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2024 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会
2024年7月20日(土)
トップ10トライアルレポート
トップ10トライアルに出場したヨシムラ SERT Motulが5番手、AutoRace Ube Racing Teamが7番手を獲得
2024 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会、土曜日のメインプログラムは、暫定となっている総合順位のトップ10を確定する「トップ10トライアル」である。クリアアップで渾身のアタックが見られることもあり、鈴鹿8耐の人気コンテンツのひとつでもある。出場チーム内でタイムの遅かったライダーから1周のみのタイムアタックを開始。公式予選10番手から6番手までのチームのライダーが順番にアタックした後、ペアライダーがタイムアタック。続いて公式予選5番手から1番手のライダーがタイムアタックを行うという方法である。結果は公式予選のように2人のタイムの平均ではなく、どちらか一方のベストタイムが採用される。

昨日の公式予選で7番手だったAutoRace Ube Racing Teamからはまずは津田拓也がアタック。3番目に出場し、2'07.262を記録。続いてペアライダーのタイムアタックとなり、同じく3番目にバリー・バルトゥスが登場。初めての経験ではあったが、さすがMoto2ライダーといったアグレッシブな走りをみせ2'06.562を記録。総合3番手で前半を折り返す。後半はよりタイムの速いチームが多く、渾身のアタックにサーキット全体が深い緊張感に包まれていく。

2番目に登場したヨシムラ SERT Motulのダン・リンフットがアタック開始。目標の2分5秒台には届かなかったものの、非常にスムーズな走りをみせて2'06.097を記録。その時点で2番手となる。続いてペアライダーのタイムアタックとなり、同じく2番目に渥美心が登場。スズキ勢としてはセッション最後のライダーとなる渥美のアタックに期待がかかるが、残念ながらタイムアップはならなかった。

最終のスターティンググリッドは ヨシムラ SERT Motulが5番グリッド、AutoRace Ube Racing Teamが7番グリッドとなった。チームスズキCNチャレンジが16番グリッド、TERAMOTO@J-TRIP Racingが17番グリッドからスタートする。日曜日の11時30分に戦いの火蓋は切られ、8時間後のチェッカーを目指す。

