全日本ロードレース選手権 レースレポート
2023年9月23日-9月24日
2023 全日本ロードレース選手権 第7戦 スーパーバイクレース in 岡山
岡山国際サーキット(岡山県)
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN 亀井 雄大が4位フィニッシュ
2023 全日本ロードレース選手権
ROUND04 06.18 筑波サーキット
9月23日(土)、24日(日)に岡山県・岡山国際サーキットで、全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦 スーパーバイクレース in 岡山が開催された。このレースにスズキ勢からは、JSB1000クラスにYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINの亀井 雄大、AutoRace Ube Racing Teamの津田 拓也らが、ST1000クラスにはTeam TKR performanceの村瀬健琉が参戦した。
9月13日・14日に行われた事前テストでは、初日に亀井が6番手、津田は7番手に付ける。二日目は津田が3番手、亀井が6番手と、まずまずの位置に付けた。ST1000クラスの村瀬は体調不良ながらもテストメニューをこなし、レースウイークへ向けた準備を進めていった。
ここ岡山は台風などの天候不良に苦しめられることの多いラウンドだが、今年は安定したコンディションでレースウイークのスケジュールを消化することが出来た。
レースウイーク初日の金曜日は雲が多めで最高気温は28℃あたりと、過ごしやすい一日となった。フリー走行1本目を亀井は1分34秒台からスタートし、ピットインを繰り返しながらセットアップを進めていき3番手に付けた。津田は5番手となった。午後のセッションでは亀井が4番手、津田が5番手と続いた。
今回のレースはJSB1000、ST1000ともに日曜日の1レースのみ。土曜日のJSB1000予選は久しぶりにトップ10トライアルが行われ、最初に35分間の全体でのQ1が行われ、続いて上位10名による15分間のQ2によって決勝のグリッドが決定された。Q1で津田は3周目に1'30.887をマークし、3番手でQ2へ駒を進めた。亀井は全19ラップし、10周目に1'31.677のタイムをマークして5番手でQ2へ進出した。続くQ2では、津田が1'30.591で3番手、亀井は1'31.299で5番手を獲得。この結果、津田はフロントロー、亀井はセカンドローからのスタートとなった。
決勝日は朝から晴れ上がり、気温も30℃近くまで上がっていく。ウォームアップ走行では亀井が4番手、津田は7番手となった。
午後1時45分から、いよいよ24周の決勝がスタート。津田はまずまずのスタートを切り、2番手で1コーナーへ入る。亀井もうまく飛び出す。1周目を終え、津田4番手、亀井5番手と続く。トップ2台のヤマハは1分31秒前半から30秒台へ入れ、後続を引き離しにかかる。その後ろの3位争いに津田は加わり、1分31秒後半での争いとなるが、5周目あたりから津田のペースが1分32秒前半となり、徐々に前と離れていく。その後ろに付ける亀井が津田のペースを僅かに上回ることから、その差が徐々に詰まり、7周目のヘアピン進入で前へ出る。亀井はさらに1分31秒台へペースアップ。津田も14周目には再び1分31秒台へタイムを上げ、亀井との差を詰めようとするが、周回遅れを交わすタイミングで離されてしまい、亀井が4位、津田が5位でのフィニッシュとなった。
ST1000クラスの村瀬は金曜日のフリー走行1本目が12番手、2本目が11番手だった。
土曜日の予選は、4周目と早い段階で1'32.931をマーク。このタイムで、予選9番手に付けた。
決勝はスタートでやや出遅れ、1周目を12番手でクリアする。早めに順位を上げていきたいところだが、前を走る他メーカーの車両と車両特性の違いから、タイム自体は村瀬の方が上回っているのだが、簡単にパッシングできず手間取ってしまう。7周目にやっと前に出て10番手へ浮上。ペース的にも1分33秒台と、トップグループと遜色ないペースでラップ。上位に転倒が続いたこともあり、6位でゴールとなった。完走者の中で3番目のベストタイムをマークしていただけに、序盤の展開が悔やまれるレースとなった。
9月13日・14日に行われた事前テストでは、初日に亀井が6番手、津田は7番手に付ける。二日目は津田が3番手、亀井が6番手と、まずまずの位置に付けた。ST1000クラスの村瀬は体調不良ながらもテストメニューをこなし、レースウイークへ向けた準備を進めていった。
