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2017年2月15日~2月17日
MotoGP フィリップアイランド オフィシャルテスト 場所:オーストラリア フィリップアイランド・サーキット
チームスズキエクスター、フィリップアイランド オフィシャルテスト終了。
リンスが総合6番タイムをマーク、イアンノーネはテストプログラムに徹する。 チームスズキエクスターでGSX-RRを駆るアレックス・リンスは、3日間で大幅なタイム短縮に成功して総合6番タイムをマーク。ライディングスタイルの改善にも取り組み、明らかな進歩を見せた。一方、チームメイトのアンドレア・イアンノーネは、チームのためのデータ収集とフィードバックを優先するテスト日程を消化。そのため本格的なタイムアタックには至らず総合13番タイムとなったが、チームは次回のテストにつなげる多くの有意義なデータ取得に成功した。 MotoGP開幕前の最後のオフィシャルテストは、3月10日からカタールでおこなわれる。 アンドレア・イアンノーネ 「取り組む方向性が段々と明らかになってきました。この3日間は、長く走り込むことで多くの情報を得ることができ、タイムについても決して悪いものではありません。長時間の走行でフロントタイヤを午前1本、午後1本使い果たしたこともあり、ニュータイヤの性能を活かしたタイムアタックができなかったので、13番タイムにはもちろん満足していませんが、全体的に良い仕事が出来ました。電気系統を始め、様々な部分の大小の改善点を念入りにチェックしていくテストは時間と忍耐が必要です。レースライダーというよりテストライダーになった感じでした。マシンのフルポテンシャルを引き出すのは簡単なことではないけれど、次のカタールテストでは今回頑張った成果が必ず出ると思います。」 アレックス・リンス 「今回のテストはとても満足しています。ベストラップのことだけでなく、セッションのたびに走りが改善でき、重要なのは初日よりも2.3秒タイムを縮めることができたことです。マシンについての理解も深まって、セッティング変更も良い方向で進み、チームみんなで取り組むことでタイムも改善しました。マシンにも自分の走り方にもさらに改善するべき点があり、走るたびにそれらが分かってきました。今日は転倒もありましたがダメージはなく、充実したテストができました。これからもさらに頑張ります。」 河内 健 テクニカルマネージャー 「今回は、前回のセパンテストとは違う内容になりました。セパンでは良いタイムが出た一方で、やり残したテストプログラムもありました。今回はタイムは今ひとつでしたが、代わりに多くのテスト項目を消化しました。今回得られた多くの貴重な情報を日本へ持ち帰り、次のカタールテストとそれに続く開幕レースに向けた改善をおこなうという意味では大変重要な3日間で、非常にポジティブなテストになりました。新しいカウリングを付けてその長所と短所を分析したり、数種類のスイングアームをセッティング違いで比較もしました。最初は少しとまどい気味だったアンドレアも、直に良いセッティングができたし、本来実力のあるライダーですからタイム順位については気にしていません。アレックスは本当によく頑張りました。着実にタイムを縮めてトップ10に入る進歩を見せてくれて、今後の成長が楽しみです。」 ダビデ・ブリビオ チームマネージャー 「両ライダーそれぞれにポジティブなテストができました。アレックスはベストラップの更新に取り組むとともに、3日間で確実にライディングパフォーマンスを上げてきて、彼の進歩には我々も満足しています。今日の午後に転倒がありましたが、すぐに立て直して元の走行ペースに戻ったのも良かったし、まさに成長過渡期にあります。アンドレアのほうは、思うようなタイムは出ませんでしたが、開発テストに貢献しました。長時間走行から得られたデータはエンジニアにとって大変有益なものです。今回のテスト結果から、次のカタールテストに向けた最重要点について検討します。カタールテストは開幕前の締めくくりでもありますので、さらに続く開幕戦に向けて前向きに準備を進めます。」
フィリップアイランド オフィシャルテスト結果(3日間総合)
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