SUZUKI RACING REPORT
スズキレーシングレポート
スズキレーシングレポート
全日本ロードレース選手権 レースレポート
2026年5月30日-5月31日
2026 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦 スーパーバイクレース in 九州
オートポリス(大分県)
Team SUZUKI CN CHALLENGE 津田拓也は8位/9位フィニッシュ
S-SPORTS SUZUKI 西村 硝はレース2で6位フィニッシュ
2026 全日本ロードレース選手権
ROUND04 06.21 筑波サーキット
ROUND05 08.30 モビリティリゾートもてぎ
ROUND06 09.27 岡山国際サーキット
ROUND07 10.25 鈴鹿サーキット
2026 鈴鹿8耐
スズキ株式会社 国内二輪 X(旧Twitter)公式アカウント
2026 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 SUPERBIKE RACE in 九州が、5月30日・31日に大分県・オートポリスで開催された。このレースにスズキ勢からは、JSB1000クラスにTeam SUZUKI CN CHALLENGEの津田拓也、S-SPORTS SUZUKIの西村硝、ST1000クラスにTeam TITAN-TKR SUZUKIの村瀬健琉が参戦した。

1週間前に行われた事前テストでは、初日1本目を西村が6番手、津田が8番手と、順調に走り出した。2本目は西村が7番手、津田が9番手。二日目は残念ながら霧による視界不良のため、走行がキャンセルされた。

レースウイークの搬入日である木曜日は雨が降り、またしてもサーキットを霧が覆ってしまったが、その雨も夜半には止み、金曜日は雲が多いものの青空も見える。路面は完全なドライとは言えないが、時間の経過とともに乾いていく。JSB1000クラス1回目のフリー走行は、9時35分に始まった。テストで安定して上位に付けていた津田、西村ともに順調にラップを重ね、津田は4番手、西村5番手となった。午後のフリー走行では、西村が5番手、津田が7番手で終了。

土曜日は朝から綺麗に晴れ上がる中、午前中に40分間の予選と午後に15周のレース1が行われた。
湿度約30%でそよ風が吹き、気温は25℃、路面温度が35℃前後のために過ごしやすいコンディションの中、予選がスタートした。西村は2周目に1'50.069で9番手、津田は3周目に1'48.996の7番手で序盤をスタート。西村は3周目に1'48.616とペースを上げ、5番手に上がる。その後、転倒者が出たことから赤旗中断となり、その後に再開。結局、レース1を西村は5番手、津田が9番手、レース2を西村4番手、津田10番手からそれぞれスタートすることとなった。

午後3時10分からスタートするレース1前には、気温は30℃近くまで上がり、路面温度は50℃を超える暑さになっていた。決勝周回数は15周。西村、津田ともにまずまずのスタートを切り、オープニングラップを西村6番手、津田8番手で戻ってくる。序盤を1分48秒台で走るトップグループは4台に対し、その後ろの5位争いをする西村が6番手のポジションで1分49秒台。2周目に西村はこの集団の前に出て5番手に。中盤になってもペースの落ちない西村は、その差を徐々に詰めていく。しかし4番手の背中が目の前に見えた7周目に痛恨の転倒。なんとか再スタートを切ったが、大きく順位を落としてしまった。津田は6周目に11番手まで順位を大きく落とすが、7周目に10番手、9周目9番手と着実にポジションをアップ。11周目には8番手となり、そのまま8位でゴールした。西村は最後尾近くまでポジションを落としたが、16番手まで挽回し、さらに最終ラップに一つポジションを上げ、15位でレース1を終えた。

日曜日も朝から綺麗に晴れ上がり、ドライコンディションで朝のウォームアップ走行からスケジュールを消化することができた。津田は6周目に1'49.333のタイムで2番手にポジションアップ。西村は途中でピットインしてセットアップを行いながら走行し、11番手でこのセッションを終了。津田はそのまま2番手で終えた。

