2025 FIM世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会
2025年8月2日(土)
イベントレポート
スズキライダーが集結。スズキブースのファンの前で抱負を語る。
2025 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会の土曜日のメインイベントは15時30分からのトップ10トライアルで、昨日グリッドが確定した11番手以降のチームは14時15分から45分間のフリープラクティスがあるのみとなる。8時間の決勝に向けてマシンのメンテナンスやピット作業の確認等、やることはたくさんあるものの、多くのチームにとってはちょっと一息つける瞬間でもある。
スズキブースでは午前10時より2005年、06年世界耐久選手権チャンピオンでもある北川圭一さんと山口リリアさんの司会によるライダートークショーが行われ、多くのファンがブース前に詰めかけた。
まずステージに登壇したのは今年が最後の鈴鹿8耐参戦となる S-PULSE DREAM RACINGから、生形秀之、ジョナス・フォルガー、濱原颯道。チームを率いる生形は今年でレースを引退することを表明しており「最後の鈴鹿8耐なので、しっかりライダーとして戦います。表彰台目指して頑張りますので応援宜しくお願いします。」と気合のコメント。
このウィークにはじめて鈴鹿を走ったジョナスは「世界中のコースを走ったことがあるけど、鈴鹿はトップクラスに難しいね。プレイステーションで予習はしてきたけど、実際走らせると複雑なレイアウトでブラインドコーナーも多くてアジャストするのが大変だったよ。」今回チームに加入するきっかけは「友人のマーセル・シュロッターから連絡があったんだ。自分はこのチームからは出られないけどライダーを探しているからどうだ?ってね。二つ返事でOKしたんだけど、でどこのメーカーだって聞いたらスズキっていうから、即決定は出来なかったんだ。自分はダニ・ペドロサやポル・エスパルガロと一緒にKTMのMotoGPマシンのテストをしているからね。でもスズキはMotoGPを撤退しているから問題ないよ。と快諾してもらえたんだ。だからKTMにも感謝しているんだ。まだ決勝を走っていないから鈴鹿8耐のすべてを語ることは出来ないけれど、素晴らしい雰囲気で楽しんでいるよ。ノーミステイクで良い結果を出せるように頑張るよ。」と抱負を語った。
濱原は6月の合同テストの数日前に生形から連絡あり、テスト後にチームに加入。体調管理も含めて大変な面もあったとのことだが「エスパルスはこれまで4位が2回あるから、目標は当然それ以上です。生形さんが引退を撤回したいと思わせるくらい良いレースをしたいですね。」と思いを語った。
続いてチームスズキCNチャレンジから佐原伸一チームディレクター、エティエンヌ・マッソン、アルベルト・アレナス、津田拓也が登壇。「昨年からスタートしましたCNチャレンジですが、バイクもチームもライダーも着実にステップアップしているなかで、同時に様々な環境性能を高めた製品をトライして使っています。また、全日本の2戦にも参戦して、マシンと同時にスタッフのレベルアップも図りました。昨日は僅差でトップ10トライアル出場を逃しましたが、我々のチームは他のチームとはコンセプトが違います。速く走ることだけでなく、環境性能を一歩も二歩も先に進んで開発することで、これからの2輪環境に向けてプラスになると信じています。」と佐原が活動の主旨を語る。
唯一、昨年より継続参戦するエティエンヌは「昨年は初年度として考えれば結果はとても良かったと思うけど、まだまだ手探りだったし、反省を活かして、今年はより良い状態で戦えると思う。」日本が大好きだというエティエンヌは「大好きな日本とファンの前で良い走りで応えたい」と語ると会場からは大きな拍手が沸き起こった。
昨年ヨシムラ SERT Motulから鈴鹿8耐デビューしたMoto2ライダーのアレナスは、耐久レースについて「普段走っているレースは40分くらいのスプリントだし、考え方も走り方も全然違うね。フィジカルもタイヤも燃費も考えながら、ただ速く走るだけでなくコンスタントな走りが求められるね。でもこれも良い勉強になっているよ。昨年ヨシムラで走った経験を活かして決勝は表彰台目指して頑張るよ。」と思いを語った。
津田は久々のスズキファクトリーからの参戦に、戻ってくることが出来て嬉しい反面、プレッシャーも大きいとも語るが「このプレッシャーを味わいたくて戻ってきました。それが日々の生活やトレーニングの強化にもつながっています。」と語り「このような環境でレースが出来ることは本当に幸せです。皆さんの応援が力になります。」と語り、決勝での強い走りを誓った。
