響き続けるVツインの鼓動
エンジン
SV-7GXの645cm3水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブエンジンは、1999年の登場以来、スリムでコンパクトなエンジン構造とリニアなトルク特性、そして高い信頼性により、世界中で高い評価を得てきました。これまでに50万台以上が生産され、25年以上にわたって進化を続けています。
このエンジンは、Vツインならではの鼓動感を生み出しながら、幅広い回転域において扱いやすく、力強く、滑らかな出力特性を備えています。SV-7GXでは、Vツインエンジン本来の特性を活かしながら、クロスオーバーモデルに求められる快適性と扱いやすさを高いレベルで両立させています。
このエンジンは低回転域から高回転域まで優れた出力とトルクを発揮し、低回転域ではスムーズな出足、中回転域では力強い加速、高回転域では上質な安定感を実現しています。最大トルク発生回転数を超えても淀みなく、気持ちよく吹け上がるため、ライダーはスロットル操作に応じたパワフルかつスムーズな出力特性を楽しむことができます。
シリンダーとピストン
SCEM(Suzuki Composite Electrochemical Material)メッキシリンダーを採用。高い放熱性と優れた耐摩耗性を実現します。また、オイルジェットによってピストン冷却することで、熱安定性と高負荷時のパフォーマンスの維持に貢献しています。
スカート部にレジンコートを施したピストンとL型ピストンリングは、フリクションロスを最小限に抑えるとともに、シーリングを最適化することでブローバイガスの排出を抑制します。
吸気レイアウト
ダウンドラフト型の吸気ポートを採用し、エアクリーナーボックスを燃料タンクの真下に配置しました。エアクリーナーボックスをシート下に配置するホリゾンタル型の吸気レイアウトと異なり、シート周辺にスペースを確保できるため、低めのシート高とスリムなシルエットに貢献。足つき性と高いホールド感を実現しています。
また、ダウンドラフト型の採用は、Vツインエンジンのコンパクトさとも相性がよく、SV-7GXの特長であるスリムなボディと優れた乗り心地を実現しています。このレイアウトにより、スリムでコンパクトな車体と、スズキのVツインモデルで長年評価されてきた足つき性の良さを両立しています。
デュアルスパークテクノロジー
1気筒あたり2本のスパークプラグを持つスズキデュアルスパークテクノロジーを搭載。
イリジウムプラグの採用とあわせ、高い燃焼効率を実現することにより、スムーズな出力特性と高い燃費性能、排出ガス低減に貢献しています。
電子スロットルシステム
緻密な出力制御を可能にする電子制御スロットルバルブを採用。エンジンのきめ細かい制御を可能にすることで、リニアでスムーズなスロットルフィーリングを実現しています。
また、スズキドライブモードセレクター(SDMS)やスズキトラクションコントロールシステム(STCS)のフィーリングを向上させています。さらに、加減速の状態にかかわらずクラッチ操作なしで滑らかな変速を可能にする「双方向クイックシフトシステム」を実現し、ライダーが快適なライディングを楽しむサポートをします。
定評のあるSV650の出力特性を継承・発展させるため、スロットルレスポンスと吸気システムを徹底的に磨き上げました。エアクリーナーボックスのアウトレットチューブを従来よりも短く設計することで、高回転域での力強い伸びとライダーを高揚させるエキサイティングなパワー特性を生み出しています。
吸気音にもこだわり、Vツインエンジン特有の鼓動感を活かすエネルギッシュで魅力的な音質を追求。過度な主張を抑えつつも、心地よい響きを実現しました。
エキゾーストシステム
コンパクトな2-1エキゾーストシステムを採用。加速時にはVツイン特有の深みのある排気音を響かせ、高速巡航時には落ち着いた音質となるようチューニングを施しています。
環境性能においては、最新の排出ガス規制「平成32年(令和2年)国内排出ガス規制」に適合。触媒の前後に配置された2つのO2センサーがリアルタイムで排出ガスの状態をECMにフィードバックし、より緻密な空燃比制御を実現。これによりエキゾーストシステム内の触媒コンバーターの浄化能力をより効果的に引き出しています。
スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)
最新のスズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)を搭載。
路面の変化やライダーの好みに合わせた最適な設定を提供し、ライダーの要求に応じたパフォーマンスを実現します。
