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全日本モトクロス選手権
2017年9月10日
全日本モトクロス選手権 第7戦 近畿大会
名阪スポーツランド(奈良県)

小島庸平が両ヒート入賞(4-6位)で完全復活へ大きく前進。深谷広一は6-5位で小島に続く総合6位。
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MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第7戦近畿大会は、奈良県の名阪スポーツランドで開催された。会場の名阪スポーツランドは、山砂のサンド路面と急なアップダウン、ストレートに配されたコンビネーションジャンプなど変化に富んだレイアウトが特徴のコース。場所は三重県との県境で、近畿、中部両圏からアクセスし易く、また今年は神戸大会がなくなったため近畿では唯一の全日本ということもあって、大会期間中は公式発表で6313人と大勢の観客が訪れ、コースサイドを取り囲むようにしてレースを楽しんだ。

今シーズンのTeam SUZUKIは、2006年IA2、2015年IA1チャンピオンの小島庸平と今シーズン新たに加入した深谷広一が新型RM-Z450WSでIA1クラスに参戦。渡辺 明監督と昨シーズンを持って現役を引退した熱田孝高がライディングアドバイザーとしてチームを率い選手を支える。

ポイントランキング6位でこの大会を迎えた深谷は今季初表彰台を目標に、また第3戦中国大会でアキレス腱断裂という大怪我を負った小島もようやく本来の調子を取り戻しつつある中で、チームはシーズン終盤戦に向けて一丸となり調整を進めてきた。

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IA1クラス第1ヒート。予選でトラブルに見舞われ10番グリッドからのスタートとなった小島だが、得意のスタートでトップグループに割って入ると、1~2コーナーのイン側を上手く回り込んで一気にトップに浮上。切れのある走りでオープニングラップをトップでクリアした小島は、2周目にトップを奪われるも序盤2番手をキープ。中盤、まだ体力が追い付いていない小島は、更に二つポジションを下げるが、ここから粘りを見せて4番手をしっかりとキープしたまま周回を重ねる。後半、新井宏彰(カワサキ)の接近を許した小島だったが、最後までこれを抑えきって4位でチェッカーを受け、表彰台には一歩届かなかったものの完全復活が近づいている事をアピールした。一方、1周目8番手からの追い上げとなった深谷は、コース攻略に苦しみながらも確実に周回を重ね、前半には田中雅己(ホンダ)、中盤には成田 亮(ホンダ)をパスすると、後半6番手のポジションをキープしてフィニッシュした。

IA1クラス第2ヒート。再びスタートを決めた小島は2番手、深谷は5番手でオープニングラップをクリアする。前半トップグループの中で激しい攻防を繰り広げた小島は、両ヒートしっかりと走り切るためにペースを落とし、徐々に6番手まで後退。それでも小島は、中盤以降もしっかりとこの順位をキープしてチェッカーを受け、怪我をして以降初めて両ヒート入賞を果たす。一方、深谷は5周目に小島に追い付き順位を入れ換えると前半4番手をキープ。後半ひとつ順位を下げて5番手に後退した深谷だが、それでもしっかりと最後までペースを保ち、単独5番手のポジションでフィニッシュした。

なおIB Openクラスでは、手操将志(SRMマウンテンライダース)が第1ヒート鋭い追い上げから逆転で全日本初優勝を飾ると、第2ヒートはスタートから一気に後続を突き放し、完全な独走で初のパーフェクト優勝をマーク。地元の大会で、チームと共に夏に取り組んできた成果を一躍開花させた。

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小島庸平(IA1) 第1ヒート4位/第2ヒート6位 総合5位
「地元の応援に応えたくて精一杯走りました。スタートで出てトップを走れたし、今自分に出来るベストは出せたと思います。ただ、体力的にはまだまだで、スピードが戻ってきた分、特に後半、疲労が蓄積してしまいましたが最後まで頑張ることができた。これで無理をして藤沢、SUGOに出た価値があったと確信できました。残る課題は明確なので、次のレースまでのインターバルは集中して取り組みます。まずはトップ争いをして3位以内。そこから最終戦のSUGOはレースで勝ち切れるところまで持っていきます。」

深谷広一(IA1) 第1ヒート6位/第2ヒート5位 総合6位
「全体的に上手く乗れなかったですね。特にヒート1は最初からリズムが悪くて、乗れないまま時間だけが過ぎてしまいました。それでもヒート2は気持ちを切り換えて前半上位のペースに付いていくことが出来ました。後半もキープ出来れば表彰台のチャンスもあったんですが、まだまだです。ただヒート1からヒート2で内容を改善できたことは収穫だったと思います。残り2戦はどちらも得意なコースなので、前回とは違うレースをします。そのためにインターバルはひたすら乗り込んで備えるつもりです。」

渡辺 明 監督
「小島はヒート1でいいスタートを切って序盤トップを走行。ようやく彼本来のスピードが戻ってきた。まだ体力的に30分維持出来るところまでは来ていないが、走りの切れとマシンのポテンシャルを示すことが出来たと思う。深谷はセカンドグループでのレースとなったが、4~5番手は確実に走れているので、そこから上位に加わるためにもう少し、コンマ7秒くらい速くなるスピードが欲しい。トップタイムを出してそれを持続するために、練習やテストのときからベストタイムを出すような取り組みが必要。結果としてはトップを取れていないが、感触は得ることが出来た。残り2戦、実力通りの走りをすれば、必ずやってくれると思う。」

IA1 ヒート1結果
順位ライダーTime/Gap
1山本 鯨(ホンダ)32:54.649
2小方 誠(カワサキ)+00:04.994
3平田 優(ヤマハ)+00:38.212
4小島 庸平(Team SUZUKI)+00:42.705
5新井 宏彰(カワサキ)+00:43.383
6深谷 広一(Team SUZUKI)+00:50.338
7星野 裕(カワサキ)+00:51.491
8田中 雅己(ホンダ)+01:01.515
9星野 優位(KTM)+01:23.524
10大塚 豪太(ホンダ)+01:37.425
11鈴木 正明(SRF関東&秀明道場)+1Lap
18池谷 優太(SRF TEAM REDZONE)+2Laps
IA1 ヒート2結果
順位ライダーTime/Gap
1山本 鯨(ホンダ)33:16.192
2新井 宏彰(カワサキ)+00:06.397
3小方 誠(カワサキ)+00:13.984
4平田 優(ヤマハ)+00:29.279
5深谷 広一(Team SUZUKI)+00:39.673
6小島 庸平(Team SUZUKI)+00:48.210
7星野 優位(KTM)+00:48.925
8田中 雅己(ホンダ)+00:50.785
9星野 裕(カワサキ)+01:01.013
10池谷 優太(SRF TEAM REDZONE)+01:19.518
14鈴木 正明(SRF関東&秀明道場)+1Lap

IA1 ポイントランキング
順位ライダーポイント
1山本 鯨(ホンダ)306pt
2小方 誠(カワサキ)295pt
3成田 亮(ホンダ)248pt
4平田 優(ヤマハ)244pt
5新井 宏彰(カワサキ)222pt
6深谷 広一(Team SUZUKI)196pt
7星野 優位(KTM)181pt
8星野 裕(カワサキ)173pt
9大塚 豪太(ホンダ)151pt
10小島 庸平(Team SUZUKI)123pt
11鈴木 正明(SRF関東&秀明道場)123pt
13池谷 優太(SRF TEAM REDZONE)99pt
23稲垣 達樹(TeamSSC)19pt
24諸見里 祐哉(秀明道場)19pt