スズキレーシングレポート
トップ ロードレース世界選手権 全日本ロードレース選手権 全日本モトクロス選手権
2017 全日本モトクロス選手権
ROUND1
ROUND2
ROUND3
ROUND4
リッキー・カーマイケル ユニバーシティ
ROUND5
ROUND6
ROUND7
ROUND8
ROUND9
2017 全日本モトクロス選手権
2024 鈴鹿8耐
スズキ株式会社 国内二輪 X(旧Twitter)公式アカウント
全日本モトクロス選手権
2017年4月9日
全日本モトクロス選手権 第1戦 九州大会
HSR九州(熊本県)

新型のマシンで小島庸平が表彰台登壇を果たす。
深谷広一は怪我による調整不足を乗り越えて総合5位
LMXでは久保まなが悲願の初V
ROUND1
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第1戦九州大会は、熊本県菊池郡大津町のHSR九州で開催された。満開の桜が出迎えた17シーズン開幕戦。しかし天候は、土曜日が終日雨。日曜日も朝まで霧雨が降り続き、日中雨は上がったものの分厚い雲が上空を覆う生憎の空模様で、コース上は土日とも完全なマディコンディションでのレースとなった。それでも九州では年に1度の開催とあって、土日合せて5,130人の観客が訪れコースサイドでレースを楽しんだ。

今シーズンのTeam SUZUKIは、タイトル奪還を目標に掲げる小島庸平と新加入した深谷広一が新型RM-Z450WSでIA1クラスに参戦。渡辺 明監督の下、昨シーズンを持って現役を引退した熱田孝高氏がライディングアドバイザーとして選手を支える。小島は第1ヒートこそ4位に甘んじたものの、第2ヒートで3位表彰台を獲得し総合3位。深谷は開幕前の怪我で万全の体調ではなかったものの、両ヒート6位と手堅くまとめて総合5位でシーズンをスタートさせた。

ROUND1 ROUND1
ROUND1 ROUND1

IA1クラス第1ヒート。予選を4番手でクリアした小島は、イン側のグリッドから確実にスタートを決めると1周目も4番手でコントロールラインを通過。上位3台をフォローして表彰台バトルに加わりたかった小島だが、コースが荒れてレース時間が5分短縮となったこともあり、確実に4番手のポジションをキープしてフィニッシュ。一方、オープニングラップを10番手で戻ってきた深谷は、前半4台をパスして6番手まで順位を上げると、後半確実にこのポジションをキープしてチェッカーを受けた。

IA1クラス第2ヒート。小島と深谷は共に好スタートを決めるが、1コーナーのイン側をターンして上位に食い込んだ小島に対して、やや外寄りを回った深谷は10番手で1周目のコントロールラインを通過。丁寧な走りを心がけながら順位の挽回を図った深谷は、3周目に星野 裕(カワサキ)、4周目に大塚豪太(ホンダ)、5周目には小方 誠(カワサキ)をパスして7番手まで順位を上げると、ラスト2周に新井宏彰(カワサキ)をパスしてこのヒートも6位でフィニッシュした。一方、1周目3番手で戻ってきた小島は、5周目に星野優位(KTM)をパスして2番手に順位を上げるが、中盤ひとつ順位を落とし再び3番手に。先行する2台のリードを許した小島だったが、後続の平田 優(ヤマハ)に対してしっかりとマージンを築いた小島は、単独走行となったものの、後半確実にペースを維持して3位でチェッカーを受け、新型のRM-Z450WSをまずは表彰台へと導いた。


ROUND1 ROUND1

レース時間の短縮に加え、コースを大幅にショートカットしたため目まぐるしい展開となったレディスクラスでは、SRMマウンテンライダースの久保まなが、オープニングラップ5番手から激しい追い上げのレースを展開。前半立て続けに前のライダーをパスして2番手に浮上した久保は、4周目にスタートからトップを走っていた竹内優菜(ホンダ)の背後を捉えると7周目についにトップへと浮上する。バックマーカーやスタックしたライダーに行く手を阻まれそうになりながらも、確実に切り抜けた久保は、終盤2位以下を置き去りにしてリードを広げると、見事な逆転のレースで念願の初優勝を達成した。