PHOTO GALLERY
ヨシムラ SERT Motul 加藤 陽平 チームディレクターのコメント
「もう少しタイムアップするかと期待していましたが、5秒まではちょっと足りなかったですね。ダンはタイムアップしてくれましたが、心は予選よりも少し落としてしまったのでそこは本人も悔しかったでしょうし少し残念でしたね。それでも5番手ですから十分戦える位置にいると思います。決勝は非常に暑いコンディションになりそうなので何が起きるか分かりません。想定外な耐久レースになる可能性もありますが、それを乗り越え、チャレンジしていきたいと思います。今日の予選によってランキングはトップではなくなってしまいましたが、決勝でそれを取り返したいと思います。応援宜しくお願いします。」
ヨシムラ SERT Motul ダン・リンフット 選手のコメント
「予選と決勝はタイヤもマッピングもタンクに残っている燃料も違うから走らせ方が違うんだ。トップ10トライアルではある程度攻めきれたと思うよ。ほんの少しミスがあったから、あとコンマ2秒くらいは速かったかもしれないけど上出来だよ。ここからはどうやって決勝を戦っていくかにフォーカスしていかなきゃいけないね。昨年は2人で8時間戦ったんだから自分の準備は出来ているよ。チームがどんな戦略を立てているかはまだ聞いていないんだけど、ヨシムラのことだから心配はしていない。耐久レースだから何があるか本当に分からない。直接ライバルのYARTに勝ちたいとは思うけど、とにかく自分たちの戦いを徹底しなければならない。タフな戦いになると思うけど、表彰台目指して頑張るよ。」
ヨシムラ SERT Motul 渥美 心 選手のコメント
「トップ10トライアルではアタックラップに入る前までかなり集中出来ていたのですが、ちょうど最終シケインでイエローフラッグが振られていて少し集中力が途切れてしまいました。それでも集中し直してアタックラップに入ったのですが、ちょっと攻め過ぎてしまったりマシンが振られてしまったりでミスをしてしまいました。転ばなくて良かったですが、5秒台を狙っていたのでそこはちょっと悔しいですね。ダンが頑張ってくれたおかげで5番手になれましたし無事に終われたので良かったです。今回予選で直接ライバルのYARTがポールポジションを獲ったことでヨシムラがランキングトップではなくなってしまったのですが、それを決勝で取り返してボルドールに向かいたいです。チャンスがあれば優勝目指して頑張りますので応援宜しくお願いします。」
AutoRace Ube Racing Team 中井 貴之 監督のコメント
「とりあえず無事に終わってホッとしました。ライダーは2人ともミスがあって納得はしていないでしょうけれど、チームとしては予定通りに進んでいます。バリーのタイムアタック中にはドキドキさせられましたけど、さすがGPライダーですね。我々のチームはまずライダーが楽しんでもらって、そしてまわりも楽しんでもらうのが大切だと考えています。ここまでの流れもイベントとしてもすごく順調で良かったと思っています。あとはこのまま決勝まで粛々と仕事していくのみです。もちろん決勝は表彰台を狙っていきます。どうぞ応援宜しくお願い致します。」
AutoRace Ube Racing Team 津田 拓也 選手のコメント
「昨日の予選よりもタイムを落としてしまったのでちょっと残念なところはあります。これまでトップ10トライアルで7秒を切れなかったこともなかったのでそこも残念なのですが、決勝で使う予定のタイヤよりもちょっと柔らかめのタイヤをうまく使いこなすことが出来ませんでした。アタック中も何度か転倒しそうになったこともあって攻め切れなかったですね。とはいえ、決勝に向けて頭を切り換えることが出来るのでちょっとホッとはしています。バリーも頑張ってくれて7番手のポジションを得られたのも良かったです。決勝に向けては万全ともいえる状態なので、3人で力を合わせて頑張りますので応援宜しくお願いします。」
AutoRace Ube Racing Team バリー・バルトゥス 選手のコメント
「トップ10トライアルは初めての経験だったから緊張したし、すべてがうまくいったわけではないね。ちょっとアグレッシブ過ぎたところもあったと思うし、いくつかの小さなミスもしてしまったからね。それでも6秒5は思っていたよりも悪くないタイムだったし、すごくいい経験になったよ。明日はコンスタントに走らなければならないけど、チームのためにも頑張って必ず良い結果を出したいね。」
RESULT
2024 FIM 世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース トップ10トライアル結果
順位ゼッケンクラスチーム名ライダーマシンベストタイム
1#1EWCYART - YAMAHAニッコロ・カネパ
マーヴィン・フリッツ
カレル・ハニカ
YAMAHA2'05.130
2#2EWCDUCATI Team KAGAYAMA水野 涼
ジョシュ・ウォータース
ハフィス・シャーリン
DUCATI2'05.248
3#30EWCTeam HRC with Japan Post高橋 巧
ヨハン・ザルコ
名越 哲平
HONDA2'05.531
4#37EWCBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMマルクス・レイテルベルガー
シルヴァン・ギュントーリ
イリア・ミカルキク
BMW2'05.971
5#12EWCヨシムラ SERT Motul渥美 心
アルベルト・アレナス
ダン・リンフット
SUZUKI
GSX-R1000R
2'06.097
6#73EWCSDG Team HARC-PRO. Honda國井 勇輝
浦本 修充
マリオ・アジ
HONDA2'06.286
7#76EWCAutoRace Ube Racing Team津田 拓也
バリー・バルトゥス
アンソニー・ウエスト
SUZUKI
GSX-R1000R
2'06.562
8#5EWCF.C.C. TSR Honda Franceジョシュ・フック
マイク・ディ・メリオ
アラン・テシェ
HONDA2'06.836
9#17EWCAstemo Honda Dream SI Racing野左根 航汰
羽田 太河
作本 輝介
HONDA2'07.165
10#71EWCHonda Dream RT SAKURAI HONDA伊藤 和輝
日浦 大治朗
HONDA2'07.453