ST1000クラスの赤旗中断の影響で、JSB1000クラスのレース2スタート時間は20分遅れとなり、午後2時20分からとなった。気温は27℃前後、路面温度は朝から照り付ける太陽によって50℃を超えるコンディションの中で、レース2はスタートした。西村は4番グリッドからうまくスタートを切り、3番手まで上がるが、第2ヘアピンで1台に抜かれて4番手で1周目を終えて戻ってくる。トップグループは1分49秒台で、西村はトップグループの後ろ、5番手に付ける。6周目あたりからトップグループが動き始め、ペースも1分49秒台前半に上がっていく。同じく1分49秒台へタイムを上げ、前のグループを追う西村だったが、トップが1分48秒台で逃げ始めると、これを追ってその後ろの集団もペースアップ。西村はその集団から徐々に離されてしまう。それでも単独で5番手を走っていたが、10周目以降に1分50秒後半のラップとなると後ろから1台のマシンに追い付かれ、最終ラップにパスされて6位チェッカーとなった。津田はなかなかタイムを上げられず、序盤から10番手を走行。前のライバルたちが終盤にタイムを落とす中、津田は安定したラップを刻んでいることから、ラストラップに前の1台を捉え、9位でゴールした。

ST1000クラスの村瀬は、1週間目のテストで、1本目が3番手、2本目が4番手、3本目は小雨がパラついたため走行を見合わせた。二日目は霧のために全走行がキャンセル。その結果、村瀬はST1000クラス4番手で事前テストを終えることとなった。

レースウイーク1本目は、5周目に1'51.965のタイムで5番手となり、翌周にピットイン。8周目に1'51.674で4番手に上がり、9周目には1'51.020でトップに立ち、そのままの順位でこのセッションを終了した。2回目のセッションも3周目に1'50.909で3番手に付け、午前中からの良い流れをキープ。その後は1分51秒後半から52秒前半でラップして、このセッションは3番手で終了した。

土曜日の予選は午前10時40分から30分間で行われた。村瀬は2周目に1'51.213で6番手になると、3周目に1'50.789、4周目1'50.711と連続して1分51秒台でラップ。ピットイン後も連続して1分51秒台で安定して周回し、7番グリッドとなった。

日曜日朝のウォームアップ走行では、2周目を1'51.157で走り、トップに立つ。3周目は1'50.753のタイムで3番手と、安定して上位に付ける。その後にピットイン。残り3分でコースに戻ると、マシンの確認を行い、このセッションは6番手で終えた。

ST1000クラスの決勝は12時25分から14周でスタートした。気温は約26℃前後、路面温度は50℃近くまで上がっている。村瀬はまずまずのスタートを切り、8番手でオープニングラップを戻ってくる。3周目に6番手へポジションを上げる。村瀬はトップが見える位置を走っている。この4周目の村瀬のペースは1分51秒前半で、トップと同じレベルで走ることができているため、トップ集団に加わっている。さらに前をねらう村瀬だったが7周目に転倒。このことで赤旗が提示され、レースは再開されることとなったが、村瀬はリタイヤとなった。

Team SUZUKI CN CHALLENGE No.85 津田 拓也
(JSB1000クラス レース1 予選9番手・決勝8位/レース2 予選10番手・決勝9位)
「テストから今日まで、パーツの良さを引き出すためにずっと試行錯誤を続けてきました。日曜朝のフリー走行でようやく狙っている性能が出せるようになってきました。ただそれも、コンディションが変わると通用せず、苦しい戦いになってしまいました。予選も思うように走れず、何度も去年のセッティングに戻したくなりましたが、いい時の手応えは確かにあるので、そこを信じて踏みとどまっています。タイヤをうまく動かせた時の感触はとても良く、朝のフリーではそれが出せていました。ただ決勝ではそれが再現できなかったです。でも「いい時」を引き出す条件が少しずつ見えてきたのは大きな前進だと思っています。今の順位を見ると去年より落ちているように見えますが、チームとしてのレベルが落ちたとは思っていません。去年は決まったパッケージで安定して走れていた分、セッティングを深く考える必要がありませんでした。それに対して今は、マシンのバランスがシビアで難しいですが、それと向き合っているからこそ、今まで自分が踏み込めていなかった領域に進める可能性を感じています。ここで元のセッティングに戻してしまったら、来年も再来年も同じままだと思うので、それだけは避けたいです。今は本当に苦戦していますが、いい時の走りが自分にもできると分かってきました。それが形になった時、チームとして確実に一段上に上がれると信じて、挑戦を続けていきます。」

