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2014年7月27日 モトクロス世界選手権MXGP
第14戦 チェコ大会
ケビン・ストライボス、第1レースで今季待望の初優勝、総合2位のポディウム登壇!

 7月26~27日、チェコのロケットで開催された2014MX-GP(FIMモトクロス世界選手権)シリーズ第14戦チェコGPで、ワークスマシンRM-Z450を駆るロックスターエナジースズキのケビン・ストライボスが、第1レースで自身の今季初となる優勝を果たした。

 丘の上に広がる風光明媚な会場に詰め掛けたおよそ2万1500人の観客を前に、ストライボスは、ハイスピードかつ高低差に富んだロケットのテクニカルコースを攻略しながら、第2レースも3位でフィニッシュ、総合優勝には僅かに2ポイント届かなかったものの、総合2位のポディウム登壇を果たした。

ストライボスは土曜の予選レースを4位で終え、有利なスタートポジションからの決勝レースを展開した。第1レースのストライボスは、下り坂になったスタートから第1コーナーに向けて、トップで飛び出したデサールに続いてワークスマシンRM-Z450と共に2番手につけた。スタートからの3ラップをデサール、ストライボスのスズキワンツートップ、その後ペースを上げたストライボスがトップに出ると、負傷に苦しむデサールはじりじりと後退、好調のストライボスは2位のJ・ファン・フォルベーク(ヤマハ)に約10秒の差をつけトップチェッカーを受けた。

 続く第2レース、ストライボスはファン・フォルベーク、Aカイローリ(KTM)のトップバトルに迫るも僅差の3位フィニッシュ、今季自己ベストとなる総合2位を獲得すると共に今シーズン7度目となるポディウム登壇を果たした。

 

 一方、チームメイトのクレメン・デサールは、第1レースを7位でフィニッシュ、しかしながら第2レースはDNSを余儀なくされた。

 第12戦スウェーデンGPでもクラッシュで受けた負傷により第13戦フィンランドGPを欠場していたデサールは、挽回を目指しての復帰戦であったが、本来の走りは見られなかった。土曜の予選レースでS・フロサード(カワサキ)と接触によるクラッシュがあり、これによる新たな負傷はなかったが、6月のイタリアGPで痛めた手首が再び悪化、決勝レースは厳しい状況を強いられた。第1レースを7位で終えたデサールとチームは、今後は怪我の治療に専念し、完治まで今季のレース欠場を検討する。残すところ3戦となった今シーズン、終盤のブラジルGP、メキシコGPは9月に入っての開催となるが、デサールの復帰は今のところ未定だ。

 第14戦終了時点のポイントランキングでストライボスは4位。3位のデサールとのポント差を15ポイントとして、今後のトップ3入りを狙う。

次戦のMXGP第15戦は8月2~3日、ベルギーのロンメルで開催される。ロックスターエナジースズキの地元でもあり、サンド質の路面で名高いロンメルで、ストライボスの再びの活躍が期待される。

 
 

 

クレメン・デサール

第1レース7位 第2レース/DNS 総合16位

 

「今は、手首を完全に治すことに専念したい。手術は避ける方向で治療に取り組む予定だ。6月のイタリアGPで負傷して、その時の検査では骨折はないと診断されたが、次の週のドイツGPで優勝してから再度検査を受けたら、やはり骨折していたことが解って、驚いた。あれから痛みはずっと続いていて、スウェーデンGPでのクラッシュで怪我の状態は深刻になってしまった。今日の第1レースでもやはり本来の走りができず、第2レースはDNSとした。完治までどのくらいかかるかわからないが、このまま最終戦まで欠場することも今は考えられず、経過を見守るしかない」
 

 

ケビン・ストライボス

第1レース/1位 第2レース/3位 総合2位

 

「第1レースはスタートも決まり、思い通りの展開のレースだった。勝つために充分なペースをキープすることができた。第2レースでもトップとの差は僅かで、前でジェレ(ファン・フォルベーク)がトニー(カイローリ)をパスしたのを見て、ラストラップで同じように自分もパスしようと仕掛け、行けると思ったが僅かに届かなかった。全体に満足のいく走りはできたが、ミスもあった。ヒザの痛みもあるが、とにかくベストを尽くして頑張ったので、総合2位のポディウムは嬉しい」
 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

ケビン・ストライボス

スズキ

33:50.286

2位

J・ファン・フォルベーク

ヤマハ

+09.231

3位

A・カイローリ

KTM

+16.050

4位

M・ナグル

ホンダ

+23.810

5位

S・シンプソン

KTM

+27.157

7位

クレメン・デサール

スズキ

+33.766

 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

J・ファン・フォルベーク

ヤマハ

35:16.829

2位

A・カイローリ

KTM

+ 01.531

3位

ケビン・ストライボス

スズキ

+ 01.840

4位

D・ウルリッヒ

KTM

+ 46.421

5位

S・フロサード

カワサキ

+ 58.054

DNS

クレメン・デサール

スズキ

 

     
 

順位

ライダー

メーカー

ポイント

1位

J・ファン・フォルベーク

ヤマハ

47

2位

ケビン・ストライボス

スズキ

45

3位

A・カイローリ

KTM

42

4位

G・ポーリン

カワサキ

30

5位

S・シンプソン

KTM

29

16位

クレメン・デサール

スズキ

14

 

順位

ライダー

メーカー

ポイント

1位

A・カイローリ

KTM

619

2位

J・ファン・フォルベーク

ヤマハ

562

3位

クレメン・デサール

スズキ

484

4位

ケビン・ストライボス

スズキ

469

5位

S・フロサード

カワサキ

333

6位

S・シンプソン

KTM

325

     
   

順位

マニュファクチャラー

ポイント

1位

KTM

619

2位

スズキ

587

3位

ヤマハ

566

4位

カワサキ

510

5位

ホンダ

426

6位

Husqvarna

280