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2017.07.29
2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース
TOP10トライアルレポート
津田、トップ10トライアルで好走を見せ、
決勝は2番グリッドからスタート
朝、雷雨が鈴鹿市を襲い、午前中の4時間耐久レースはスタートがディレイ。雨雲が抜けたあと一気に青空が戻り、気温とともに湿度も上昇。鈴鹿の夏が一気にサーキットへやって来た。

今日は午後2時15分から45分のフリープラクティスが行われ、その後、午後3時半から一人ずつタイムアタックをするトップ10トライアルとなる。

フリープラクティスは気温32度、路面温度48度から50度へと上がっていく中で行われ、最後の10分を残したところで赤旗が提示されてこのセッションはそのまま終了となった。8耐らしい暑さとなった中で転倒車も出て、その中に#71Team KAGAYAMAの浦本修充、#95 S-PULSE DREAM RACING・IAIマーセル・シュロッターも含まれてしまった。ともにケガもなく、マシンの損傷も大きなものではなかったが、ピットをヒヤリとさせるシーンとなった。このセッションでは#12ヨシムラスズキMOTULレーシングが2'07.847で2番手に付け、6番手に#71Team KAGAYAMA、10番手#03MotoMapSUPPLY FutureAccess、11番手#95S-PULSE DREAM RACING・IAI、25番手#1SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMと続いた。

午後3時半から予選の最終章となる計時予選上位10チームによるトップ10トライアルが行われた。最初に、三人のラップタイムのアベレージが10番手から6番手の一人目が走り、その後に二人目のライダーが走行。その後、5番手からトップの一人目のライダーが走り、続いて二人目が走行する。スズキ勢ではまず#71加賀山就臣が4番手に登場。タイムアタック直後から微妙にマシンが動いていたが、ついにスプーン2個目の立ち上がりでリアタイヤがコースから外れ、車体を大きく暴れさせるダイナミックな走りを披露することとなった。サーキットを沸かしながら2'08.926とこの時点で2番手に付けて見せる。また加賀山のチームメイトであるハフィスが2番手のライダーとして登場。初のトップ10トライアルを2'08.616でクリアした。

続いて計時予選トップから5番手までのチームが登場。#12シルバンが4番手としてスタート。その時点でのトップタイムを東コースで短縮し、大幅なタイムアップが期待されたがややスピードが高すぎたようで、二輪専用シケインで転倒を喫してしまった。これを挽回すべく、津田が最後から二人目に登場。東コースでそれまでのトップタイムを0.2秒詰める速さを見せたが、トップタイムを超えることはできず。それでも2'06.382で2番手から明日の決勝をスタートすることになった。

ヨシムラスズキMOTULレーシング 津田 拓也
「トップ10トライアルは、新型マシンのパフォーマンス、チームの強さをアピールする絶好の場だと理解し、それが実現できるようトライしました。結果的にトップは取れませんでしたが、現状のパッケージングでベストは尽くせたと思います。明日の決勝は三人のアベレージも高いですし、自信を持ってライバルと真っ向勝負したいと思います。」
ヨシムラスズキMOTULレーシング シルバン・ギントーリ
「トップ10トライアルはとてもチャレンジングで走っていて楽しめました。全力を出そうとトライして、そこはちょっと力を出し過ぎてしまったようでミスはしましたが、マシンはとても安定していますし、良い結果が出せると思います。」
Team KAGAYAMA 加賀山 就臣
「決勝に向けたバイクのセットアップに時間を掛けたため、トップ10トライアル用タイヤに合わせ込んだセッティングが十分にはできていませんでした。本当は今日の朝のフリープラクティス中にトップ10トライアル用タイヤで走りたかったのですが、時間の都合でハフィスが少し履いただけで、結果的にトップ10トライアルではうまくマッチングさせられませんでした。彼には申し訳なく思います。ただ、決勝に向けての準備はかなりのレベルに仕上げられているので、そこは楽しみです。様々なことが起きるのが8耐で、うちのチームはそうしたハプニングへの対応の早さは抜群だと信じています。」
Team KAGAYAMA ハフィス・シャーリン
「初めての耐久レースでマシンの仕上がりもとても良く、今日のトップ10トライアルも楽しく走れました。ただ、1コーナーに入ったところでハイサイドを起こしてしまい、それが結果的にタイムを上げられなかったのは残念です。でも一人でサーキットを自由に走れるのは本当に楽しいですね。明日もチームスタッフにバックアップしてもらい、しっかりと走り切りたいと思います。」
RESULT
2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース TOP10トライアル結果
順位ゼッケンチーム名マシンベストタイム
1#21ヤマハ ファクトリー レーシング チームYAMAHA2'06.038
2#12ヨシムラスズキMOTULレーシングSUZUKI
GSX-R1000
2'06.282
3#11Kawasaki Team GREENKawasaki2'06.381
4#5F.C.C.TSR HondaHonda2'06.600
5#634MuSASHi RT HARC-PRO.HondaHonda2'06.671
6#7YART-YAMAHAYAMAHA2'07.634
7#19MORIWAKI MOTUL RACINGHonda2'08.041
8#25Honda鈴鹿レーシングチームHonda2'08.178
9#71Team KAGAYAMASUZUKI
GSX-R1000
2'08.616
10#22Satu HATI. Honda Team AsiaHonda2'09.966