その時、「2025チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R」を模した電動ミニバイクの「CNチャレンジ ミニ」に乗った、スズキ株式会社 常務役員 二輪事業本部の伊勢 敬本部長がサプライズ登場して会場を盛り上げ、チームに激励の言葉を送った。
そして最後に佐原が「他のチームとはコンセプトがそもそも違いますが、鈴鹿8耐本番に向けてセットアップと同時にスタッフの育成も進めてきたので決勝に期待してください。応援よろしくお願いします。」と締めくくった。
最後にヨシムラ SERT Motulから加藤陽平チームディレクター、グレッグ・ブラック、ダン・リンフット、渥美心が登壇。「順調そうだね。」と語る司会の北川に対し、加藤チームディレクターが「転倒以外は順調です。」と意味深な発言。ウィークに入ってすでに3度の転倒を喫しているとのことだが「我々は耐久チームだから慣れています」と会場を笑わせる。しかし「マシンもライダーも非常に良いレベルにあり、良い結果が狙えると思います。鈴鹿8耐だけでなく、EWCの年間チャンピオン獲得もしっかり見据えて戦っていきます。」とコメント。
「昨年は怪我で走れなかったからこうして決勝を迎えることが出来るのはとてもハッピーだね。鈴鹿は速いライバルチームも多いし、暑くてタフなレースだけど、チームメイトも速くて頼もしいから3人で力を合わせて全力で頑張るよ。」とグレッグ。
ダンは開幕戦ル・マン24時間レースでは怪我で欠場している。「随分と回復してきているし、マシンに乗っている時は大丈夫。100%全力で頑張るよ。」とコメント。2023年の鈴鹿8耐のオートレース宇部での走りが認められてのヨシムラ SERT Motulへの加入が決まったダンは鈴鹿8耐への思い入れも強く「2023年は4位で去年は3位だったから、今年はそれ以上を目標にしたいね。」と表彰台獲得を誓う。
昨年の表彰台獲得の立役者でもある渥美は、マシンのレベルアップだけでなく、ヨシムラ SERT Motulにおける自身の成長を感じていると語る。「ここ数年はほとんど 2人で走るような状況でしたので、今回は速いチームメイトと3人で走れるのが嬉しいです。」とコメント。
最後に加藤チームディレクターが「午後に行われるトップ10トライアルはライダーの晴れ舞台なので、我々も見て楽しみたいと思います。そして明日の決勝はチーム力だと思っています。GSX-R生誕40周年の記念すべき年をファンの皆さんにとってもメモリアルイヤーにするべく表彰台目指して頑張りますのでどうぞ応援宜しくお願いします。」と締めくくった。
なお、スズキブースではこの木曜日に発表されたばかりのGSX-Rシリーズ40周年記念車のGSX-R1000RやGSX-8T/8TT、DR-Z4SM等のほか、鈴鹿8耐参戦マシンのGSX-R1000R(CNチャレンジ仕様)も展示。様々なスズキグッズも販売され、大きな賑わいを見せていた。
スズキブースでは午前10時より2005年、06年世界耐久選手権チャンピオンでもある北川圭一さんと山口リリアさんの司会によるライダートークショーが行われ、多くのファンがブース前に詰めかけた。
まずステージに登壇したのは今年が最後の鈴鹿8耐参戦となる S-PULSE DREAM RACINGから、生形秀之、ジョナス・フォルガー、濱原颯道。チームを率いる生形は今年でレースを引退することを表明しており「最後の鈴鹿8耐なので、しっかりライダーとして戦います。表彰台目指して頑張りますので応援宜しくお願いします。」と気合のコメント。
このウィークにはじめて鈴鹿を走ったジョナスは「世界中のコースを走ったことがあるけど、鈴鹿はトップクラスに難しいね。プレイステーションで予習はしてきたけど、実際走らせると複雑なレイアウトでブラインドコーナーも多くてアジャストするのが大変だったよ。」今回チームに加入するきっかけは「友人のマーセル・シュロッターから連絡があったんだ。自分はこのチームからは出られないけどライダーを探しているからどうだ?ってね。二つ返事でOKしたんだけど、でどこのメーカーだって聞いたらスズキっていうから、即決定は出来なかったんだ。自分はダニ・ペドロサやポル・エスパルガロと一緒にKTMのMotoGPマシンのテストをしているからね。でもスズキはMotoGPを撤退しているから問題ないよ。と快諾してもらえたんだ。だからKTMにも感謝しているんだ。まだ決勝を走っていないから鈴鹿8耐のすべてを語ることは出来ないけれど、素晴らしい雰囲気で楽しんでいるよ。ノーミステイクで良い結果を出せるように頑張るよ。」と抱負を語った。
濱原は6月の合同テストの数日前に生形から連絡あり、テスト後にチームに加入。体調管理も含めて大変な面もあったとのことだが「エスパルスはこれまで4位が2回あるから、目標は当然それ以上です。生形さんが引退を撤回したいと思わせるくらい良いレースをしたいですね。」と思いを語った。
