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2016年7月17日
MotoGP 第9戦 ドイツGP 決勝 場所:ドイツ ザクセンリンク
再びの試練となった、ミックスコンディションのザクセンリンク
レースはウェット宣告でスタート。しかし雨が上がるとともにレースラインが急速に乾き出し、残り周回数9周で、共にピットイン。ソフトタイヤで再びコースインし、そこから追い上げを目指すも、前のグループに届くことなく、ビニャーレス12位、エスパルガロ14位でチェッカーを受けた。 路面が完全に濡れている状態ながら、スタートではアグレッシッブに攻め、ジャンプアップを目指したエクスターライダーの二人だが、その後、周回数を重ねる毎に徐々にペースダウン。雨が上がり、路面が乾き始めてからは再びペースを取り戻し、巻き返しを図り始めたものの、残り周回数があと約3分の1というところで共にピットインをし、再びコースに戻る。最後まで果敢にアタックを続けるものの、前半でロスしたギャップを埋めることができないまま、レースは終了となった。 マーベリック・ビニャーレス <予選6番手、決勝12位> 「とても厳しいレースだったし、残念な結果だった。まだまだウェットコンディションのセットアップには課題が山盛りだということが明らかになった感じだよ。とにかくトラクション不足が現状の一番の問題で、今日のようなコンディションでは、全くアクセルを開けることができないんだ。ドライコンディションでも同様の問題が全くないわけじゃないけど、ドライの時には、自らライディングを変えて、ある程度の調整ができる。ウェットだとそれができず、問題が大きくなる一方で、どうにもならないんだ。僕らのマシンは、パッケージとしてかなりまとまってきているけど、この問題のせいで、これ以上の結果につなげられていないというのが現状なんだ。スズキのエンジニア達が懸命に解決策を探そうとしてくれているので、1日も早く、良いアイデアを見つけてくれるよう、心から願っているよ。」 アレイシ・エスパルガロ <予選8番手、決勝14位> 「今日のレースは本当にハードだった。トラクション不足により、アクセルを思うように開けられないことが一番の問題なんだ。今朝のウォームアップではトラクションコントロールが弱すぎて、タイヤがスピンしてしまっていたので、決勝では少し強めにセッティングしたんだけど、それがネガに働き、決勝ではパワーがカットされすぎてしまった。チームとしても、そのあたりの電子制御系をもう少ししっかりと煮詰めていく必要があると思う。マシン自体はかなり進化していると思うけど、電子制御に関しては、まだまだ解明できていないことが沢山あるので、今後の一番のテーマだね。」 河内 健 テクニカルマネージャー 「今日は非常に残念な結果となってしまいました。アッセンで、同じようなシチュエーションで苦戦し、その後時間があったので、その間にできることはやって、今回持ち込んでトライしたつもりなのですが、まだ十分に機能していなかったようで、結果としてはあまり変わりませんでした。問題点はクリアに見えているので、サマーブレイクを利用し、その部分をしっかり解析して対策を持ち込み、後半戦ではどんなコンディションでも他車と互角に戦えるようにしていきたいと思っています。」
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