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2016年4月3日
全日本モトクロス選手権 第1戦 九州大会 HSR九州(熊本県)
連覇に向けて発進。小島庸平が第1ヒート2位、熱田孝高は第2ヒート3位表彰台を獲得
IA2竹中純矢は両ヒート4位、総合も4位でシーズンスタート 昨シーズン最高峰IA1クラスの初タイトルを獲得し、連覇を目指す小島庸平とランキング2位の熱田孝高、IA2クラスには竹中純矢と昨年と同じ体制を敷いたTeam SUZUKI。小島は第1ヒートで2位表彰台を獲得。熱田は第2ヒートで3位表彰台に上がり存在をアピールした。IA2の竹中は表彰台こそ逃したものの、両ヒート手堅く4位でまとめ、新たなシーズンをスタートさせた。 IA1クラス第1ヒート。好スタートを決めた小島は、オープニングラップを2番手で戻ってくると、序盤トップを追走。小島の背後からは新井宏彰(カワサキ)が迫ってきたために、防戦を強いられた小島は先頭ライダーの逃げきりを許してしまうが、後続に対しては一度も付け入る隙を与えることなく走りきって2位でフィニッシュした。一方熱田は、まずまずのスタートから上位進出を図ったが、1周目に後続の強引なアタックを受けて転倒。マシンにダメージを受けて再スタートに手間取った熱田は、最後尾から懸命の追い上げを見せ11位まで順位を挽回してチェッカーを受けた。 IA1クラス第2ヒート。確実にスタートを決めた小島と熱田は、小島が2番手、熱田が3番手でオープニングラップをクリア。3周目、小島と順位を入れ換えた熱田が2番手に浮上。トップの追撃態勢に入った熱田に対して、6周目にフープスで激しい転倒に見舞われた小島は、すぐに再スタートはしたものの、着地の際に着いた手を痛めてしまい、それが原因でペースを上げることが出来ず苦戦を強いられる。前半2番手を走行していた熱田は、中盤ひとつ順位を下げ、後半はさらに厳しい追撃を受けるが、持ち前の粘り強さと経験に培われた技術で、後続の2台を完全に押さえ込んでフィニッシュし3位表彰台を獲得。痛みに耐えながら力走した小島は、表彰台こそ逃したものの、手堅く6番手のポジションをキープしてチェッカーを受けた。 IA2クラス第2ヒート。好スタートを決めた竹中は、オープニングラップを2番手でクリア。すぐにトップの追撃態勢に入った竹中の前で、先行するライダーがエンストし、その間に竹中がトップに浮上する。前半7周目までトップをキープした竹中だが、後半追い上げてきた後続の先行を許し2番手に後退。後半、更に後続の追撃を受けた竹中は、激しい攻防の中でペースを維持することができず、立て続けに順位を落としてしまう。終盤、表彰台獲得を目指して攻め続けた竹中だが、逆にペースを乱すことになり、最後は単独4番手のポジションをキープしてフィニッシュした。 小島庸平(IA1) 第1ヒート2位/第2ヒート6位 総合4位 「ヒート1は、後続を抑える必要があったために、トップのライダーを逃す結果になってしまいました。ヒート2はフープスでリズムを崩して前転してしまい、その時地面に手を着いて手首を痛めてしまいました。それで握力が戻らなくて、情けない走りになってしまいました。最低でも両方表彰台は行けたと思うので、もちろん満足は出来ませんが、正直あまり得意ではないコースで、さほど悪くもなく、まぁまぁまとめることが出来たのかなと思っています。何より激しいクラッシュにも関わらず、すぐに再スタート出来て、大きなケガをしなかったのが良かったです。次の関東も得意なコースではないですが、今年は勝ちにこだわったレースをするつもりなので、両ヒート確実にトップ争いをすることを目標に、もちろんチャンスがあれば狙っていきます。」 熱田孝高(IA1) 第1ヒート11位/第2ヒート3位 総合6位 「スタートで出れて、ヨ~シ行くぞって思った直後にアタックを食らって転倒してしまいました。正直あれはないと思います。相手も転んでましたからね。激しい転倒だったし、マシンにダメージを受けて再スタートに手間取ってしまい、結果は11位。ヒート2は絶対に表彰台に立つぞって気合を入れて、前の二人には先に行かれたけど、後続に対しては完璧にラインを抑えて、結果3位表彰台に上がることが出来ました。まぁ、ヒート1の大クラッシュで、ケガをしなかったんで良かったとしておきます。シーズンは長いですからね。次の関東は得意なコースだし、去年もトップ争いをしているので、今回落とした分も取りにいきます。」 竹中純矢(IA2) 第1ヒート4位/第2ヒート4位 総合4位 「リズムというか、ラインも決まらなくて、今回は上手く乗れなかったですね。何よりトップとのタイム差が大き過ぎました。別にそれで慌てたわけではないんですが、最後に抜かれてしまったのも良くないし、完全に自分の力不足、体力不足だと思います。最低でも表彰台に立たなければと思っているので、もちろん満足は出来ませんが、それでもまぁ、大きく落としてないし、まとめられてよかったです。次の関東は地元なので、しっかりと事前テストで乗り込んで、トップ争い出来るようにします。」 渡辺 明 監督 「小島、熱田ともにトップ争いが出来ていたし、表彰台にも立てて、去年の流れをしっかりと繋いでいると思います。正直、過去ウチにとってあまり相性のいいコースではないですし、二人とも転倒があって、熱田のヒート1はもったいなかったですが、確実にトップ争いを続けることが大事で、そういう意味では内容的に決して悪くはない。竹中は、もちろん努力しているんですが、足りない部分が明確に出て、課題がはっきりしたので、一歩一歩努力を重ねていくだけです。それは本人が一番分かっていると思います。一戦一戦を大事に戦う。次の関東でもチーム全体でそれを続けていくだけです。」
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