2022.09.23
2022 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ 第16戦 MOTUL 日本グランプリ
フリープラクティス1レポート
日本GPは初日から拮抗するタイムで、リンスがコンマ4秒差の13番手。津田が25番手。
3年ぶりの開催となるMotoGP日本グランプリは初日より白熱の様相。不安定な天候とコンディションにより、予測不可能な戦いが待ち受けていそうだ。

前週、アラゴンGPから僅かな時間での輸送に配慮して設定されたスケジュールにより、金曜日の走行は午後から始まるとともに、通常2セッションのフリープラクティスが75分間の1セッションとされた。

アレックス・リンスはその殆どを走行時間にあて、参加ライダー中最も多い31ラップを周回。好ペースを刻むとともに、新作となるリアのエアロデバイスのテストも行った。

小雨が降ったり止んだりという難しいコンディションのなか、リンスはたびたびタイムシートのトップに進出し、その多くでトップ3のポジションを確保する。残り時間10分の時点でベストラップを刻むものの、過去にないほど拮抗するタイム差により、ポジションはめまぐるしく変化。フレッシュタイヤを投入して挑んだ最後のアタックではイエローフラッグの掲示によりタイムアップすることが出来ず、トップからコンマ4秒差ながら13番手にポジションを落とすこととなった。

負傷により欠場したジョアン・ミルの代役参戦をしたスズキGSX-RRのテストライダーを務める津田拓也は、トップから2.2秒遅れではあったが、自身の持つレコードラップをコンマ2秒詰めることに成功。明日以降のジャンプアップに望みをかける。

リビオ・スッポ チームマネージャー
「アレックスはとても良いリズムでグッドなペースを刻んでくれました。ただ、残念なことに、最後のアタックラップでは2度のイエローフラッグの掲示によってタイムアップのチャンスを逃してしまいました。いずれにしても、アレックスの仕上がりは良いですからね。ただ、明日の天候だけは心配ですね。津田さんには急遽決まったこのレースを、我々とともにとにかく楽しんで欲しいと思っています。」
アレックス・リンス
「今日はトップ10フィニッシュ出来なかったけど、チェッカーフラッグが振られる数分前まですべては順調に進んでいたんだ。タイムシートのトップだった瞬間もあったし、長くトップ3に留まることも出来た。最後にフレッシュタイヤを履いてアタックをしたんだけど、残念なことにイエローフラッグが出てしまって、タイムアップすることが出来なかったんだ。どうやら明日は朝から雨みたいだから、僕はQ1から出走する可能性が高いようだね。雨でも戦闘力は高いと思うし、そのなかで良いグリッドを確保出来るように頑張るよ。」
津田 拓也
「もてぎは勝手知ったるコースなのですが、今日は場所によって雨がぱらつくコンディションで、非常に判断の難しい走行となりました。今晩、データを見ながらさらにタイムアップ出来るよう勉強したいと思っています。今回与えていただいたこの機会を楽しみつつも、可能な限り自分のベストをつくしたいと思います。」
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RESULT
2022 MotoGP 第16戦 日本GP FP1結果
順位No.ライダーチーム名タイムトップ差
143J・ミラーDucati Lenovo Team1'44.509-
263F・バニャイアDucati Lenovo Team1'44.5370.028
320F・クアルタラロMonster Energy Yamaha MotoGP1'44.5580.049
441A・エスパルガロAprilia Racing1'44.5770.068
510L・マリーニMooney VR46 Racing Team1'44.6450.136
693M・マルケスRepsol Honda Team1'44.6560.147
744P・エスパルガロRepsol Honda Team1'44.6780.169
833B・ビンダーRed Bull KTM Factory Racing1'44.7350.226
988M・オリベイラRed Bull KTM Factory Racing1'44.7430.234
1012M・ビニャーレスAprilia Racing1'44.7970.288
115J・ザルコPrima Pramac Racing1'44.7980.289
1230中上 貴晶LCR Honda IDEMITSU1'44.8860.377
1342アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTAR1'44.9130.404
1423E・バスティアニーニGresini Racing MotoGP1'44.9780.469
1589J・マルティンPrima Pramac Racing1'45.0090.500
1621F・モルビデリMonster Energy Yamaha MotoGP1'45.0650.556
1735C・クラッチローWithU Yamaha RNF MotoGP Team1'45.1870.678
1840D・ビンダーWithU Yamaha RNF MotoGP Team1'45.3660.857
1972M・ベツェッキMooney VR46 Racing Team1'45.4260.917
2073A・マルケスLCR Honda CASTROL1'45.6001.091
2125R・フェルナンデェスTech 3 KTM Factory Racing1'45.7391.230
2245長島 哲太Team HRC1'45.8451.336
2387R・ガードナーTech 3 KTM Factory Racing1'45.9911.482
2449F・ディ・ジャンアントニオGresini Racing MotoGP1'46.3651.856
2585津田 拓也Team SUZUKI ECSTAR1'46.7182.209
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