D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2022 第6戦 関東大会は、10月29～30日に埼玉県川越市と上尾市に跨がるウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。荒川の河川敷に造られたコースは、限られた敷地内に多彩なジャンプとコーナーを配したフラットでテクニカルなレイアウトが特徴だったが、今回新たなエリアを追加してコース全長を伸ばした他、全体を左回りから右回りに、また可能な限りコース幅を広げるなど大幅なリニューアルを施して5月の第2戦以来となる今季2度目の開催を迎えた。大会期間中は土日とも晴れ。首都圏での開催に加え、タイトル争いも佳境となったことから全国各地から土日合わせて6,360名のファンが訪れ、秋晴れの中で繰り広げられた見応えのあるレースを楽しんだ。

今シーズン、国内最高峰IA1クラスには、Team SBEから星野 裕、オートスポーツ清水から西 元気がRM-Z450で参戦。土曜日の予選を12番手で通過した星野は、第1ヒートは中段から追い上げ11位。続く第2ヒート、オープニングラップを10番手前後でクリアした星野は、激しいバトルの中で確実にポジションを上げると後半5位争いを展開。果敢に攻め続けた星野は逆転に後一歩及ばなかったものの、今季自己ベストタイの6位でチェッカーを受けた。

Team SBE所属の福村 鎌と近藤雄紀、オートスポーツ清水所属の真野凌輔と上原 巧ら5名のライダーがRM-Z250で参戦したIA2クラスは、真野が予選A組7番手、近藤が12番手、B組からは福村が6番手、TEAM 鈴木兄弟商会の赤堀尚央が15番手で決勝に進出。トリプルヒート制で行われた決勝、第1ヒート序盤から上位争いを繰り広げた福村は、ジャンプで他車に追突され激しく転倒。レース続行を断念した福村だったが、第2ヒートでは中段から追い上げて7位。今大会のファイナルレースとなった第3ヒートでは、オープニングラップから上位に食い込むと3周目に4番手に浮上。このポジションをしっかりと守りきった福村は、自己ベストを大きく更新する4位でフィニッシュし、総合9位のリザルトを残した。

IB OpenではTEAM 鈴木兄弟商会の鈴木 颯が上位でバトルを繰り広げるも転倒を喫して11-DNFで総合16位。レディースクラスではTeam SBEの瀬尾柚姫が7位の成績を残した。