各システムは、ミドルクラスのクロスオーバーモデルに合わせて最適化されており、様々なシーンで、スムーズで扱いやすく、疲労感の少ない快適なライディングの実現に貢献します。
ライダーが自信と安心感を持って操作できるようサポートすることで、ビギナーからエキスパートまでライディングを楽しむことができます。
これらの電子制御システムの採用によってクロスオーバーモデルとしての完成度を引き上げています。ワインディングでのアグレッシブな走行から街中での日常使いまで、様々なシーンでライダーに安心感を与えています。
- スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)とは、スズキの電子制御システムの総称です。
スズキドライブモードセレクター(SDMS)
3つの走行モードから任意のモードを選択し、エンジン制御マップを切り替えられます。クロスオーバーモデルとして最適なパフォーマンスを発揮するようセッティングされており、様々な走行シーンや走行スタイルに応じて、最適なスロットルレスポンスを選択できます。
また、緻密にチューニングされたエンジンブレーキ特性により、スムーズな減速と高いコントロール性を確保。コーナー進入時や減速時の快適で安定した走行に貢献します。
Aモード(アクティブ)
最もシャープなスロットルレスポンスであり、全スロットル開度において最大のエンジン出力が得られる特性。良好な路面でのアグレッシブな走行に適しています。
Bモード(ベーシック)
Aモードより中間のスロットル開度の出力がマイルドな特性。最高出力値は変わらないが市街地走行やツーリングなどに適するようチューニングされており、コントロール性が高いモードになっています。
Cモード(コンフォート)
Bモードより全スロットル開度において出力がマイルドな特性。最高出力は45kWに制限され、非常に滑らかな加速が得られます。ウエット路面など、滑りやすい路面でライダーの負担を軽減します。
スズキトラクションコントロールシステム(STCS)
前後輪の速度センサー、スロットルポジションセンサー、クランクポジションセンサー、ギヤポジションセンサーの情報をもとに、リヤタイヤのホイールスピンを検出すると、速やかにエンジン出力を低減するシステムです。
路面の状況やライダーの経験値などに合わせて、3モード(+OFF)からシステムの介入レベルが選択可能です。モード1はシステムの介入が最も少なく、数字が大きいほどシステムの介入が強くなります。
エンジン出力を効率よく路面に伝え、より快適なライディングを楽しむことができます。
- スズキトラクションコントロールシステムはライダーのスロットルコントロールに代わるものではありません。コーナリングやブレーキングの際に、速度超過によるトラクションロスを防止することはできません。また、前輪のスリップを防止することもできません。
双方向クイックシフトシステム
ライダーがクラッチ操作やスロットル操作をせずに、シフトアップ/ダウンを行えるシステムです。
エンジン回転数2,000rpm以上の状態でシフトアップすると、自動的に出力をカットし、かみ合っているトランスミッションのギヤドッグにかかる駆動トルクを瞬間的に抜くことで、アクセル全開時でも滑らかで迅速なシフトアップが可能となり、途切れのない加速を得ることができます。
エンジン回転数が1,700rpm以上の状態でシフトダウンすると、自動的にスロットルバルブを開き、次のギヤに適した回転数までエンジン回転数を上げることで、ライダーはスロットルのブリッピングやクラッチ操作をすることなく、スムーズなシフトダウンを行うことができます。
各ギヤの幅広い回転域で最適な設定とすることで快適なシフトフィーリングを実現します。また、シフトチェンジを繰り返す状況でもクラッチ操作やブリッピングが不要となるため、ライダーの疲労軽減にも貢献します。
スズキイージースタートシステム
ワンプッシュでエンジン始動が可能なスズキイージースタートシステムを装備。スターターボタンを押すと一定時間スターターモーターが作動します。エンジンが始動すると、ECMが始動状況を認識し、スターターモーターを停止します。ギヤポジションがニュートラルの場合はクラッチレバーを握らなくてもエンジンの始動が可能です。
ローRPMアシスト
発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報をもとに制御するローRPMアシストを採用しています。発進時のエンジン回転数の落ち込みが抑えられ、スムーズな発進を実現。また渋滞時の低速走行や、Uターンの際もエンジン回転の落ち込みを感じにくく、ライダーに安心感を与えます。
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