2025 FIM世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会
2025年6月18日(水)・19日(木) 鈴鹿サーキット主催 テストセッション
鈴鹿8耐 事前テストレポート
鈴鹿8耐決勝に向けて最後のテスト、スズキ勢は順調にセットアップをすすめる
8月3日に決勝を迎える「2025 FIM世界耐久選手権 ”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会」のエントラントに向けた鈴鹿サーキット主催のテストセッション-1が6月18、19日の2日間開催された。前週、11、12日に行われた国内車両メーカーおよびタイヤメーカーの合同テストに続いての2回目となり、今回が本戦までの最後のテストでもある。
梅雨の最中にもかかわらず、両日ともに鈴鹿サーキットは気温30℃超え。強い日差しが照りつける本番さながらの条件のなか、各チーム準備を進めた。
走行は2つにグループ分けされたうえで18日が45分間のセッションが2回と75分が1回。さらに合同で70分の夜間走行を実施。19日は80分と90分の走行が1セッションずつと、ライダーにもマシンにもハードではあったが、実りの多い2日間となった。
GSX-R1000Rを駆るスズキ勢は昨年に引き続き実験的クラス「エクスペリメンタルクラス」に参戦するチームスズキCNチャレンジ(以下CNチャレンジ)が参加し、エティエンヌ・マッソンと津田拓也がライディング。エティエンヌはEWCディフェンディングチャンピオンであるヨシムラSERT Motul(以下ヨシムラ)のレギュラーライダーであるが、昨年同様、この鈴鹿8耐に限ってはCNチャレンジのメインライダーとなっている。また、長年スズキのMotoGPマシンのテストライダーを務めた津田は、2025年仕様の開発ライダーでもある。レギュレーションが異なることもあって完全にマシンは同じではないものの、全日本ロードレース選手権の前半2戦に参戦してデータ取りやセットアップを進めてきた。なお、同テストでは3人目のライダーは登場せず、公表もされていなかったが、テスト翌日の20日に昨年ヨシムラから鈴鹿8耐に参戦したFIMロードレース世界選手権Moto3クラスのチャンピオンであり、現在Moto2クラスに参戦中のアルベルト・アレナスが決定したと発表された。
ちなみにCNとはカーボンニュートラルの略で、マシンを構成する様々なマテリアルとともに、タイヤやエンジンオイル等の消耗品も環境負荷低減を目指したサステナブルアイテムを使用する。また、燃料には昨年の40%バイオ由来の燃料から、100%サステナブル燃料に変更と、環境負荷低減へのチャレンジが推し進められている他、様々なサステナブルアイテムをパートナー企業と開発を進めるなど、ただ速く走ることや完走だけを目的としていないテーマが掲げられている。
FIM世界耐久選手権(EWC)におけるディフェンディングチャンピオンとなるヨシムラからはレギュラーライダーのグレッグ・ブラック、ダン・リンフットとともに、チームの第4ライダーとなる渥美心が参戦することが決まっている。前週のテストはEWCのレース直後だったこともあり、渥美のみの参加だったが、今回初めて全員が揃ってのテストとなった。
また、長年スズキのプライベーターとして活躍する生形秀之率いるS-PULSE DREAM RACING(以下エスパルス)が2年ぶりに鈴鹿8耐に復活。昨年、生形はCNチャレンジのライダーとして鈴鹿8耐に参戦。また、昨年のチームメイト、濱原颯道もテストに参加。さらに、今回のテストでは18歳のオーストラリア人ライダー、キャメロン・ダンカーも走行したが、生形以外の本戦でのライダーラインナップは現時点では決定していないとのこと。なお、生形は2025年をもって引退することを表明しており、S-PULSE DREAM RACINGとしても今回が最後の鈴鹿8耐参戦となる。
2日間とも天候の崩れはなく、ただただ暑いなかでの走行となったが、スズキ勢はそれぞれのグループで常に上位に位置した。
CNチャレンジは2人で順調にセットアップをすすめ、初日3本目の走行では6秒台に入れてそのグループでのトップタイムも記録。2日目にはレースシミュレーションも行った。最終的に2日間のベストラップは2分06秒999で総合10番手。
ヨシムラは2日目最後の走行で渥美がシケインでスリップ転倒するも、幸いライダーに怪我や深刻なマシンダメージはなかった。残り時間が30分のタイミングで2台同時にコースインしてランデブー走行をしながら狙いすましたかのように2分6秒台前半を叩き出す。最終的には2分06秒103で総合4番手につけ、暑く長い2日間のテストを終えた。「路面温度の高い時間のアベレージも悪くない。今年行なってきた改良の方向性が間違っていなかったことも確認出来た。」と加藤陽平チームディレクターも順調な仕上がりをアピール。