ここ岡山は台風などの天候不良に苦しめられることの多いラウンドだが、今年は安定したコンディションでレースウイークのスケジュールを消化することが出来た。
レースウイーク初日の金曜日は雲が多めで最高気温は28℃あたりと、過ごしやすい一日となった。フリー走行1本目を亀井は1分34秒台からスタートし、ピットインを繰り返しながらセットアップを進めていき3番手に付けた。津田は5番手となった。午後のセッションでは亀井が4番手、津田が5番手と続いた。
今回のレースはJSB1000、ST1000ともに日曜日の1レースのみ。土曜日のJSB1000予選は久しぶりにトップ10トライアルが行われ、最初に35分間の全体でのQ1が行われ、続いて上位10名による15分間のQ2によって決勝のグリッドが決定された。Q1で津田は3周目に1'30.887をマークし、3番手でQ2へ駒を進めた。亀井は全19ラップし、10周目に1'31.677のタイムをマークして5番手でQ2へ進出した。続くQ2では、津田が1'30.591で3番手、亀井は1'31.299で5番手を獲得。この結果、津田はフロントロー、亀井はセカンドローからのスタートとなった。
決勝日は朝から晴れ上がり、気温も30℃近くまで上がっていく。ウォームアップ走行では亀井が4番手、津田は7番手となった。
午後1時45分から、いよいよ24周の決勝がスタート。津田はまずまずのスタートを切り、2番手で1コーナーへ入る。亀井もうまく飛び出す。1周目を終え、津田4番手、亀井5番手と続く。トップ2台のヤマハは1分31秒前半から30秒台へ入れ、後続を引き離しにかかる。その後ろの3位争いに津田は加わり、1分31秒後半での争いとなるが、5周目あたりから津田のペースが1分32秒前半となり、徐々に前と離れていく。その後ろに付ける亀井が津田のペースを僅かに上回ることから、その差が徐々に詰まり、7周目のヘアピン進入で前へ出る。亀井はさらに1分31秒台へペースアップ。津田も14周目には再び1分31秒台へタイムを上げ、亀井との差を詰めようとするが、周回遅れを交わすタイミングで離されてしまい、亀井が4位、津田が5位でのフィニッシュとなった。
ST1000クラスの村瀬は金曜日のフリー走行1本目が12番手、2本目が11番手だった。
土曜日の予選は、4周目と早い段階で1'32.931をマーク。このタイムで、予選9番手に付けた。
決勝はスタートでやや出遅れ、1周目を12番手でクリアする。早めに順位を上げていきたいところだが、前を走る他メーカーの車両と車両特性の違いから、タイム自体は村瀬の方が上回っているのだが、簡単にパッシングできず手間取ってしまう。7周目にやっと前に出て10番手へ浮上。ペース的にも1分33秒台と、トップグループと遜色ないペースでラップ。上位に転倒が続いたこともあり、6位でゴールとなった。完走者の中で3番目のベストタイムをマークしていただけに、序盤の展開が悔やまれるレースとなった。
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN No.5 亀井 雄大
(JSB1000クラス 予選5番手・決勝4位)
「事前テストは、あまり良い状態で終わることは出来ませんでした、ヤマハの2台が抜け出ていて、その後ろのポジション争いの中、さらにそこからコンマ5秒ぐらい遅れている状態でした。その状況でレースウイークに入ったのですが、チーム側がライディングポジションの変更という提案をしてくれました。それは今まで自分があまり着目していなかったものだったのですが、実際にトライしてみると、課題となっている部分に対する解決策として、効果を発揮してくれました、まだ完全ではないですが、前に進めることが出来ました。それで、なかなか1分32秒台から31秒台へ入れることが出来ずにいた状況から31秒台へ進めました。とは言え、まだ課題が完全に解消出来たわけではないので、チームと力を合わせて、さらなるレベルアップを図っていきたいと思います。」(JSB1000クラス 予選5番手・決勝4位)
AutoRace Ube Racing Team No.37 津田 拓也
(JSB1000クラス 予選3番手・決勝5位)
