D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2022 第5戦 HSR九州大会は、10月8～9日に熊本県菊池郡大津町のHSR九州オフロードコースで開催された。同会場での開催は4月に行われた開幕戦に続き今季2度目。阿蘇の火山灰を主体とした黒土が特徴のコースは、今大会に合わせて東側のストレート部分をカットし一部に大量の砂を搬入するなどレイアウトを変更。ロングストレートを折り返すハイスピードコースから、大小のジャンプが連続し、コーナーにはワダチができるテクニカルコースへと生まれ変わった。大会期間中は土曜日が晴れ、日曜日は曇りで時折小雨がパラついたが、路面コンディションにはほとんど影響はなく、随所で入念なメンテナンスが施されたためにほぼベストのコンディションが保たれた。タイトル争いが佳境を迎えた大会には、土日合わせて1,520人のファンが訪れ深まる秋の気配を感じながら熱いバトルを楽しんだ。

今シーズン、国内最高峰IA1クラスには、Team SBEから星野 裕、オートスポーツ清水から西 元気がRM-Z450で参戦。土曜日の予選を星野は14番手、西は17番手で通過。15分＋1周×3ヒートのトリプルヒート制で行われた決勝は、第1ヒートで星野が11位。星野は第2ヒート10位、第3ヒートは星野が11位、西は星野に続く12位と健闘を見せ、星野は総合12位で16ポイントを加算。西は総合16位で4ポイント獲得して健闘を見せた。

Team SBE所属の福村 鎌と近藤雄紀、オートスポーツ清水所属の真野凌輔と上原 巧ら5名のライダーがRM-Z250で参戦したIA2クラスは、上原が予選A組14位、B組からは近藤が11位、福村が12位で決勝に進出。荒れる路面に各ライダーが苦戦を強いられる中、福村は第1ヒートが12位、第2ヒートは11位で総合12位の成績を残した。

またIB OpenクラスではTEAM 鈴木兄弟商会からRM-Z250で出場した鈴木 颯が第1ヒートで自身初となる2位表彰台に登壇。第2ヒートも3位争いを繰り広げた鈴木は、転倒を喫し4位に甘んじるも総合3位とこれまでの自己ベストを大きく更新してみせた。LMXクラスでは、瀬尾柚姫が13位で3ポイントを獲得しランキング8番手をキープした。