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2016年5月15日
全日本モトクロス選手権 第3戦 中国大会 世羅グリーンパーク弘楽園(広島県)
小島庸平が第2ヒートで3位表彰台を獲得して総合4位、熱田孝高は総合6位
IA2竹中純矢は第1ヒート2位、総合は9位 昨シーズン最高峰IA1クラスの初タイトルを獲得し、連覇を目指す小島庸平とランキング2位の熱田孝高、IA2クラスに竹中純矢と昨年と同じ体制を敷いたTeam SUZUKI。前回関東大会で表彰台を逃した小島は、第2ヒート3位で再び表彰台に登壇。熱田は表彰台こそ逃したものの、持ち前の粘り強い走りを見せて総合6位。竹中は第1ヒートでトップ争いを繰り広げ2位となるも第2ヒートは転倒で総合9位に甘んじた。 IA1クラス第1ヒート。好スタートを決めた熱田はショートカットのオープニングラップを2番手でクリア。一方1コーナーで発生したマルチクラッシュに巻き込まれた小島は、再スタートに大きく手間取り1周目17番手からの追い上げを強いられる。序盤、後続を押さえ込みながらトップを追った熱田は、前半2番手のポジションをキープするも後半二つポジションを下げて4番手に後退。なおも激しい追撃を受けた熱田だが、後半持ち前のしぶとい走りを発揮して最後まで後続を押さえ込み4位でフィニッシュ。単独の走行から6周目にようやく集団に追い付いた小島は、ここから確実に順位を上げ7位までポジションを挽回してチェッカーを受けた。 IA1クラス第2ヒート。熱田、小島とも確実にスタートを決め、熱田は4番手、小島は5番手でオープニングラップをクリア。2周目に熱田と順位を入れ換えて4番手に浮上した小島は、中盤、成田 亮(ホンダ)をパスして3番手に浮上。先行する2台を捉えることはできなかったものの、最後までこのポジションをキープした小島は3位でチェッカーを受けて今季2度目となる表彰台登壇を果たした。小島に続いて成田をパスし、中盤4番手に順位を上げた熱田は、後半後続の先行を許して5番手にポジションを落としたものの、最後まで確実にこのポジションを守ってチェッカーを受けた。 IA2クラス第2ヒート。再び好スタートを決め4番手で1周目のコントロールラインを通過した竹中は、3周目に渡辺祐介(ヤマハ)をパスして3番手に順位を上げると、一気にトップを狙って攻めたてたが、ビッグジャンプの飛び出しでバランスを崩し激しく転倒。再スタートに手間取った竹中は、なんとか戦列に復帰するも最後尾となってしまう。そこからポイント獲得をめざし最後まで走行を続けた竹中だったが、入賞圏内にはあと一歩届かず22位でレースを終えた。 小島庸平(IA1) 第1ヒート7位/第2ヒート3位、総合4位 「ヒート1は1コーナーでクラッシュしてしまい、身体にダメージはなかったが、マシンが下敷きになって再スタートに大きく手間取った。そこから7位まで追い上げたが、これで3ヒート連続で1周目に転倒したことになる。アクシデントが続いた悪い流れを回避しようと自分の走りを心がけてはいたが、これもレースなんだと思う。ヒート2はしっかりスタートを決めさえすれば行けると思っていたので、喜べる結果ではないが、苦手なこのコースで表彰台に立てたのは良かった。次のSUGOからは得意なコースが続く。まずは1勝。ポイントでは離されているが、確実に取っていくしかない。ベストを尽くします。」 熱田孝高(IA1) 第1ヒート4位/第2ヒート5位 総合6位 「ヒート1はいいスタートが切れて、前を追っていいペースで走ることができた。ところが途中から激しい腕上がりになって、情けないレースになったけど、抜かれるのはいやだったので必死に押さえ込みました。ヒート2はスタートが4~5番手だったかな。(成田)アキラのペースにはまってしまい、後半ペースを上げられませんでした。ギャップも多くて攻めきれなかった感じです。不完全燃焼のレースでしたね。次は地元なので、今回の分も燃えて見せます。」 竹中純矢(IA2) 第1ヒート2位/第2ヒート22位、総合9位 「両ヒートともスタートはそこそこ良くて、5~6番手で出ることができた。ヒート1はトップからじりじりと離されて、前にプレッシャーをかけることができず、後半は単独走行になってしまった。ヒート2はジャンプの手前で跳ねられて転倒。攻めてプレッシャーをかけようとして、ラインをミスしてしまったことが原因です。激しい転倒だったのでしばらく動くことができませんでした。ケガをせずに済んだのは良かったですが、マシンにもダメージがあって、再スタート後もペースを上げられませんでした。スタートの課題は克服できたし、コンスタントに前を走れるようにすれば、必ずチャンスは来ると思う。SUGOはフープスの攻略が課題ですが、トップを狙います。」 渡辺 明 監督 「竹中は、ここ数年取り組んできた走りがやっと習得できてきた。予選からタイムが出ていたし、能塚と互角の走りを見せて、調子も良かった。ヒート1は2位だが、新しい走りの加減やペース配分がまだまだ十分ではない。ヒート2では行き過ぎて転倒したが、若いし、将来を見据えての取り組みなので、ライダーとしてどこまで成長するか楽しみ。小島は本来ハード路面が得意ではなかったが、トップと遜色のないタイムを出せていた。ヒート1は転倒があったが、ヒート2は3位に入り、戦える走りが出来たと思う。これを続ければいい。得意で勝てるのではなく、不得意でも勝つつもりでやらなければいけない。熱田は苦しいながらも諦めずに精一杯の走りを見せてくれた。今回で成田の連勝が止まったことも大きい。一人勝ちをさせてはいけないし、流れが変わるきっかけになる。」
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