続いてチームスズキCNチャレンジから佐原伸一チームディレクター、エティエンヌ・マッソン、アルベルト・アレナス、津田拓也が登壇。「昨年からスタートしましたCNチャレンジですが、バイクもチームもライダーも着実にステップアップしているなかで、同時に様々な環境性能を高めた製品をトライして使っています。また、全日本の2戦にも参戦して、マシンと同時にスタッフのレベルアップも図りました。昨日は僅差でトップ10トライアル出場を逃しましたが、我々のチームは他のチームとはコンセプトが違います。速く走ることだけでなく、環境性能を一歩も二歩も先に進んで開発することで、これからの2輪環境に向けてプラスになると信じています。」と佐原が活動の主旨を語る。
唯一、昨年より継続参戦するエティエンヌは「昨年は初年度として考えれば結果はとても良かったと思うけど、まだまだ手探りだったし、反省を活かして、今年はより良い状態で戦えると思う。」日本が大好きだというエティエンヌは「大好きな日本とファンの前で良い走りで応えたい」と語ると会場からは大きな拍手が沸き起こった。
昨年ヨシムラ SERT Motulから鈴鹿8耐デビューしたMoto2ライダーのアレナスは、耐久レースについて「普段走っているレースは40分くらいのスプリントだし、考え方も走り方も全然違うね。フィジカルもタイヤも燃費も考えながら、ただ速く走るだけでなくコンスタントな走りが求められるね。でもこれも良い勉強になっているよ。昨年ヨシムラで走った経験を活かして決勝は表彰台目指して頑張るよ。」と思いを語った。
津田は久々のスズキファクトリーからの参戦に、戻ってくることが出来て嬉しい反面、プレッシャーも大きいとも語るが「このプレッシャーを味わいたくて戻ってきました。それが日々の生活やトレーニングの強化にもつながっています。」と語り「このような環境でレースが出来ることは本当に幸せです。皆さんの応援が力になります。」と語り、決勝での強い走りを誓った。
その時、「2025チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R」を模した電動ミニバイクの「CNチャレンジ ミニ」に乗った、スズキ株式会社 常務役員 二輪事業本部の伊勢 敬本部長がサプライズ登場して会場を盛り上げ、チームに激励の言葉を送った。
そして最後に佐原が「他のチームとはコンセプトがそもそも違いますが、鈴鹿8耐本番に向けてセットアップと同時にスタッフの育成も進めてきたので決勝に期待してください。応援よろしくお願いします。」と締めくくった。
最後にヨシムラ SERT Motulから加藤陽平チームディレクター、グレッグ・ブラック、ダン・リンフット、渥美心が登壇。「順調そうだね。」と語る司会の北川に対し、加藤チームディレクターが「転倒以外は順調です。」と意味深な発言。ウィークに入ってすでに3度の転倒を喫しているとのことだが「我々は耐久チームだから慣れています」と会場を笑わせる。しかし「マシンもライダーも非常に良いレベルにあり、良い結果が狙えると思います。鈴鹿8耐だけでなく、EWCの年間チャンピオン獲得もしっかり見据えて戦っていきます。」とコメント。
「昨年は怪我で走れなかったからこうして決勝を迎えることが出来るのはとてもハッピーだね。鈴鹿は速いライバルチームも多いし、暑くてタフなレースだけど、チームメイトも速くて頼もしいから3人で力を合わせて全力で頑張るよ。」とグレッグ。
ダンは開幕戦ル・マン24時間レースでは怪我で欠場している。「随分と回復してきているし、マシンに乗っている時は大丈夫。100%全力で頑張るよ。」とコメント。2023年の鈴鹿8耐のオートレース宇部での走りが認められてのヨシムラ SERT Motulへの加入が決まったダンは鈴鹿8耐への思い入れも強く「2023年は4位で去年は3位だったから、今年はそれ以上を目標にしたいね。」と表彰台獲得を誓う。
昨年の表彰台獲得の立役者でもある渥美は、マシンのレベルアップだけでなく、ヨシムラ SERT Motulにおける自身の成長を感じていると語る。「ここ数年はほとんど 2人で走るような状況でしたので、今回は速いチームメイトと3人で走れるのが嬉しいです。」とコメント。
最後に加藤チームディレクターが「午後に行われるトップ10トライアルはライダーの晴れ舞台なので、我々も見て楽しみたいと思います。そして明日の決勝はチーム力だと思っています。GSX-R生誕40周年の記念すべき年をファンの皆さんにとってもメモリアルイヤーにするべく表彰台目指して頑張りますのでどうぞ応援宜しくお願いします。」と締めくくった。
なお、スズキブースではこの木曜日に発表されたばかりのGSX-Rシリーズ40周年記念車のGSX-R1000RやGSX-8T/8TT、DR-Z4SM等のほか、鈴鹿8耐参戦マシンのGSX-R1000R(CNチャレンジ仕様)も展示。様々なスズキグッズも販売され、大きな賑わいを見せていた。