エスパルスは主に生形と濱原が走行し、2分08秒333で総合19番手。本番を見据えたシミュレーションでも安定した走行を披露。最後の鈴鹿8耐に向けて順調な滑り出しを見せた。
それぞれの思いを胸に8月3日の鈴鹿8耐決勝を迎える。
梅雨の最中にもかかわらず、両日ともに鈴鹿サーキットは気温30℃超え。強い日差しが照りつける本番さながらの条件のなか、各チーム準備を進めた。
走行は2つにグループ分けされたうえで18日が45分間のセッションが2回と75分が1回。さらに合同で70分の夜間走行を実施。19日は80分と90分の走行が1セッションずつと、ライダーにもマシンにもハードではあったが、実りの多い2日間となった。
GSX-R1000Rを駆るスズキ勢は昨年に引き続き実験的クラス「エクスペリメンタルクラス」に参戦するチームスズキCNチャレンジ(以下CNチャレンジ)が参加し、エティエンヌ・マッソンと津田拓也がライディング。エティエンヌはEWCディフェンディングチャンピオンであるヨシムラSERT Motul(以下ヨシムラ)のレギュラーライダーであるが、昨年同様、この鈴鹿8耐に限ってはCNチャレンジのメインライダーとなっている。また、長年スズキのMotoGPマシンのテストライダーを務めた津田は、2025年仕様の開発ライダーでもある。レギュレーションが異なることもあって完全にマシンは同じではないものの、全日本ロードレース選手権の前半2戦に参戦してデータ取りやセットアップを進めてきた。なお、同テストでは3人目のライダーは登場せず、公表もされていなかったが、テスト翌日の20日に昨年ヨシムラから鈴鹿8耐に参戦したFIMロードレース世界選手権Moto3クラスのチャンピオンであり、現在Moto2クラスに参戦中のアルベルト・アレナスが決定したと発表された。
ちなみにCNとはカーボンニュートラルの略で、マシンを構成する様々なマテリアルとともに、タイヤやエンジンオイル等の消耗品も環境負荷低減を目指したサステナブルアイテムを使用する。また、燃料には昨年の40%バイオ由来の燃料から、100%サステナブル燃料に変更と、環境負荷低減へのチャレンジが推し進められている他、様々なサステナブルアイテムをパートナー企業と開発を進めるなど、ただ速く走ることや完走だけを目的としていないテーマが掲げられている。
FIM世界耐久選手権(EWC)におけるディフェンディングチャンピオンとなるヨシムラからはレギュラーライダーのグレッグ・ブラック、ダン・リンフットとともに、チームの第4ライダーとなる渥美心が参戦することが決まっている。前週のテストはEWCのレース直後だったこともあり、渥美のみの参加だったが、今回初めて全員が揃ってのテストとなった。
また、長年スズキのプライベーターとして活躍する生形秀之率いるS-PULSE DREAM RACING(以下エスパルス)が2年ぶりに鈴鹿8耐に復活。昨年、生形はCNチャレンジのライダーとして鈴鹿8耐に参戦。また、昨年のチームメイト、濱原颯道もテストに参加。さらに、今回のテストでは18歳のオーストラリア人ライダー、キャメロン・ダンカーも走行したが、生形以外の本戦でのライダーラインナップは現時点では決定していないとのこと。なお、生形は2025年をもって引退することを表明しており、S-PULSE DREAM RACINGとしても今回が最後の鈴鹿8耐参戦となる。
2日間とも天候の崩れはなく、ただただ暑いなかでの走行となったが、スズキ勢はそれぞれのグループで常に上位に位置した。
CNチャレンジは2人で順調にセットアップをすすめ、初日3本目の走行では6秒台に入れてそのグループでのトップタイムも記録。2日目にはレースシミュレーションも行った。最終的に2日間のベストラップは2分06秒999で総合10番手。
ヨシムラは2日目最後の走行で渥美がシケインでスリップ転倒するも、幸いライダーに怪我や深刻なマシンダメージはなかった。残り時間が30分のタイミングで2台同時にコースインしてランデブー走行をしながら狙いすましたかのように2分6秒台前半を叩き出す。最終的には2分06秒103で総合4番手につけ、暑く長い2日間のテストを終えた。「路面温度の高い時間のアベレージも悪くない。今年行なってきた改良の方向性が間違っていなかったことも確認出来た。」と加藤陽平チームディレクターも順調な仕上がりをアピール。
エスパルスは主に生形と濱原が走行し、2分08秒333で総合19番手。本番を見据えたシミュレーションでも安定した走行を披露。最後の鈴鹿8耐に向けて順調な滑り出しを見せた。
それぞれの思いを胸に8月3日の鈴鹿8耐決勝を迎える。
佐原 伸一 チームディレクターのコメント
エティエンヌ・マッソン選手のコメント
津田 拓也選手のコメント