オランダのバルケンスワードで開催された2014FIMモトクロス世界選手権シリーズ第6戦、ロックスターエナジースズキでワークスマシンRM-Z450を駆るケビン・ストライボスが第2レースに2位となる活躍で総合3位を獲得した。
決勝日は快晴に恵まれ、サンド路面で名高いバルケンスワードの会場には2万7000人の観客が詰めかけた。ベルギーのロンメルに拠点を置くロックスターエナジースズキにとって、このコースは慣れ親しんだホームコースの一つとも言える会場。ヨーロッパ特有のドライサンドは、独特のギャップや固い路面があると同時に、決勝日の午後にはさらにバームやわだちが増えて益々テクニカルなものとなった。チームと両ライダーはこれらの路面変化を予測しながら、公式練習日、予選日、そして決勝日と慎重にマシンセッティングをおこなった。
決勝第1レースでは6位となったストライボスは、ゴール後にマシンセッティングを変更して第2レースに臨んだ。結果、J・ファン・フォルベーク(ヤマハ)との激しい2位争いを展開し、ラスト2ラップで勝負に出たストライボスが2番手を確保、そのままフィニッシュした。これによりストライボスは総合3位を獲得、今シーズン2度目となるポディウム登壇を果した。
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一方チームメイトのクレメン・デサールは、サンド路面を巧みに攻略しながらも、第1レースはE・ボブリシェフ(ホンダ)の後方から追い上げるとラスト2ラップでボブリシェフをパスし4位フィニッシュ、第2レースも単独4位で、ポディウムにあと一歩の総合4位となった。
第6戦終了時点のポイントランキングは、230ポイントのデサールがファン・フォルベークに6ポイントの僅差でランキング3位につけている。ストライボスは182ポイントでランキング5位に浮上。ランキング4位のG・ポーリン(カワサキ)には23ポイントの差があるが、今大会の第2レースで転倒したポーリンは鎖骨骨折に見舞われている。
第7戦は5月11日、スペインのマドリード南部にあるタラベラ・デ・ラ・レイナのセロネグロサーキットで開催。ロックスターエナジースズキも次戦に向け速やかに準備を進める。
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