エントラントを確保するために土曜日に参加型のレースを実施。国際A級、レディースクラスは日曜日のみのワンデイ開催となり、予選も通常のレースではなく、予選落ちのないIA1は練習走行中のラップタイムで、IA2クラスに関してはタイムアタックとラストチャンスレースで決勝進出とグリッドの順位が決められた。都心からもアクセスしやすい首都圏での開催とあって、今大会も土日合わせて2,900人を超えるファンがコースを取り囲み、間近に繰り広げられるスリリングなバトルを楽しんだ。

今シーズンの全日本には、Team SBEから星野 裕がRM-Z450でIA1クラスに、福村 鎌がRM-Z250でIA2クラスに参戦。しかし星野は大会前の調整で出場したローカルレースで転倒し腕を負傷したため、今大会は欠場となった。

一方の福村 鎌は、2組に分かれて行われた日曜日朝のタイムアタック予選で10番手タイムを記録し決勝に進出。30分＋1周の通常のフォーマットで行われた決勝第1ヒート、福村はスタートで混戦に飲み込まれ20番手前後で1周目をクリア。前半11番手まで順位を上げた福村は、後半このポジションをキープし11位でチェッカーを受けた。続く第2ヒート、またも中段からの追い上げとなった福村は、4周目に10番手まで順位を上げて更なるポジションアップを図るが、5周目にエンストでマシンをストップさせてしまい大きく順位を落とす。そこから鋭い追い上げを見せた福村は、10台近くをパスして12位でチェッカーを受け総合11位のリザルトを残した。