Team SUZUKI CN CHALLENGE 田村 耕二 チームマネージャー
「今大会もご声援をいただいたファンの皆様、そしてチームを支えてくださるパートナー企業の皆様、関係者の皆様に心より感謝いたします。今回のオートポリス戦においても、開幕戦から続く厳しい流れを断ち切ることができず、ファンの皆様に強いスズキをお見せできなかったことを大変申し訳なく思っています。ライバルチームが着実に進化を遂げ、レースタイムを短縮している一方で、我々のパッケージは昨年から十分な進歩を果たせていません。進化を目指して取り組んできた開発の成果を結果として示すことができず、チーム一同、非常に悔しい思いです。しかし、ここで立ち止まるわけにはいきません。今回の結果を真摯に受け止め、これまで蓄積してきたデータを徹底的に分析するとともに、開発手法も含めて見直しを進めることで、マシンのポテンシャルを引き出していきます。次戦はいよいよ鈴鹿8時間耐久ロードレースです。皆様に再び強いスズキをお見せできるよう、チーム一丸となって万全の準備を進めていきます。引き続き、温かいご声援をよろしくお願いします。」

S-SPORTS SUZUKI No.95 西村 硝
(JSB1000クラス レース1 予選5番手・決勝15位/レース2 予選4番手・決勝6位)
「テストから走るたびに前進を感じられていて、予選は4〜5番手と積み重ねの手応えはありました。ただ決勝は初めてトップグループと一緒に走って課題も見えました。昨日はストレートで離されながらも表彰台を狙って攻め続けた結果、転倒してしまいました。今日はそこまで無理せず走りましたが、序盤タイヤを使ってトップグループを追いかけ続けたことで、残り10周でリアのグリップがほぼなくなってしまいました。最終ラップに抜かれて6位でのフィニッシュでしたが、これは経験の差だったかなと思います。5位、6位というポジションは、今のJSB1000の中で現実的な位置になってきたと感じています。ただトップ4台とはまだ大きな差があって、タイヤが落ちてきた時でも安定して49秒台で走り続けるには、もう何枚か手札が必要だと痛感しました。グリップがある時の強さは引き出せていると思いますが、タイヤが減り始めた時のリアのトラクション不足がまだ課題です。それでも、ライダーとして劣勢な部分はないと今回の予選やレースで少し自信になりました。6位に満足せず、表彰台を目指してチームと一緒に諦めずに積み重ねていきます。」

Team TITAN-TKR SUZUKI No.9 村瀬 健琉
(ST1000クラス 予選7番手・決勝リタイヤ)
「テストからオートポリスのコースとの相性が良く、セクター2・3ではトップとほぼ変わらないタイムで走れていました。ストレートスピードは少し厳しいですが、セッションによってはトップタイムも出せていたので、手応えは終始良かったです。今週は走り始めからずっとリズムが良く、上位でアベレージを刻めていました。電子制御など細かい部分もしっかり詰められて、バイクとのマッチングはかなり良い状態でレースに臨めました。決勝は序盤の集団をうまく抜け出しながら追い上げ、前との差も詰まって3位争いが見えてきていました。ただ途中からリアがスライドし始め、リカバリーを続けていたところで最後にグリップを失って転倒してしまいました。ペース配分をもう少しうまくコントロールできていれば、違う展開になっていたと思います。手応えはしっかりあり、タイヤが十分に暖まらないような状況でみんなが苦労しているタイミングに、自分はあまり苦労せずにタイムを出せるのは大きな武器だと感じています。あとはそこから先をもう一段詰めること、そして最後まで走り切ること。バイクのいい部分がしっかり噛み合えば、優勝も狙えると感じた一戦でした。次のもてぎでもこの流れを継続して戦います。」

