2022シーズンの最終戦となるD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ第7戦 第60回MFJ-GPモトクロス大会は、11月12～13日に宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGO インターナショナルモトクロスコースで開催された。同会場での開催は7月の第3戦に続き今季2度目。二つの尾根を行き来するダイナミックかつ変化に富んだコースは、ジャンプ、コーナーの形状を変えるなどレイアウトの一部を変更。天候は土曜日が快晴、日曜日は昼前から雲が広がり、午後になって一時的に小雨がぱらつくこともあったが、レース終了後まで本降りにはならず、終日ほぼベストのコンディションが保たれた。一方で11月中旬という例年より遅い時期に行われた大会は、日没時間を考慮し決勝レース時間を5分短縮する措置が採られた。最終戦を前にレディースクラス以外のタイトルはすでに決していたが、深まる秋の行楽シーズンということもあり、土日合わせて3,900名のファンが訪れ今シーズン最後のレースを楽しんだ。

今季、国内最高峰IA1クラスには、Team SBEから星野 裕、オートスポーツ清水から西 元気がRM-Z450で参戦。土曜日の予選を10番手で通過した星野は、第1ヒートのスタート直後に転倒に巻き込まれ、最後尾からの追い上げを強いられ15位までポジションを回復。第2ヒートは混戦の中で激しいバトルを繰り広げ12位でチェッカーを受け総合13位。ランキングは前大会から一つ落としたものの、昨年を上回る11位でシーズンを終えた。一方の西は、第1ヒートが20位と苦戦を強いられたものの、第2ヒートは15位と健闘してGPポイントを含めた4ポイントを加算。今大会の総合16位、シリーズランキングは20位の成績を残した。

Team SBE所属の福村 鎌と近藤雄紀、オートスポーツ清水所属の真野凌輔と上原 巧ら5名のライダーがRM-Z250で参戦したIA2クラスは、福村が予選A組6番手、近藤は12番手。上原は予選B組15番手で決勝に進出。第1ヒート、スタート直後に福村と近藤が転倒。マシンと身体にダメージを負ってリタイアとなった福村だったが、第2ヒートでは最後まで粘りの走りを見せて8位入賞を果たし、総合13位、シリーズランキングも13位でシーズンを締めくくった。

レディースクラスではTeam SBEの瀬尾柚姫が9位となり、今シーズンは全ヒート入賞を果たし、ポイントランキングも昨年の19位から8位へと大きく躍進させた。