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2016年7月3日
全日本モトクロス選手権 第5戦 神戸大会 神戸空港特設コース(兵庫県)
小島庸平が第1ヒート逆転で今季初優勝&大会総合優勝をマーク。熱田は総合10位。
IA2竹中純矢は両ヒート6位で総合6位 昨シーズン最高峰IA1クラスの初タイトルを獲得し、連破を目指す小島庸平とランキング2位の熱田孝高、IA2クラスに竹中純矢と昨年と3人体制を敷くTeam SUZUKI。小島にとっては昨年、このコースでの優勝をきっかけにタイトル争いに加わった験のいい大会でもある。熱田も元々ジャンプの多いトリッキーなコースを得意としており、竹中も含め、いずれも優勝を目標にシリーズ折り返しとなる今大会に臨んだ。 IA1クラス第1ヒート。共に好スタートを決めた小島と熱田は、熱田が4番手、小島5番手でオープニングラップをクリア。2周目、小島が熱田と順位を入れ換え4番手に浮上。6周目、SRF TEAM BLUE EAGLESの深谷広一をパスして3番手に順位を上げた小島は、レースが後半に入った13周目に新井宏彰(カワサキ)を抜いて2番手に上がると、ここまでリードを続けていた成田 亮(ホンダ)にプレッシャーを与え、18周目ついに成田を捉えると逆転に成功しトップに浮上。その後もハイペースで周回を重ねた小島は、反撃のチャンスを与えることなく後続を振り切ってトップでチェッカーを受け、今季初優勝を達成。一方5番手をキープしていた熱田は、終盤ひとつ順位を下げて6位でフィニッシュした。 IA1クラス第2ヒート。鮮やかなホールショットを決めてオープニングラップからトップに立った小島は、4周目にミスで2番手に後退すると、6周目には成田の先行を許し3番手に順位を落とすが、ここからすぐに反撃を開始。11周目に田中教世(カワサキ)をパスして再び2番手とした小島は、次の周回に平田 優(ヤマハ)にかわされて3番手となるが、14周目にはコーナーワークで成田を抜き返し、2番手のポジションを取り戻す。後半2番手のポジションをキープしていた小島だったが、レース終盤となった23周目にエンジンをストールさせてしまい4番手に後退。再スタートを切って4位でチェッカーを受けた小島だったが、レース終了後、トップでチェッカーを受けた平田に対してコースのショートカットにより1周減算のペナルティが与えられ、繰り上がった小島は3位で今大会の総合優勝を獲得。一方序盤トップ争いに加わっていた熱田だったが、5周目に転倒しし15番手まで順位を下げると、その際に大きくタイムをロスして得意の追い上げも効かず最後は12位でフィニッシュした。なおこのヒートでは、深谷がオープニングラップの8番手から確実に順位を上げ2位でフィニッシュ。平田のペナルティにより今シーズンよりスズキにスイッチした深谷が、繰り上がりでクラス初優勝を達成した。 IA2クラス第2ヒート。ホールショットこそ逃したものの、好スタートを決めた竹中はオープニングラップに順位を上げ2番手でオープニングラップをクリア。5周目、先頭を走っていた古賀太基(ホンダ)をパスしトップに浮上した竹中は、15周に渡ってリードを保つが、レース後半の20周目にひとつ順位を落とすと、終盤、脱水症状を起こして急激にペースダウン。なんとか完走を果たした竹中だったが、この間にポジションを五つ失いヒート1と同じ6位でフィニッシュした。 小島庸平(IA1) 第1ヒート1位/第2ヒート3位 総合1位 「ヒート1はスタートでちょっと出遅れて、1コーナーでチームメイトのヨッシーと接触してしまったし、ボチボチ行こうという感じでした。後半も冷静だったし、レース展開を自分で決めてやっと勝つことが出来たレースですね。ヒート2はスタートから出たけど上手く攻められない部分があって、コースをショートカットしてしまったので、ペナルティにならないように一旦田中選手を前に出しました。その後、集中を切らしてしまってエンストしてしまいました。完全に自分のミスです。走りは良くなってきている実感があるので、次の藤沢は切り換えてピンピン(1-1)を取りにいきます。」 熱田孝高(IA1) 第1ヒート6位/第2ヒート12位 総合10位 「土曜日から調子は良かったんですよね。ヒート1はスタートぼちぼちで、ただ、土曜日の予選で腰を痛めてペースを上げることが出来ませんでした。その分ヒート2に体力を温存して、スタートも出たんですが、1コーナーでぶつけられて転倒。それでまた腰を痛めてしばらく再スタートが出来ませんでした。再スタートしてからもイージークラッシュがあって、いいところがなかったですね。去年もそうだったけど、調子がいいのに結果が出ない。次の藤沢は第二の地元、そこで挽回するしかないです。」 竹中純矢(IA2) 第1ヒート6位/第2ヒート6位 総合6位 「ヒート1はスタートミスして何台かパスする間にトップに逃げられてしまったことが敗因です。ジャンプやフープスはあまり得意ではないし、土日とタイムが出なくてある程度の苦戦は覚悟していましたが、第2ヒートは、トップを走っているときはなんとか気力で繋いでいたんですが、脱水症状なのか熱中症なのか、途中から思うように走れなくなってしまいました。正直終盤は記憶も飛んでいて、どうやってパドックに戻って来たのかも覚えてないくらいです。そんな状態で順位を落としてしまいましたが、序盤トップに出て、ある程度タイムを出せたことが唯一の収穫だったかと思います。」 渡辺 明 監督 「小島も熱田もタイムは出ていて、特に小島は去年ここで勝って弾みをつけた。広島、SUGOとトップは取れなかったが、マシンも良く仕上がっているし、やっと実力が出せたと思います。1戦1戦この調子でやり続けることですね。竹中は練習ではタイムがいいのに、今回の暑さもそうだが、本番ではいろいろトラブルが起きる。走りは出来てきているので、それに合せて体調を整えていくしかないでしょう。」
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