スズキレーシングレポート
トップ ロードレース世界選手権 全日本ロードレース選手権 全日本モトクロス選手権
2016 全日本モトクロス選手権
ROUND1
ROUND2
ROUND3
ROUND4
ROUND5
ROUND6
ROUND7
ROUND8
ROUND9
2016 全日本モトクロス選手権
2024 鈴鹿8耐
スズキ株式会社 国内二輪 X(旧Twitter)公式アカウント
全日本モトクロス選手権
2016年7月3日
全日本モトクロス選手権 第5戦 神戸大会
神戸空港特設コース(兵庫県)

小島庸平が第1ヒート逆転で今季初優勝&大会総合優勝をマーク。熱田は総合10位。
IA2竹中純矢は両ヒート6位で総合6位
ROUND5
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第5戦神戸大会は、今年も兵庫県神戸市中央区の神戸空港島特設コースで開催された。地元自治体とのタイアップで、今年は「神戸開港150年記念 神戸空港開港10周年記念 スーパーモトクロス in 神戸エアポート」と題され、通常の全日本とは異なりスーパークロスの要素を取り入れた大会。2年目の開催となった会場は、神戸の中心部からもほど近い空港の隣接地で、コースの一部レイアウトを変更、新たな土を搬入するなど昨年使用したコースをリファインしてレースが行われた。梅雨の最中ということもあり、大会期間中は直前まで雨が降り続いたが、週末は快晴となり、真夏を思わせるような気温と強い日差しが降り注いだ。空港へのアクセスラインであるエアポートリンクなど、公共交通機関を用いて訪れることの出来る会場には、土日合せて6896人の観客が訪れ、随所で繰り広げられる熱戦を楽しんだ。

昨シーズン最高峰IA1クラスの初タイトルを獲得し、連破を目指す小島庸平とランキング2位の熱田孝高、IA2クラスに竹中純矢と昨年と3人体制を敷くTeam SUZUKI。小島にとっては昨年、このコースでの優勝をきっかけにタイトル争いに加わった験のいい大会でもある。熱田も元々ジャンプの多いトリッキーなコースを得意としており、竹中も含め、いずれも優勝を目標にシリーズ折り返しとなる今大会に臨んだ。

ROUND5 ROUND5
ROUND5 ROUND5

IA1クラス第1ヒート。共に好スタートを決めた小島と熱田は、熱田が4番手、小島5番手でオープニングラップをクリア。2周目、小島が熱田と順位を入れ換え4番手に浮上。6周目、SRF TEAM BLUE EAGLESの深谷広一をパスして3番手に順位を上げた小島は、レースが後半に入った13周目に新井宏彰(カワサキ)を抜いて2番手に上がると、ここまでリードを続けていた成田 亮(ホンダ)にプレッシャーを与え、18周目ついに成田を捉えると逆転に成功しトップに浮上。その後もハイペースで周回を重ねた小島は、反撃のチャンスを与えることなく後続を振り切ってトップでチェッカーを受け、今季初優勝を達成。一方5番手をキープしていた熱田は、終盤ひとつ順位を下げて6位でフィニッシュした。

IA1クラス第2ヒート。鮮やかなホールショットを決めてオープニングラップからトップに立った小島は、4周目にミスで2番手に後退すると、6周目には成田の先行を許し3番手に順位を落とすが、ここからすぐに反撃を開始。11周目に田中教世(カワサキ)をパスして再び2番手とした小島は、次の周回に平田 優(ヤマハ)にかわされて3番手となるが、14周目にはコーナーワークで成田を抜き返し、2番手のポジションを取り戻す。後半2番手のポジションをキープしていた小島だったが、レース終盤となった23周目にエンジンをストールさせてしまい4番手に後退。再スタートを切って4位でチェッカーを受けた小島だったが、レース終了後、トップでチェッカーを受けた平田に対してコースのショートカットにより1周減算のペナルティが与えられ、繰り上がった小島は3位で今大会の総合優勝を獲得。一方序盤トップ争いに加わっていた熱田だったが、5周目に転倒しし15番手まで順位を下げると、その際に大きくタイムをロスして得意の追い上げも効かず最後は12位でフィニッシュした。なおこのヒートでは、深谷がオープニングラップの8番手から確実に順位を上げ2位でフィニッシュ。平田のペナルティにより今シーズンよりスズキにスイッチした深谷が、繰り上がりでクラス初優勝を達成した。

ROUND5
IA2クラス第1ヒート。スタートで集団を抜け出すことが出来ずオープニングラップを7番手でクリアした竹中は、前半に道脇右京(ホンダ)、SRM マウンテンライダーズの池本凌汰をパスし4番手まで浮上するが、レース中盤の12周目に後続の追撃を受けて6番手に後退。後半、上位進出を試みた竹中だが、いま一歩ペースの上がらない竹中は、終盤1台の先行を許すが、同じ周回に上位を走行していた田中雅己(ホンダ)が転倒したため、6位のポジションをキープしてチェッカーを受けた。

