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2017年6月4日
全日本モトクロス選手権 第4戦 SUGO大会 スポーツランドSUGO(宮城県)
深谷広一が両ヒート5位で総合5位。ランキングは1アップで6位に。
モトクロス界のレジェンド、リッキー・カーマイケルが再来日し熱田孝高とのデモランで地元ファンを魅了 今シーズンのTeam SUZUKIは、タイトル奪還を目標に掲げる小島庸平と新加入した深谷広一が新型RM-Z450WSでIA1クラスに参戦。渡辺 明監督の下、昨シーズンを持って現役を引退した熱田孝高氏がライディングアドバイザーとして選手を支える。 前回中国大会で激しいクラッシュに見舞われた深谷広一は、2週間足らずのインターバルで可能な限り体調を整え今大会への参戦を果たしたが、公式練習走行で足を負傷した小島庸平は今大会を欠場。治療とリハビリに専念し早期復帰を目指すことになった。 なお今大会には、AMAスーパークロス・モトクロスのチャンピオン獲得などスズキと共に数々の栄光を打ち立てたスーパースター、リッキー・カーマイケル氏が2015年の広島大会に引き続き2年ぶりに再来日。日曜日の昼休みに熱田氏とデモランを敢行した他、サイン会などを行い、地元東北はもちろん、遥々遠方から訪れたファンと交流を持った。カーマイケル氏来日の効果もあり、大会期間中には公式発表で土日合わせ4350名の観客が訪れレースを楽しんだ。 IA1クラス第1ヒート。土曜日の予選7番手で決勝進出を果たした深谷は、好スタートを決めることが出来ずオープニングラップを9番手でクリアした。序盤、先行するライダーをパスして確実に順位を上げた深谷は、4周目に5番手まで順位を挽回。しかしその間にトップグループの先行を許してしまい、更にペースを上げた深谷だったが、トップグループとの間には大きな差が出来てしまう。レース後半もアグレッシブに攻め続けた深谷は、前を走る成田 亮(ホンダ)との間合いを詰めたものの捉えるまでにはいかず、5位のポジションを保ってチェッカーを受けた。 IA1クラス第2ヒート。ヒート1と同様に9番手で1周目のコントロールラインを通過した深谷は、前半から中盤にかけてリズムを掴むと7周目に5番手まで順位を上げる。次の周回、後続の先行を許してひとつ順位を落とした深谷だったが、後半12周目にベストタイムをマークするなど荒れたコースを攻め続け、終盤14周目に星野 裕(カワサキ)を捉えることに成功する。これで5番手のポジションを取り戻した深谷は、今度は4番手を走る成田の背後を完全に捉えプレッシャーをかけ続けるが、懸命のアタックもあと一歩及ばずこのヒートも5位でフィニッシュした。 深谷広一(IA1) 第1ヒート5位/第2ヒート5位 総合5位 「前回中国大会のクラッシュは、3番手を走行中に早めに前に出たいと勝負を急いだ自分のミス。幸い骨折等はしなかったが、全身打撲で中1週のインターバルは静養を強いられた。当然万全の体調とは言えない状態で、両ヒートともスタートをミスしてしまったこともあり、それでもなんとか5位というリザルトを残すことが出来たが、もちろん満足できる内容ではない。次の藤沢までは時間があるし、ここまでのベストリザルトである5位を更新すること。表彰台獲得を目標に、しっかりと調整したい。」 渡辺 明 監督 「前回中国大会で、小島は練習中にアキレス腱を断裂するという怪我を負ってしまった。そのため小島は今大会を欠場することになったが、怪我の翌日には無事手術を終えて、復帰に向けて取り組んでいる。一方、深谷も前回のレースで転倒してダメージを残してしまったが、2週間しっかりと準備をして今大会に臨むことが出来た。5-5のリザルトはそれなりの走りが出来た結果。マシンにも徐々に慣れ、セッティングの方向性も掴めてきた。しかしまだまだ良く出来る。十分トップ争いをする力を持ったライダーなので、次のレースまでしっかりとその準備に取り組んでいく。」
IA1 ヒート1結果
IA1 ヒート2結果
IA1 ポイントランキング
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