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2014年9月14日 モトクロス世界選手権MXGP
第17戦(最終戦) メキシコ大会
ケビン・ストライボスが僅差の総合4位獲得、今季ランキング3位でシーズンを締めくくる

 2014MX-GP(FIMモトクロス世界選手権)シリーズの今季最終戦となる第17戦が9月13~14日、メキシコのレオンで開催された。ロックスターエナジースズキでワークスマシンRM-Z450を駆るケビン・ストライボスは、第1レース2位、第2レース3位でフィニッシュし、総合優勝に1ポイント差、総合3位と同ポイントの激戦で、惜しくもポディウムには届かず総合4位を獲得した。

 ストライボスは、かつて2007年にFIMモトクロス世界選手権ランキング2位の実績を持つが、今シーズンはすでに前回第16戦のブラジル大会を終えた時点でシリーズランキング3位を確定しており、自身にとって2007年に続く好成績と共にシーズンを終えた。

FIMモトクロス世界選手権では2回目の開催会場となったメキシコの、レオン北部のメトロポリタン公園に新設されたコースは、曇り空で涼しい気候の中、およそ3万人のファンが詰め掛けた。

 コースが海抜1800mという高地にあるため、ライダーもチームも公式練習時からマシンのパワーセッティングに神経を使う状況となった。標高がエンジンパワーに少なからず影響を及ぼすことを2012年のメキシコGP初開催の際に経験済みのストライボスとチームは、2年前のデータを生かしながら、慎重にセッティングを進めていき、土曜の予選を3位で通過。硬い路面でジャンプの多いレオンのコースを攻略しながら、30分プラス2ラップの決勝2レースを迎えた。

 第1レース、ストライボスは改心のスタートを決めるとみごとなホールショットを奪った。その後、前大会優勝のM・ナグル(ホンダ)にかわされ2番手となったものの、ナグルから離れることなく最後まで逆転のチャンスを狙い続け、フィニッシュラインでトップのナグルとの差はわずか1秒余り。ストライボスの第1レース2位獲得は、7月のチェコGPでの第1レース1位に続く好成績となった。

 

 第2レースは逆転優勝を目指して臨んだストライボスだったが、スタートで思うように前に出ることができず、オープニングラップを終えて5番手の位置につける。そこからレース時間の約半分を費やして前にいたJ・ファン・フォルベーク(ヤマハ)をパスし、4番手に上がったストライボスは、さらにナグルを捉えようと猛追をかけ、レース終盤でとうとうナグルを捉えてパスし、3位フィニッシュを遂げた。2位/3位のストライボスの獲得ポイントは42ポイントで、3位/2位のA・カイローリ(KTM)と同ポイントだったが、第2レースの着順優位のレギュレーションにより、惜しくもストライボスは総合4位となった。

 2013年にロックスターエナジースズキへ戻る形でチーム入りしたストライボスは、2年目となった今シーズンはワークスマシンRM-Z450と共にポディウム登壇7回、ヒート優勝1回、予選1位通過3回で合計572ポイント獲得、シリーズランキング3位に輝いた。

 チームメイトのクレメン・デサールは、左手首骨折の治療のためシリーズ終盤3大会の欠場を余儀なくされたものの、怪我以前の好成績と獲得ポイントによりランキング4位でシーズンを終了した。現在のデサールは懸命のリハビリに取り組んでおり、数ヶ月のうちには来シーズンへ向けてテストライドを再開予定だ。

 ストライボスは9月28日でラトビアのケグムで開催される『第68回モトクロス・オブ・ネイションズにベルギー代表として選抜され、ワークスマシンRM-Z450でオープンクラスに出場する。ロックスターエナジースズキの2014年レースシーズンは、モトクロスオブネイションズでいよいよエンディングを迎える。

 
 

 

ケビン・ストライボス

第1レース/2位 第2レース/3位 総合4位

 

「今日はとても良い感じで走ることができ、結果にも満足している。特に第2レースは何とかして競り勝とうとして頑張ったにもかかわらず最後にポディウムに上がれなかったのは残念だったが、ランキング3位でシーズンを終えることができた。シーズン前の怪我で辛い時期もあったが、シーズン後半に向けて調子が出てきて成績が出せるようになったので良かった。毎週毎週、ひとつひとつ問題を解決しながらチーム全体で取り組み、第14戦のロケットで初優勝することができた。過去に何年も良い成績が出せないシーズンもあったことを思えば、今シーズンはトップ3に入ることができてとても嬉しい。」
 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

M・ナグル

ホンダ

34:33.587

2位

ケビン・ストライボス

スズキ

+ 01.205

3位

A・カイローリ

KTM

+ 28.257

4位

G・ポーリン

カワサキ

+33.591

5位

J・ファン・フォルベーク

ヤマハ

+ 42.340

DNS

クレメン・デサール

スズキ

 

 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

G・ポーリン

カワサキ

35:02.891

2位

A・カイローリ

KTM

+01.311

3位

ケビン・ストライボス

スズキ

+ 02.550

4位

M・ナグル

ホンダ

+03.762

5位

J・ファン・フォルベーク

ヤマハ

+40.793

DNS

クレメン・デサール

スズキ

 

     
 

順位

ライダー

メーカー

ポイント

1位

G・ポーリン

カワサキ

43

2位

M・ナグル

ホンダ

43

3位

A・カイローリ

KTM

42

4位

ケビン・ストライボス

スズキ

42

5位

J・ファン・フォルベーク

ヤマハ

32

DNS

クレメン・デサール

スズキ

 

 

順位

ライダー

メーカー

ポイント

1位

A・カイローリ

KTM

747

2位

J・ファン・フォルベーク

ヤマハ

628

3位

ケビン・ストライボス

スズキ

572

4位

クレメン・デサール

スズキ

484

5位

S・フロサード

カワサキ

419

6位

M・ナグル

ホンダ

400

     
   

順位

マニュファクチャラー

ポイント

1位

KTM

747

2位

スズキ

690

3位

ヤマハ

650

4位

カワサキ

637

5位

ホンダ

550

6位

TM

338