IA2クラス第2ヒート。ホールショットこそ逃したものの、好スタートを決めた竹中はオープニングラップに順位を上げ2番手でオープニングラップをクリア。5周目、先頭を走っていた古賀太基(ホンダ)をパスしトップに浮上した竹中は、15周に渡ってリードを保つが、レース後半の20周目にひとつ順位を落とすと、終盤、脱水症状を起こして急激にペースダウン。なんとか完走を果たした竹中だったが、この間にポジションを五つ失いヒート1と同じ6位でフィニッシュした。

ROUND5 ROUND5

小島庸平(IA1) 第1ヒート1位/第2ヒート3位 総合1位

「ヒート1はスタートでちょっと出遅れて、1コーナーでチームメイトのヨッシーと接触してしまったし、ボチボチ行こうという感じでした。後半も冷静だったし、レース展開を自分で決めてやっと勝つことが出来たレースですね。ヒート2はスタートから出たけど上手く攻められない部分があって、コースをショートカットしてしまったので、ペナルティにならないように一旦田中選手を前に出しました。その後、集中を切らしてしまってエンストしてしまいました。完全に自分のミスです。走りは良くなってきている実感があるので、次の藤沢は切り換えてピンピン(1-1)を取りにいきます。」

熱田孝高(IA1) 第1ヒート6位/第2ヒート12位 総合10位

「土曜日から調子は良かったんですよね。ヒート1はスタートぼちぼちで、ただ、土曜日の予選で腰を痛めてペースを上げることが出来ませんでした。その分ヒート2に体力を温存して、スタートも出たんですが、1コーナーでぶつけられて転倒。それでまた腰を痛めてしばらく再スタートが出来ませんでした。再スタートしてからもイージークラッシュがあって、いいところがなかったですね。去年もそうだったけど、調子がいいのに結果が出ない。次の藤沢は第二の地元、そこで挽回するしかないです。」

竹中純矢(IA2) 第1ヒート6位/第2ヒート6位 総合6位

「ヒート1はスタートミスして何台かパスする間にトップに逃げられてしまったことが敗因です。ジャンプやフープスはあまり得意ではないし、土日とタイムが出なくてある程度の苦戦は覚悟していましたが、第2ヒートは、トップを走っているときはなんとか気力で繋いでいたんですが、脱水症状なのか熱中症なのか、途中から思うように走れなくなってしまいました。正直終盤は記憶も飛んでいて、どうやってパドックに戻って来たのかも覚えてないくらいです。そんな状態で順位を落としてしまいましたが、序盤トップに出て、ある程度タイムを出せたことが唯一の収穫だったかと思います。」

渡辺 明 監督

「小島も熱田もタイムは出ていて、特に小島は去年ここで勝って弾みをつけた。広島、SUGOとトップは取れなかったが、マシンも良く仕上がっているし、やっと実力が出せたと思います。1戦1戦この調子でやり続けることですね。竹中は練習ではタイムがいいのに、今回の暑さもそうだが、本番ではいろいろトラブルが起きる。走りは出来てきているので、それに合せて体調を整えていくしかないでしょう。」

IA1
レース1 レース2
1小島 庸平(Team SUZUKI)32:10.608
2成田 亮(ホンダ)+00:02.536
3新井 宏彰(カワサキ)+00:03.900
4深谷 広一(SRF BLUE EAGLES)+00:10.168
5小方 誠(カワサキ)+00:21.750
6熱田 孝高(Team SUZUKI)+00:27.550
1深谷 広一(SRF BLUE EAGLES)32:30.043
2新井 宏彰(カワサキ)+00:03.091
3小島 庸平(Team SUZUKI)+00:06.011
4小方 誠(カワサキ)+00:06.867
5田中 教世(カワサキ)+00:23.184
12熱田 孝高(Team SUZUKI)+1Lap

POINT RANKING
1成田 亮(ホンダ)222pt
2小島 庸平(Team SUZUKI)185pt
3平田 優(ヤマハ)182pt
4新井 宏彰(カワサキ)174pt
5熱田 孝高(Team SUZUKI)162pt

IA1
レース1 レース2
1岡野 聖(ヤマハ)32:08.684
2小川 孝平(ホンダ)+00:09.433
3能塚 智寛(ホンダ)+00:15.073
4古賀 太基(ホンダ)+00:19.142
6竹中 純矢(Team SUZUKI)+00:29.712
1岡野 聖(ヤマハ)32:06.053
2小川 孝平(ホンダ)+00:04.463
3能塚 智寛(ホンダ)+00:15.099
4渡辺 祐介(ヤマハ)+00:20.480
6竹中 純矢(Team SUZUKI)+00:25.947

POINT RANKING
1能塚 智寛(ホンダ)210pt
2岡野 聖(ヤマハ)199pt
3小川 孝平(ホンダ)173pt
4古賀 太基(ホンダ)170pt
6竹中 純矢(Team SUZUKI)141pt