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2016年4月17日
全日本モトクロス選手権 第2戦 関東大会 ウエストポイント・オフロードヴィレッジ(埼玉県)
表彰台獲得ならず。熱田孝高は両ヒート4位、小島庸平総合7位
IA2竹中純矢は第1ヒート6位 昨シーズン最高峰IA1クラスの初タイトルを獲得し、連覇を目指す小島庸平とランキング2位の熱田孝高、IA2クラスに竹中純矢と昨年と同じ体制を敷いたTeam SUZUKI。持ち前の粘り強い走りを見せた熱田は両ヒート4位で総合も4位。両ヒート転倒に見舞われた小島は7-8位で総合7位。竹中は第1ヒートで6位入賞を果たすも第2ヒートはマシントラブルによりDNFとなり、総合12位に甘んじた。 IA1クラス第1ヒート。小島、熱田ともにまずまずのスタートを切るが、小島は1コーナー進入で後続に追突されて、また前のライダーの転倒に巻き込まれ転倒。オープニングラップを熱田は4番手、小島は20番手でクリアする。3位争いを繰り広げた熱田は、レース中盤の11周目に北居良樹(KTM)をパスし3番手に順位を上げるが、後半後続の先行を許し4位でフィニッシュ。一方後方からの追い上げを強いられた小島は、1分35秒台のラップタイムをキープして確実に順位を挽回し7位でチェッカーを受けた。 IA1クラス第2ヒート。熱田、小島は180度ターンする1コーナーを上手く抜け出すことができず、熱田が10番手、小島は15番手で1周目のコントロールラインを通過。熱田はすぐに追い上げに転じるも、小島は2周目に転倒を喫し、またしても後方からの追い上げを強いられる。持ち前の勝負強さを発揮した熱田は、前半6番手まで順位を上げると、終盤立て続けに2台をパスし4番手に浮上。表彰台にこそ一歩届かなかったものの、4位のポジションをキープしてチェッカーを受けた。一方小島は、パッシングポイントが限られるタイトなコースに苦戦しながらも確実に順位を挽回し、最終ラップにも1台をパスし8位でフィニッシュした。 IA2クラス第2ヒート。まずまずのスタートから1周目のコントロールラインを10番手で通過した竹中は、2周目に2台、3周目に1台をパス、続く4周目には2台を抜いて前半5番手に浮上する。8周目更に1台をパスし4番手に順位を上げた竹中は、先行するライダーを追って上位進出を狙ったが、トップ争いの背後を捉えた12周目に突然エンジンに不調を来してコース上にストップしてしまう。懸命にレース復帰を試みた竹中だったが再スタートは叶わずそのままリタイアとなった。 熱田孝高(IA1) 第1ヒート4位/第2ヒート4位 総合4位 「ヒート1はスタートはまずまずで、前半は4番手をキープ。差の出にくいコースだがトップも見えていたし上位進出のチャンスを狙っていた。しかし逆にペースにはまってしまい、中盤ようやく3番手に順位を上げたが、後半追い上げてきた三原(拓也)に抜かれてしまった。終盤更に後続の追撃を受けたが、ここは死守して4位。ヒート2はスタートの失敗でほとんど最後尾となってしまい、一つずつ順位を上げる以外手がなかった。5番手まで上がったら最後に前で転倒があり結果は4位。スタートを決めないと勝負にならないある意味特殊なコースでここまで上がれたわけだし、大きく取りこぼしたわけでもないので次に繋がると思う。バイクも身体も調子はいい。次は更に得意な広島だし、仕切り直して優勝を狙う。」 小島庸平(IA1) 第1ヒート7位/第2ヒート8位 総合7位 「ヒート1はスタートで寄せられて、直後前でクラッシュがあってそれに巻き込まれて転倒。ヒート2は巻き返そうとして自分のミスで転倒してしまった。最悪な一日、というか1番はメンタルが弱かったと思う。調子は悪くないのだが、行かなきゃと変に意識してしまい、落ち着いて走ろうと思っていたが空回りしてしまった。ただ、タイムがメチャクチャ悪いわけではないし、完全な悪循環。とにかく気持ちを切り換えて、レースを通して自分の走りができるように建て直す。インターバルのテストを含め、しっかりと乗り込んで悪い流れから抜け出す。やるしかない。」 竹中純矢(IA2) 第1ヒート6位/第2ヒートDNF 総合12位 「ヒート1はスタートのタイミングをミスって、1コーナーを当たりながらなんとかクリアしたがほとんどビリ。狭くて抜きにくい中でなんとか6位まで追い上げた。ヒート2はまずまずの位置でスタートできて、入賞圏内にいたしペースも悪くなかった。ところが突然エンジンがストップ。残念だが仕方ない。次の広島はこれまで何度もトップ争いをしてきたし、コースが変わると聞いているので気持ちを切り換えて入賞できるように取り組みます。」 渡辺 明 監督 「小島も竹中も予選はトップで、非常にいい感じだった。ところが決勝は、竹中が出遅れたことで流れが変わってしまった。最初のレースはそれくらい大事なんです。上位を走ればチームの雰囲気も盛り上がりますからね。小島は両ヒート転倒があってどんじりからの追い上げとなった。チャンピオンが簡単に転倒してしまってはダメでしょう。力はあるのだから最低5~6番手でスタートすればいいわけだし、慌てる必要はない。自分でハンデを付け過ぎですよ。浮ついて気持ちだけで走ってはならない。しっかりと路面を見て、タイヤを使ってじっくりと走らないと。ウチは元々がスロースタートなチームだが、両クラス独走を許してしまっていますからね。竹中は走りも良くなってきているし、まだこれかからどんどん行ける。次の広島、SUGOとやって行くしかない。」
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