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全日本モトクロス選手権
2017年10月8日
全日本モトクロス選手権 第8戦 関東大会
オフロードヴィレッジ(埼玉県)

深谷広一が7-5位で総合6位。小島庸平は8-7位で総合7位
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MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦関東大会は、埼玉県のウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。関東平野を流れる一級河川荒川の河川敷にあるコースは、限られた敷地内にコンパクトにまとめられた、スーパークロス風のトリッキーなレイアウトが特徴のコース。コース幅が狭いためスタートの良し悪しが結果に一際大きな影響をもたらす。大会期間中は、前線の通過で土曜日の午前中まで降り続いた雨が午後に回復し、決勝が行われた日曜日はやや曇りがちながらも好天に恵まれた。しかし水分を含みやすい独特の土は、土曜日がヘヴィマディ、日曜日も午前中はマディで徐々にドライに変化する難しいコンディションとなる。週末にかけて天気が回復したこと、また都心から容易にアクセスできることなどから、大会期間中は主催者発表で7800名のファンが訪れ間近に展開されるレースを楽しんだ。

今シーズンのTeam SUZUKIは、2006年IA2、2015年IA1チャンピオンの小島庸平と今シーズン新たに加入した深谷広一が新型RM-Z450WSでIA1クラスに参戦。渡辺 明監督と昨シーズンを持って現役を引退した熱田孝高がライディングアドバイザーとしてチームを率い選手を支えている。

ポイントランキング6位の深谷は今季初表彰台を目標に、また第3戦中国大会でアキレス腱断裂という大怪我を負った小島も本来の実力を取り戻すべく、チーム一丸となり調整を進めてきた。

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IA1クラス第1ヒート。予選5番手の深谷と、トラブルにより予選10番手からのスタートとなった小島。注目のスタートは小島が6番手前後、タイミングを誤った深谷は大きく出遅れ、オープニングラップ通過は小島が7番手、深谷は11番手と後方からの追い上げを強いられる。2周目にひとつ順位を上げた小島は、序盤6番手を走行していたが、更に順位を上げようとした矢先にジャンプであわや転倒というミスを犯してコースオフ。このアクシデントで9番手まで順位を下げた小島は、すぐに1台をパスしたもののトップグループからは完全に遅れてしまい、8番手のポジションをキープしてチェッカーを受けた。一方の深谷は、序盤懸命にアタックして6周目に7番手まで順位を上げるが、こちらも上位グループからは取り残されてしまい、単独7位でフィニッシュした。

IA1クラス第2ヒート。路面がかなり乾いて、一部ホコリが舞い始めた午後のレース。小島、深谷共にスタートが決まらず、小島は辛うじて一桁のポジションで1コーナーをターンするが、深谷はまたしても集団の後方に飲み込まれてしまう。しかしここから深谷は懸命の追い上げを披露した。オープニングラップを12番手でクリアした深谷は、2周目、5周目に一気に2台を抜きさって8番手にポジションを上げると、先行していた小島に追い付いてレース中盤の11周目に小島と順位を入れ換え7番手に浮上。更に上位に迫った深谷は、15周目にディフェンディングチャンピオンの成田 亮(ホンダ)に追い付くとこれをパス。レース終盤の18周目にベストラップを更新した深谷は、ラスト2周で先行していた田中雅己(ホンダ)も攻略し5番手まで順位を挽回してフィニッシュした。一方深谷を追う形になった小島は、15周目に成田をパスして7番手まで順位を上げると、終盤田中に詰め寄ったが、逆転には一歩及ばず7位でレースを終えた。


深谷広一(IA1) 第1ヒート7位/第2ヒート5位 総合6位
「今回も5位の壁を越えることができませんでした。全てはスタートの出遅れが原因。ここは抜き難くて余計にスタートのウエイトが大きいコース。スタートが決まれば上位に食い込むチャンスはあったと思うんですが、そこでミスしては話にならない。進歩がないです。残り2ヒート。最終戦のSUGOは得意なコースなので、しっかりと練習してスタートを決め、表彰台には絶対に乗りたいと思っています。」

小島庸平(IA1) 第1ヒート8位/第2ヒート7位 総合7位
「脚の怪我は大分良くなったとは言え、まだ70~80パーセントくらいの回復具合。正直言ってベストの感覚にはまだ程遠いです。厳しい戦いになるのは分かっていて、そんな状態でも行く気ではいたんですけどね。予選でトラブルが出たりして、結果的にリズムに乗ることができませんでした。ただ、1番足に負担がかかるこのコースで最後まで攻められたことに手応えを感じています。残すは最終戦のみとなりましたが、優勝争いに加わって、表彰台に立ってシーズンを締めくくりたいと思っています。自分のベストを出せればできると思います。」

渡辺 明 監督
「小島は怪我が回復してきたとは言え、まだまだトップグループで争うまでには達していない。しかしセカンドグループの中ではしっかりとレースができており、調子も確実に戻ってきている。最終戦ではベストの走りを見せてくれると思う。そのSUGOは深谷が得意とするコース。今回も最後までベストを尽くして5位まで上がれたのだから、表彰台は十分に期待できると思う。」

IA1 ヒート1結果
順位ライダーTime/Gap
1小方 誠(カワサキ)32:15.243
2山本 鯨(ホンダ)+00:17.048
3平田 優(ヤマハ)+00:21.930
4星野 優位(KTM)+00:23.735
5新井 宏彰(カワサキ)+00:25.651
6成田 亮(ホンダ)+00:27.591
7深谷 広一(Team SUZUKI)+00:48.320
8小島 庸平(Team SUZUKI)+00:59.103
9星野 裕(カワサキ)+00:59.749
10大塚 豪太(ホンダ)+01:17.676
11池谷 優太(SRF TEAM REDZONE)+1Lap
12鈴木 正明(SRF関東&秀明道場)+1Lap
17諸見里 祐哉(秀明道場)+2Laps
IA1 ヒート2結果
順位ライダーTime/Gap
1山本 鯨(ホンダ)32:06.761
2小方 誠(カワサキ)+00:04.618
3新井 宏彰(カワサキ)+00:26.251
4星野 優位(KTM)+00:39.085
5深谷 広一(Team SUZUKI)+00:44.666
6田中 雅己(ホンダ)+00:47.030
7小島 庸平(Team SUZUKI)+00:50.135
8星野 裕(カワサキ)+00:57.553
9平田 優(ヤマハ)+01:05.978
10成田 亮(ホンダ)+01:18.188
14池谷 優太(SRF TEAM REDZONE)+1Lap
15諸見里 祐哉(秀明道場)+2Laps
DNF鈴木 正明(SRF関東&秀明道場)

IA1 ポイントランキング
順位ライダーポイント
1山本 鯨(ホンダ)353pt
2小方 誠(カワサキ)342pt
3平田 優(ヤマハ)276pt
4成田 亮(ホンダ)274pt
5新井 宏彰(カワサキ)258pt
6深谷 広一(Team SUZUKI)226pt
7星野 優位(KTM)217pt
8星野 裕(カワサキ)198pt
9大塚 豪太(ホンダ)172pt
10小島 庸平(Team SUZUKI)150pt
12鈴木 正明(SRF関東&秀明道場)132pt
13池谷 優太(SRF TEAM REDZONE)116pt
22諸見里 祐哉(秀明道場)29pt
24稲垣 達樹(TeamSSC)19pt