2014ＦＩＭモトクロス世界選手権シリーズの第1戦がカタールで開幕、ロサイル･インターナショナルサーキットでの決勝レースは土曜の夜にナイトレースでおこなわれた。昨シーズンに続きロックスターエナジースズキチームでワークスマシンRM-Z450WSを駆るクレメン･デサールが第１レース９位、第２レース６位で総合７位、チームメイトのケビン･ストライボスは第１レース７位、第２レース８位の総合８位で初戦を終えた。
ギャップの多い荒れた路面に頻繁なビッグジャンプが設定されたコースは、トラクションやグリップは良い代わりにギャップも出来やすいという砂漠地帯に特有の路面。30分プラス２周のレースでライダーはまったく気を抜く暇などなく、集中を欠いてはならない。今シーズンからレース時間が５分短縮されたことで、ライダーにとってはスタートそしてオープニングラップからのレース初盤の展開がより重要となる。

　昨シーズンのカタール開幕戦で勝利を挙げているデサールは、このシーズンオフに受けた肩の手術の回復を待って必要最小限の練習をおこない、今シーズンの開幕を迎えた。思うような走り込みことができなかった影響からか、得意の好スタートが見られず、さらに第１レースはデサールらしくない転倒などのミスもあり９位に終わった。続く第２レースも初盤から出遅れ気味となったものの、懸命の追い上げで６位フィニッシュを果たした。
一方、金曜の予選をトップで通過したチームメイトのストライボスは、決勝第１レースでもホールショットを奪うとオープニングラップからの２ラップでトップ走行を披露して好調をアピール。しかしその後は不運にも腕上がりに見舞われ、じりじりと順位を落としてしまい、全18ラップを終えて７位でフィニッシュした。第２レースはスタートをミドルグループから出たものの、追い上げで最後は８位となった。
チームは第２戦のタイＧＰへ向け、マシンを始めすべての準備を敏速に整え次第、西アジアへと移動する。首都バンコク経由で、レース会場となるパタヤ市近郊のシラチャ・サーキットへ向かう。第２戦はすぐ次週の３月８～９日に開催される。