「事前テストからマシンのフィーリングをうまくつかみ取ることができず、それは最後まで解決出来ませんでした。現状でのマシンのパッケージングをコースにうまく合わせることが出来ず、少し条件が良くなるとタイムが改善したり、またコンディションが悪くなるとタイムが落ちたりと、そこでの変化幅が大きかったですね。いつもだったらスライドしないような場所で突然滑り出したりしてグリップが取れなかったり、本当に読めない状況でした。まだチームとしてJSB1000クラスへの参戦が1年目で、このマシンでこのコースを走るのも事前テストが初めてでしたし、とにかく今年1年はデータ取りの年ですから、苦しくてもとにかくこのパッケージングで走り続け、課題を洗い出して今後に繋げることが、今の我々がやるべきことなので、今回は我慢ですね。次の最終戦は鈴鹿ですし、8耐でたくさん走っていてデータもあるので、良い形で締めくくりたいと思います。」(JSB1000クラス 予選3番手・決勝5位)
Team TKR performance No.9 村瀬 健琉
(ST1000クラス 予選9番手・決勝6位)
「事前テストは体調不良もあり、ロングランテストが出来ず、一発タイム出しなどの確認だけしました。レースウイークに入ってからセットアップ的に合わない部分があることが分かり、その部分を直しながらセッションを進めました。チームがしっかりとマシンを仕上げてくれて、予選では自己ベストを更新出来て良い流れとなってきました。レースはアベレージタイムも上げることができ、終盤は少しトラブルが出てしまったため、4位争いの中で6位となりましたが、サバイバルレースの中で入賞できたのは大きな自信となりました。トラブルが出なければ、最後まで3位、4位争いに加われたのでそこはちょっと残念ではありますが、最終戦の楽しみに取っておきたいと思います。」(ST1000クラス 予選9番手・決勝6位)
第7戦 スーパーバイクレース in 岡山 JSB1000 決勝結果(24Laps)
順位 | No. | ライダー | チーム名 | メーカー | タイム/トップ差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | 36'35.800 |
2 | 3 | 岡本 裕生 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 | YAMAHA | +0.140 |
3 | 36 | 水野 涼 | Astemo Honda Dream SI Racing | HONDA | +17.362 |
4 | 5 | 亀井 雄大 | YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | SUZUKI | +21.488 |
5 | 37 | 津田 拓也 | AutoRace Ube Racing Team | SUZUKI | +25.158 |
6 | 10 | 清成 龍一 | TOHO Racing | HONDA | +25.537 |
7 | 38 | 伊藤 和輝 | Honda Dream RT SAKURAI HONDA | HONDA | +42.265 |
8 | 15 | 名越 哲平 | SDG Honda Racing | HONDA | +44.061 |
9 | 12 | 秋吉 耕佑 | MurayamaUnso.Honda Dream.K.W | HONDA | +54.300 |
10 | 9 | 関口 太郎 | SANMEI Team TARO PLUSONE | BMW | +55.746 |
11 | 7 | 岩田 悟 | Team ATJ | HONDA | +1'04.996 |
12 | 17 | 児玉 勇太 | Team Kodama | YAMAHA | +1'17.503 |
13 | 4 | 作本 輝介 | AstemoHondaDreamSIRacing | HONDA | +1'22.011 |
14 | 35 | 杉山 優輝 | Sofukai Honda Suzuka RT | HONDA | +1'22.383 |
15 | 11 | 柳川 明 | KRP SANYOUKOUGYO RSITOH | KAWASAKI | +1'25.476 |
16 | 39 | 芳賀 瑛大 | WORK NAVI Nitro Racing | YAMAHA | +1'26.102 |
17 | 27 | 新庄 雅浩 | Team TATARA aprilia | APRILIA | +1'29.018 |
18 | 14 | 中冨 伸一 | WaveinnR | YAMAHA | +1'29.939 |
