2022.09.24
2022 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ 第16戦 MOTUL 日本グランプリ
予選レポート
嵐に翻弄された日本GP予選。リンスが18番手、津田が21番手を獲得。決勝では上位を狙う。
チームスズキエクスターにとって最後のホームレースとなる日本グランプリ2日目は、チームにとって非常に難しい一日となった。予選において、アレックス・リンスと津田拓也はともに上位に進出することが叶わなかった。しかしドライとなるであろう日曜日の決勝において、リンスと津田はチーム一丸となって、素晴らしいレースにすることを約束した。

午前中に行われたフリープラクティス2では、台風15号の影響により豪雨に見舞われる。その様な状況のなか、両ライダーは最大限の注意を払いながら走行を重ね、マシンを壊すことなくレイン用のセットアップを進めた。

しかし午後になると天候はさらに悪化し、コース上には大きな水溜りがあちこちに出来るようなコンディションに。結果的にフリープラクティス3はキャンセルとなってしまい、両ライダーはそのままQ1に出走することに。昨日に続き、リンスの最終アタックはイエローフラッグ掲示により叶わず、チームのホームレースを18番グリッドから戦うことに。また、津田は昨日の結果からポジションを上げ、21番グリッドから決勝に望むこととなった。

リビオ・スッポ チームマネージャー
「今日のコンディションは誰にとっても非常に難しかったでしょう。午前中のフリープラクティスでリンスはウェット路面での良いフィーリングを見つけるのにとても苦労していました。そして雨は降り続き、フリープラクティス3はキャンセルとなり、その状態のまま予選を迎えなければなりませんでした。しかし明日はドライレースになると思います。ドライであればリンスは素晴らしいペースと速さがありますから、確実に今日のポジションを上回れることでしょう。それは本人が一番望んでいることでもありますからね。津田の今日一日の成長具合も素晴らしかったです。走行時間が限られていたことを考慮すれば、ラップタイムも上々だったと言えるでしょう。」
アレックス・リンス
「予選中は他の多くのライダーと同じように、ピットインしないで走り続けたんだ。そのなかで徐々にフィーリングが良くなってきたから、少しだけペースを落としてタイヤをクールダウンさせてから、 最後のアタックに入ろうと準備をしていたんだ。ところがアタックラップでまたもイエローフラッグの掲示があって、順位を上げることが出来なかったんだ。18番グリッドというのは満足出来るポジションではないけど、良いスタートを切ってドライでの好ペースを再現すれば、いい結果は残せるはずさ。これまで応援してくれた素晴らしいファンのためにも、結果で報いたいね。」
津田 拓也
「今までウェットコンディションでGSX-RRに乗った経験はあまりなかったので、チームのアドバイスを聞きながら、どうやったら上手く乗れるか探りながらの走行となりました。そのなかで少しずつ感触が良くなっていき、方向性が間違っていなかったことも確認出来ました。今日の結果は僕自身とても嬉しいものでした。明日は晴れるようなので、ドライコンディションのなか、最後のホームレースをこの素晴らしいチームで精一杯戦わせていただきたいと思います。」
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RESULT
2022 MotoGP 第16戦 日本GP 予選結果
順位No.ライダーチーム名タイムトップ差
193M・マルケスRepsol Honda Team1'55.214-
25J・ザルコPrima Pramac Racing1'55.4220.208
333B・ビンダーRed Bull KTM Factory Racing1'55.5370.323
412M・ビニャーレスAprilia Racing1'55.6200.406
589J・マルティンPrima Pramac Racing1'55.6860.472
641A・エスパルガロAprilia Racing1'55.7710.557
743J・ミラーDucati Lenovo Team1'55.7840.570
888M・オリベイラRed Bull KTM Factory Racing1'55.8950.681
920F・クアルタラロMonster Energy Yamaha MotoGP1'56.3261.112
1010L・マリーニMooney VR46 Racing Team1'56.3541.140
1144P・エスパルガロRepsol Honda Team1'57.3542.140
1263F・バニャイアDucati Lenovo Team1'57.3732.159
1372M・ベツェッキMooney VR46 Racing Team1'55.934(Q1)
1421F・モルビデリMonster Energy Yamaha MotoGP1'56.006(Q1)
1523E・バスティアニーニGresini Racing MotoGP1'56.130(Q1)
1649F・ディ・ジャンアントニオGresini Racing MotoGP1'56.432(Q1)
1773A・マルケスLCR Honda CASTROL1'56.578(Q1)
1842アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTAR1'56.656(Q1)
1945長島 哲太Team HRC1'57.229(Q1)
2087R・ガードナーTech 3 KTM Factory Racing1'57.288(Q1)
2185津田 拓也Team SUZUKI ECSTAR1'57.787(Q1)
2225R・フェルナンデェスTech 3 KTM Factory Racing1'57.827(Q1)
2335C・クラッチローWithU Yamaha RNF MotoGP Team1'58.115(Q1)
2440D・ビンダーWithU Yamaha RNF MotoGP Team1'58.292(Q1)
2530中上 貴晶LCR Honda IDEMITSU1'58.717(Q1)
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