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2017年8月27日
全日本モトクロス選手権 第6戦 SUGO大会 スポーツランドSUGO(宮城県)
深谷広一が両ヒート5位で総合も5位。小島庸平は怪我と戦いながら10ポイントを加算
今シーズンのTeam SUZUKIは、2006年IA2、2015年IA1チャンピオンの小島庸平と今シーズン新たに加入した深谷広一が新型RM-Z450WSでIA1クラスに参戦。渡辺 明監督と昨シーズンを持って現役を引退した熱田孝高がライディングアドバイザーとしてチームを率い選手を支える。 第3戦中国大会でアキレス腱断裂という大怪我を負った小島は、依然万全な調子とは言えない中、シーズン終盤戦への調整を予て今大会に出場。深谷もシーズン初表彰台を目標にチームと一丸となり調整を進めてきた。夏休み最後の週末に行われた大会には、公式発表で土日合わせ2600名の観客が訪れ、木陰に涼を求めながらレースを楽しんだ。 IA1クラス第1ヒート。土曜日の予選は小島が7番手、スタート直後に転倒し、最後尾から追い上げた深谷は8番手で決勝に進出。決勝日朝の公式練習走行では深谷が全体のトップタイムをマークして決勝を迎えた。注目のスタート、深谷は5~6番手、小島は更にその後方で1コーナーをクリアした。オープニングラップは深谷がややポジションを落とし、小島が7番手、深谷は8番手でコントロールラインを通過した。レースは、まだまだ本来の走りを取り戻せていない小島が序盤12番手に後退。後半、それでも小島はひとつ順位を挽回して11位でチェッカーを受けた。一方、深谷は序盤立て続けに前のライダーをパスして3周目に5番手まで順位をあげると、中盤は混戦の中で5~6番手争いのバトルを展開。後半、一旦は先行を許した平田 優(ヤマハ)を再び抜き返した深谷は、トップグループに追い付くことは叶わなかったが、最後までこのポジションをキープして5位でフィニッシュした。 IA1クラス第2ヒート。後方からの追い上げではなくレース序盤からトップ争いに加わりたかった深谷だったが、逆にタイミングを外してしまいスタートに失敗。オープニングラップ13番手と大きく出遅れた深谷は、気持ちを取り直して追撃を開始すると、序盤一気にポジションを挽回して5周目には8番手まで浮上した。レース中盤、更にペースを上げた深谷は、トップグループと遜色のない1分58秒台前半のタイムをマークしながら更に先行するライダーを攻略し、7周目には6番手に浮上。後半、先行する平田をマークしプレッシャーをかけ続けた深谷は、ラストラップに勝負を仕掛けてパスし、このヒートも5位でフィニッシュした。一方、レース感を取り戻し本来の走りに戻りつつある小島は、まずまずのスタートを決めてトップ集団の中に割って入るが、オープニングラップに転倒。再スタートに手間取って最後尾となった小島は、事前の練習で脇腹を痛めていたこともあり、大事を取ってレース続行を断念しリタイアした。 なお、荒れた路面に加えて散水が施されるなど難しいコンディションで行われたLMXクラスでは、久保まな(SRMマウンテンライダース)が、オープニングラップ3番手から激しい表彰台バトルを展開した。レース中盤に一旦は4番手に順位を下げた久保だったが、後半持ち前のアグレッシブなライディングで巻き返して前の2台を立て続けにパスすることに成功。トップに迫る勢いで最後まで攻め続けた久保は、前回東北大会に続く2位でチェッカーを受け、今シーズン4回目の表彰台を獲得した。 深谷広一(IA1) 第1ヒート5位/第2ヒート5位 総合5位 「練習走行でタイムを出して、テンションを上げて決勝に臨んだのですが、ヒート1は予想した以上にコンディションが変わっていて、スタートで出たのに序盤対応が出来ませんでした。ヒート2は完全にスタートの失敗。どちらも追い上げのレースで、両ヒート5位というリザルトは第4戦と同じなんで微妙ですが、前回はトップライダーの欠場もあったし、今回はトップと遜色ないタイムも出ていて、そう言う意味で今回は、手応えというか自信に繋がる内容のレースが出来たと思っています。課題はスタートと序盤の組み立てだと分かっているので、残り3戦でまずは表彰台に立てるようにしっかりと取り組みます。」 小島庸平(IA1) 第1ヒート11位/第2ヒートDNF 総合17位 「足の怪我は確実に回復しているんですが、筋力が付いてこなくて、そのせいか走りのバランスもまだまだで、実は先週練習中に転倒して肋骨を骨折してしまったんです。それでも乗って行くしかないですからね。ヒート1は今の状況が全て出た感じで、なんとか走り切ることが出来ましたが、ヒート2は1周目に転倒してマシンを起こすことが出来なくて、100%ではない状態で無理をしてもリスクが嵩むだけなのでリタイアしました。今回は入賞が目標だったんですが、最低限レース感はキープ出来ていると思うので、次の名阪は表彰台を目標にして、全力でトライして行く。それだけです。」 渡辺 明 監督 「明るい報告が出来る内容では決してないが、マシンも煮詰まってきて、深谷は練習走行でトップタイムをマークするなど彼本来の実力を見せてくれた。後方から追い上げて5位まで上がれただけに、スタートさえ決まれば十分上位3人と走れたはず。これはもったいないとしか言いようがない。ただ走りは悪くない。1コーナーの捌きも含めて、スタートが課題であることは明確なので、確実にクリアできるように練習するのみ。小島はまだまだ本来の調子にはほど遠いが、次の名阪から終盤にかけて、徐々に本来の走りを取り戻していくと思う。残り6ヒート、最後までしっかり取り組んで行く。それしかない。」
IA1 ヒート1結果
IA1 ヒート2結果
IA1 ポイントランキング
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