19 | 30 | 樋口 耕太 | FACTORY HIRO H.L.O RACING | SUZUKI | 1 Lap |
20 | 40 | 須貝 義行 | TEAM SUGAI RACING JAPAN | HONDA | 1 Lap |
21 | 13 | 津田 一磨 | Team BabyFace | YAMAHA | 3 Laps |
第7戦 スーパーバイクレース in 岡山 ST1000 決勝結果(18Laps)
順位 | No. | ライダー | チーム名 | メーカー | タイム/トップ差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 渡辺 一馬 | Astemo HondaDream SI Racing | HONDA | 28'06.929 |
2 | 36 | 高橋 巧 | JAPAN POST Honda Dream TP | HONDA | +5.111 |
3 | 3 | 高橋 裕紀 | JAPAN POST Honda Dream TP | HONDA | +10.283 |
4 | 8 | 前田 恵助 | Team GYTR | YAMAHA | +12.567 |
5 | 13 | 豊島 怜 | DOG FIGHT RACING | YAMAHA | +12.706 |
6 | 9 | 村瀬 健琉 | Team TKR performance | SUZUKI | +17.156 |
7 | 6 | 岩戸 亮介 | Kawasaki Plaza Racing Team | KAWASAKI | +21.759 |
8 | 30 | 横山 尚太 | OGURA CLUTCH ORC with RIDE IN | YAMAHA | +26.946 |
9 | 14 | 中村 竜也 | MATSUBA RACING PROJECT&RS-ITOH | KAWASAKI | +42.025 |
10 | 15 | 柴田 義将 | Taira Promote Racing | YAMAHA | +56.335 |
11 | 28 | 佐野 優人 | KRP SANYOUKOUGYO RSITOH | KAWASAKI | +1'00.882 |
12 | 21 | 松川 泰宏 | MOTOBUM HONDA | HONDA | +1'02.546 |
13 | 23 | 和田 留佳 | Team TATARA aprilia | APRILIA | +1'08.786 |
14 | 62 | 安達 勝記 | NICHIRINRACING NOIZ | YAMAHA | +1'12.635 |
15 | 57 | 林 祥由 | TEAM TECHNICA | YAMAHA | +1'20.840 |
16 | 61 | 谷本 信貴 | West6 with T-MOTO | YAMAHA | +1'25.799 |
17 | 29 | 新井 久美 | OGURA CLUTCH CRC with RIDE IN | YAMAHA | 1 Lap |
18 | 59 | 武生 邦康 | Team PureCOSMOS | YAMAHA | 1 Lap |
19 | 56 | 中西 一雄 | himejikawasaki racingteam | KAWASAKI | 1 Lap |
20 | 60 | 藤本 悦生 | Team Fuji 111 ☆ Lun Rei | SUZUKI | 1 Lap |
21 | 32 | 榎戸 育寛 | SDG Motor Sports RT HARC-PRO. | HONDA | 1 Lap |
22 | 18 | 中村 修一郎 | MATSUBA RACING PROJECT&RS-ITOH | KAWASAKI | 1 Lap |
23 | 58 | 竹村 幸晃 | R3 racing | YAMAHA | 2 Laps |
DNF | 27 | 荒川 晃大 | MOTOBUM HONDA | HONDA | 7 Laps |
DNF | 33 | 長島 哲太 | SDG Motor Sports RT HARC-PRO. | HONDA | 7 Laps |
DNF | 38 | 仲村 優佑 | FEEVIL OKINAWA | YAMAHA | 17 Laps |
失格 | 2 | 國峰 啄磨 | TOHO Racing | HONDA | - |