第3戦 スーパーバイクレース in 九州 JSB1000 決勝レース1結果(15Laps)
順位No.ライダーチーム名メーカー周回数タイム/トップ差
188水野 涼SDG DUCATI Team KAGAYAMADUCATI1527'19.472
21中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA15+0.746
345長島 哲太DUNLOP Racing Team with YAHAGIHONDA15+5.162
44野左根 航汰Astemo Pro Honda SI RacingHONDA15+5.330
55伊藤 和輝Team SAKURAI HONDAHONDA15+15.367
610鈴木 光来Team ATJHONDA15+15.622
792國井 勇輝SDG Team HARC-PRO.HondaHONDA15+19.083
885津田 拓也Team SUZUKI CN CHALLENGESUZUKI15+24.392
96岩田 悟Team ATJHONDA15+24.509
1050児玉 勇太MARUMAE Team KODAMAYAMAHA1526.814
1144関口 太郎SANMEI T.TARO PLUSONE with SDGBMW15+29.405
1246星野 知也TONE Team4413 BMWBMW15+48.359
1333柳川 明KRP SANYO KOGYO & RS-ITOHKAWASAKI1557.529
1421中冨 伸一RSNYAMAHA15+59.264
1595西村 硝S-SPORTS SUZUKISUZUKI15+1'23.715
1627須貝 義行TEAM SUGAI RACING JAPANHONDA15+1'41.557
1718中村 竜也I's RACINGBMW15+1'46.624
1824吉田 愛乃助TONE Team4413 BMWBMW132 Laps
DNF16津田 一磨Team BabyFaceYAMAHA69 Laps
第3戦 スーパーバイクレース in 九州 JSB1000 決勝レース2結果(18Laps)
順位No.ライダーチーム名メーカー周回数タイム/トップ差
188水野 涼SDG DUCATI Team KAGAYAMADUCATI1832'53.768
21中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA18+2.360
345長島 哲太DUNLOP Racing Team with YAHAGIHONDA18+2.483
44野左根 航汰Astemo Pro Honda SI RacingHONDA18+2.517
592國井 勇輝SDG Team HARC-PRO.HondaHONDA18+15.769
695西村 硝S-SPORTS SUZUKISUZUKI18+16.268
710鈴木 光来Team ATJHONDA18+18.229
86岩田 悟Team ATJHONDA18+20.697
985津田 拓也Team SUZUKI CN CHALLENGESUZUKI18+24.517
105伊藤 和輝Team SAKURAI HONDAHONDA18+24.846
1144関口 太郎SANMEI T.TARO PLUSONE with SDGBMW18+47.031
1246星野 知也TONE Team4413 BMWBMW18+55.567
1350児玉 勇太MARUMAE Team KODAMAYAMAHA18+57.169
1433柳川 明KRP SANYO KOGYO & RS-ITOHKAWASAKI18+1'08.313
1521中冨 伸一RSNYAMAHA18+1'08.758
1624吉田 愛乃助TONE Team4413 BMWBMW18+1'18.602
1718中村 竜也I's RACINGBMW18+1'19.261
1827須貝 義行TEAM SUGAI RACING JAPANHONDA18+1'48.590
DNS16津田 一磨Team BabyFaceYAMAHA
第3戦 スーパーバイクレース in 九州 ST1000 決勝結果(14Laps)
順位No.ライダーチーム名メーカー周回数Second Race
11羽田 太河Astemo Pro Honda SI RacingHONDA1414'54.965
2104國峰 啄磨TOHO RacingHONDA1414'55.059
356名越 哲平SDG Team HARC-PRO. HondaHONDA1414'56.161
45荒川 晃大Astemo Pro Honda SIRacingHONDA1414'58.380
512伊藤 元治YAHAGI Racing TeamHONDA1414'58.860
633亀井 雄大RTJapan M AutoHONDA1414'59.834
710和田 留佳Team TATARA apriliaAPRILIA1414'59.916
87豊島 怜MOTOBUM HONDAHONDA1415'00.383
964岩戸 亮介Kawasaki Plaza Racing TeamKAWASAKI1415'03.163
1043彌榮 郡Kawasaki Plaza Racing TeamKAWASAKI1415'07.512
1116芳賀 瑛大Team TATARA-apriliaAPRILIA1415'14.429
1228ナテタン・トンコートNitroRyotaRacingYAMAHA1415'35.677
1322佐藤 直之ST-Tec+SFK&PRO-TECYAMAHA1415'46.129
1432岡田 寛正HondaBlueHelmetsMSCKumamotoHONDA1415'46.250
1525新井 久美Hisa31 with R-in SpiritsYAMAHA1415'49.488
1615作本 輝介TOHO RacingHONDA1415'58.844
1727村田 司RT Japan-M-AutoHONDA1416'06.355
1831荒瀬 貴TEAM IZUMIHONDA107'49.969
DNF4井手 翔太AKENO SPEED.RC KOSHIENYAMAHA71'55.213
DNF26林 祥由TEAM TECHNICAYAMAHA6スタートのみ
DNF9村瀬 健琉Team TITAN-TKR SUZUKISUZUKI6
DNF97佐野 優人NANKAI & SANYO KOGYO RS-ITOHHONDA3

2026 鈴鹿8耐
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