|
2016年6月5日
MotoGP 第7戦 カタルニアGP 決勝 場所:スペイン バルセロナ カタルニアサーキット
ビニャーレス、ホームGPカタルニアで健闘の4位
チームメイトのアレイシ・エスパルガロは、電子制御系の不具合により、トラクションコントロールがうまく作動せず、序盤から苦戦を強いられる。中盤にタイヤのグリップが低下してからは状況がさらに悪化し、走行不能と判断したライダーが、残り7周で自らピットイン。期待のホームGPを、痛恨のリタイアで終えることとなった。 チームスズキエクスターは、このままカタルニアサーキットに残り、IRTAテストに参加する。今日のレースデータを基に、今後のレースに向け、エボリューションシャーシおよび電子制御系のセットアップをさらに詰めていく。 マーベリック・ビニャーレス <予選6番手、決勝4位> 「レース結果は悪くなかったけど、後半のタイヤグリップの低下が思った以上に酷くて、最後までペースをキープすることができなかったことが残念だよ。スタートがうまく決まり、序盤はトップグループについて行くことができたのに、途中のオーバーテイクに手間取ったせいで、タイヤにより負担を与えてしまった。あのオーバーテイクをもっとスムーズにできていたら、絶対に表彰台争いができたと思うよ。リヤタイヤのグリップには相変わらず問題を抱えているので、明日のテストでは、シャーシテストを含め、色々とセットアップを試し、次戦はさらに上を目指したい。今日は、金曜日の事故で亡くなった親友サロム選手に誇れる走りができたと思っているよ。」 アレイシ・エスパルガロ <予選13番手、決勝DNF> 「ホームGPという、自分にとって最も楽しみにしていたレースだっただけに、トラブルでリタイアという結果には本当に残念だ。トラクションコントロールの不具合で序盤からパワーデリバリーがうまくいかず、我慢の走行を強いられた。中盤以降、タイヤグリップが低下したらさらに問題が悪化したので、自らピットインを決意したんだ。サロム選手の事故から始まり、今週はあまり良いことがなかったから、この週末のことは早く忘れ去りたい。次のアッセンは自分にとって相性の良いサーキットなので、気分を一新し、明日のテストでしっかり走り込んで、完璧な状態で挑むよ。」 河内 健 テクニカルマネージャー 「まず最初に、今週末、大切な友人を亡くした悲しみの中、プロとしての仕事をしっかりと全うしてくれたふたりのライダーに、心から感謝の気持ちを伝えたいです。特にマーベリックは、序盤にMotoGPトップライダー達のグループで堂々とトップ争いを繰り広げてくれ、本当に良い仕事をしてくれたと思っています。後半、タイヤのグリップが低下してからは苦戦を強いてしまいましたが、それは今後我々のマシンが解決していかなくてはいけない部分だと理解しています。表彰台こそ逃してしまいましたが、今日のマーベリックのパフォーマンスは、とても価値のある4位だったと思っています。アレイシに関しては、結果としては電子制御系の不具合でリタイアとなったものの、今週末はずっと良いセッティングが見つからないまま決勝を迎えることになってしまったので、明日のテストでは、この週末の問題を解決すべく、きっちり解決策を見つけ、次戦の準備を完璧に行うよう努力したいと思っています。」
|