二輪車トップ > 2016 SUZUKA 8 HOURS > レースレポート
Racing Report
2016年7月30日(土)
鈴鹿8時間耐久ロードレース TOP10トライアル
場所:三重県・鈴鹿サーキット

YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEが2番手から決勝スタート
30日は午前中に4時間耐久レースが行われる関係から、8耐は14時15分から45分間のフリー走行をし、トップ10トライアルが15時20分からというスケジュールとされた。14時現在の気温は28℃と昨日と変わらないが、路面温度は53℃とこのレースウイークではやや高め。雲が少なく、そのために路面温度が高めになっているようだ。

フリー走行は14時15分の定刻にスタート。#12 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEの津田がこのセッションで最初に2分8秒台にタイムを入れ、トップに立つ。3番手には#17チームカガヤマの清成が2分9秒078で上がってきた。その後、大きな波乱もなくこのセッションは終了。スズキ勢は3番手に2'08.333のタイムで#12 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE、5番手に2'08.392で#17チームカガヤマ、12番手に2'10.513で#1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM、14番手が2'10.899で#32 MotoMap SUPPLY、52番手が2'17.420で#31浜松チームタイタンとなった。

そして予選の最終章となる予選上位チームによるトップ10トライアルが、15時20分からスタートされた。最初は予選10番手から6番手までのチームの第1ライダーが走行し、続いて第2ライダーが1周のみタイムアタック。続いて予選5番手から1番手までの第1ライダー、第2ライダーと順番に走行する。スズキ勢からは#32 MotoMap SUPPLYが2番手に登場。最初にアタックしたのは今野だった。慎重な走行を今野は見せ、2'09.968と9秒台へ入れてこの時点でトップに立った。さらに5番手で#17チームカガヤマの加賀山がコースインし、ダンロップコーナーの上りではリアタイヤをスライドさせる積極的な走りを展開。2'08.425とトップ10トライアルで8秒台最初のライダーとなった。第2ライダーのセッションでは、#32MotoMap SUPPLYのジョシュが走り、2'09.774とこのセッションでのチームベストをマークする。さらに続いて#17チームカガヤマの清成が走り、2'07.651と7秒台をマークしてみせた。

さらに予選5番手から1番手までのセッションとなり、#12 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEの芳賀が2'08.310をマーク。第1ライダーのセッション最後には昨年のウイナーであるヤマハチームが2'06.258と初の6秒台をマークし、場内を沸かせた。その余韻が残る中、#12 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEの津田がタイムアタック。セクター1のタイムでヤマハチームを0.075秒上回る速さを見せ、場内にどよめきが起きた。残念ながら続くセクションでさらにタイムを上げることはできなかったが、それでも2'06.405とウイーク初の6秒台をマークして見せ、最終的には予選2番グリッドを獲得した。#17チームカガヤマは6番手、#32MotoMap SUPPLYは9番手からそれぞれ、8時間後のゴールを目指すこととなった。

 

YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE 津田 拓也

「予選までは少しドタバタする場面もあったのですが、昨日の後半からマシンが仕上がってきて、今日のトップ10トライアルではそれを確認する形となりました。バイクの仕上がりも良いですし、レースセットも良い状態なので、今日は収穫の多い一日になりました。」

YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE 芳賀 紀行

「トップ10トライアルはタイムアタックに入る直前の最終コーナーでミスしてしまい、思うようにタイムを上げられなかったので、できればもう一度アタックさせて欲しい気持ちでいっぱいです。それでもウイーク中の自己ベストを出すことができたし、昨日良いセッティングも見付かったので、明日は三人で力を合わせて表彰台のてっぺんを目指します。」

Team KAGAYAMA 加賀山 就臣

「とにかくキヨに気持ち良く走ってもらえるように、チームとして今日はそこに集中しました。あのバイクで7秒台を出してくれて、チームもかなりの勇気をもらったと思います。決勝へ向けての準備もできているし、あとは明日、しっかりと走り切りたいと思います。」

Team KAGAYAMA 清成 龍一

「フリー走行では満タンでの走行も行い、問題がないことが確認できたし、トップ10トライアルはいつも通り、レース用タイヤをレース用セットで臨んで2分7秒台が出たので、良い流れだと思います。明日はとにかくやるべきことをしっかりとやるだけです。」

MotoMap SUPPLY 今野 由寛

「ウイーク中、マシンのセットアップがどんどん進んでいます。トップ10トライアルではソフトタイヤを入れたので、その部分ではフィーリングが良かったのですが、路面温度がこのウイークの中では少し高くなったようで、思うようなパフォーマンスが発揮できなかった印象です。トップ10トライアルの目標は2分8秒だったので、そこに到達できなかったのは少し残念ですが、でも良い準備ができているので、決勝が楽しみになってきています。」

MotoMap SUPPLY ジョシュ・ウォーターズ

「予選と違ってトップ10トライアルはコースが渋滞していないし、その点では良かったけど、欲を出してハードにプッシュして転倒したらここまで積み上げていたモノを失ってしまうので、あえてリスクを冒すようなことはしませんでした。でもトップ10トライアルは楽しく走れましたよ、コース上を一人で走るなんていうチャンスはそうそうないですからね。チームのコンビネーションも良いし、雰囲気も最高なので、明日は良いレースができると思います。」