チームスズキエクスターのマーベリック・ビニャーレスが、イタリアGP予選で、2番手、フロントローを獲得。トスカーナの青い空の下で繰り広げられた激しい予選のラストラップのタイムアタックは、集まった多くの観客を沸かせた。

フリー走行から快走を見せ、好調ぶりをアピールしてきたビニャーレスは、ポールポジションから僅か0.094秒差で、Suzuki GSX-RRを、開幕戦カタールGP以来、二度目のフロントローへと導いた。

チームメイトのアレイシ・エスパルガロも健闘の走りで、6番手、セカンドローを獲得。午前のフリー走行ではトップ10入りを逃したものの、Q1では2番手タイムを記録し、Q2に進出。Q2でトップから0.682秒差の6番手に滑り込んだ。



「ポールポジションタイムに僅差のラップタイムを記録できたし、素晴らしい1日となった。チームスタッフのサポートのお陰で、今週は最初のセッションから調子が良く、今日までの2日間、とても良い流れで進む事ができている。明日は激しいレースになると思うが、スタートを決め、トップ争いに加わりたい。」


「昨日から今日の午前中まで、セッティングに苦しみ、FP3では16番手という不本意な結果だったが、チームスタッフの努力のお陰で、厳しいQ１を通過し、予選では良いフィーリングを取り戻す事ができた。6番手までポジションアップできたことは、自分でも予想外だったくらいだ。明日は気温が上がれば、かなり激しい戦いが予想される。レースペースも悪くないので、ミスなく集団についていけば、良い結果が期待できると思っている。」


「マーベリックのパフォーマンスはもちろんだが、今日はアレイシの健闘も誉め讃えたい。厳しい状況下においても冷静さを失わず、最後まで諦めずに、セカンドローまで上がっていけたことは、ライダーとチームの頑張り以外の何物でもない。マーベリックが僅差でポールポジションを逃したことは本当に残念だが、今日の予選においてのふたりのライダーのパフォーマンスは、どちらも共に素晴らしかった。決勝は何が起こるかわからないものの、ふたりが予選同様のパフォーマンスを見せてくれることを願っている。」

1	Ｖ・ロッシ(ヤマハ)	1'46.504
2	マーベリック・ビニャーレス(スズキ)	1'46.598
3	Ａ・イアンノーネ(ドゥカティ)	1'46.607
4	Ｍ・マルケス(ホンダ)	1'46.759
5	Ｊ・ロレンソ(ヤマハ)	1'46.882
6	アレイシ・エスパルガロ(スズキ)	1'47.186