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2016年9月25日
MotoGP 第14戦 アラゴンGP 決勝 場所:モーターランド・アラゴン
ビニャーレス、エスパルガロ、共に力強い走りでアラゴンGPを完走
前後ハードタイヤを選択し、フロントロー、2番手グリッドからスタートしたビニャーレスは、1周目でトップに立ち、序盤の数周レースをリード。中盤のオーバーランにより順位を落とすも、最後まで安定したラップタイムで4位完走。表彰台まであと一歩の悔しい結果となった。 チームメイトのエスパルガロは、フロントにミディアム、リアにハードタイヤを選択。セカンドグループながらも、トップグループに近いタイムで23周のレースをコンスタントなラップタイムで走行。一時は5番手まで順位を上げるも、7位でレースを終えた。 マーベリック・ビニャーレス <予選2番手、決勝4位> 「表彰台を逃してしまったから100%満足だったとは言えないけど、現状の全てを出し切ることができたし、とても良いレースができたと思っているよ。タイヤのグリップが良かった序盤は、本当に自信を持って攻めることができたし、無理しなくても速いラップを刻むことができた。リアタイヤのグリップが落ちてきた中盤はブレーキングもアクセレーションも序盤のようにはいかず、それでもペースをキープしようと頑張ったために、オーバーランしてしまい、最後は我慢の走りを強いられた。表彰台が十分に狙えたレースだったから悔しいけど、リスクを冒して転倒し、ノーポイントで終えるよりはいいだろう。制御系がかなり進化し、ここ数戦は、それを証明できるレースができていると思う。まだ完璧とは言えないけど、チームスタッフ達が本当に素晴らしい仕事をしてくれていて、日々どんどん良くなっていく手応えを感じているよ。」 アレイシ・エスパルガロ <予選8番手、決勝7位> 「正直、今日の決勝ではもっと良い結果を期待していたんだ。特にレース序盤は絶対にいけると思っていた。今朝のウォームアップのフィーリングがかなり良かったからね。実際に序盤はペースも良かったんだけど、中盤の5位争いの激しいオーバーテイクで、やっとグループのトップに出た時には、トップグループとの差がついてしまっていたんだ。ラストラップでミスしてしまい、6位で終えることのできたレースだったのに、最後にひとつ順位を落としてしまうことになってしまったことも悔やまれるね。ここ数戦のレースと比較したら、今日はまだ良かった方だとは言え、未だにフロントのフィーリングに苦戦していて、マシンのポテンシャルが出し切れていないんだ。色々とセッティングを変えて試してみてはいるけど、まだ自分のライディングスタイルでは、本来のパフォーマンスを発揮できていない。問題ははっきりしているから、さらに努力を重ねていくよ。」 河内 健 テクニカルマネージャー 「今日のレースを終えたところの心境は半分・半分という感じです。ポジティブだった部分は、ふたりのライダーが共に良いレースをしてくれたことで、特にマーベリックは表彰台争いができましたし、アレイシもセカンドグループで良い走りを見せてくれました。しかし、マーベリックに関しては、もう少しで表彰台が見えるところにいたので、周りも皆表彰台を期待したと思いますし、アレイシも、この週末、ハードタイヤでのペースが悪くなかったので、もう少しいけるのではないかと期待していた部分もあり、そこは残念でもありました。いずれにしても、今日はふたり共完走してくれましたし、また、この調子で茂木に向かえるということは非常に楽しみでもあります。我々はまだまだ進化の途中なので、残りのレースも常に表彰台を狙える位置、そして2回目の優勝を勝ち取れるよう、これからも努力し、闘い続けていきたいと思っています。」
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