小島庸平(IA1) 第1ヒート4位/第2ヒート3位 総合3位

「新型のマシンをアピールするために勝ちたかったが、今回のコンディションでは厳しい戦いを想定していた中で大きく落とさなかったことが重要だし、4-3位という結果はまずまずだと思っている。もちろん勝ちに来ているので悔しいが、タイヤの選択も含め難しいレースでデータの収集ができたし、後半戦に向けて煮詰めていけばチャンピオンは取れると確信できた。」

深谷広一(IA1) 第1ヒート6位/第2ヒート6位 総合5位

「1カ月前に肩を怪我してしまったが、新型は確実に自分の好みに合っていて、とにかく乗りやすいのでそこに救われた。リザルトも予選から全て6位で、自分が思っていた最低ラインはキープできた。これ以上怪我をしないように調整しながら、優勝を争えるコンディションまで持っていきたい。マシンももっともっと良くできると思うし、自分が頑張れば実現できると思う。」

渡辺 明 監督

「今回のこのコンディションにもかかわらず、小島がトップ争いを見せてくれたのはマシンの乗りやすさが格段にアップしているからだと思う。トップのクラスで1~2番を走らないと、性能の確認にならない。今回のレースでそれができたことが大きい。深谷は一月前に肩甲骨を骨折して万全ではないけど、それで両ヒート6位まで上がれたのもニューマシンの乗りやすさの証明。これからどんどん良くなるし、それぞれ速さは持っているので、第2戦から更に実力を出せる。」

久保まな(LMX) 1位

「今年からチームが変わって、本当にたくさんの人が準備に協力してくれて、その力が今日の結果に繋がったのだと思う。SRMマウンテンライダースの小橋監督始め、みなさんに感謝しています。マシンもすごく良くしてもらえたので、次からもいいレースをお見せしたいと思っています。」

IA1 ヒート1結果
順位ライダーTime/Gap
1成田 亮(ホンダ)29:11.896
2山本 鯨(ホンダ)+00:18.607
3平田 優(ヤマハ)+00:26.903
4小島 庸平(Team SUZUKI)+00:43.112
5小方 誠(カワサキ)+00:44.197
6深谷 広一(Team SUZUKI)+01:11.226
7田中 雅己(ホンダ)+01:20.040
8大塚 豪太(ホンダ)+01:45.239
9伊藤 正憲(ヤマハ)+02:19.751
10新井 宏彰(カワサキ)+02:26.611
11池谷 優太(SRF TEAM REDZONE)+02:38.656
12鈴木 正明(SRF関東&秀明道場)+02:42.520
19諸見里 祐哉(秀明道場)+2Laps
IA1 ヒート2結果
順位ライダーTime/Gap
1山本 鯨(ホンダ)30:11.631
2成田 亮(ホンダ)+00:06.523
3小島 庸平(Team SUZUKI)+00:42.944
4平田 優(ヤマハ)+00:52.358
5星野 優位(KTM)+00:58.015
6深谷 広一(Team SUZUKI)+01:04.087
7新井 宏彰(カワサキ)+01:05.389
8小方 誠(カワサキ)+01:06.787
9伊藤 正憲(ヤマハ)+01:41.484
10池谷 優太(SRF TEAM REDZONE)+01:43.678
16鈴木 正明(SRF関東&秀明道場)+1Lap
19諸見里 祐哉(秀明道場)+2Laps

IA1 ポイントランキング
順位ライダーポイント
1山本 鯨(ホンダ)47pt
2成田 亮(ホンダ)47pt
3小島 庸平(Team SUZUKI)38pt
4平田 優(ヤマハ)38pt
5深谷 広一(Team SUZUKI)30pt
6小方 誠(カワサキ)29pt
7新井 宏彰(カワサキ)25pt
8伊藤 正憲(ヤマハ)24pt
9大塚 豪太(ホンダ)23pt
10田中 雅己(ホンダ)22pt