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MotoGP
2019年4月14日
MotoGP 第3戦 アメリカズGP 決勝
場所:アメリカ サーキット・オブ・ジ・アメリカズ

アレックス・リンスがテキサス・オースチンでMotoGPクラス初優勝を飾る
• アレックス・リンスは冷静かつ完璧なレースマネージメントでMotoGP初勝利を勝ち取る
• ジョアン・ミルはジャンプスタートでライドスルーペナルティ
• チームスズキエクスターにとって2016年イギリスGP以来の優勝
サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたアメリカズGP決勝は、アレックス・リンスがMotoGPクラス初優勝を勝ち取り、チームスズキエクスターにとってドラマティックな一日となった。

リンスはスタート直後にトップ5ポジションにつけ、スムーズなライディングながら虎視眈々と前を行くライダーに近付く。激しい争いの中でもレース中ミスを犯すことなく終始GSX-RRを冷静にコントロールし、3番手まで順位を上げ周回を重ねていた残り11周で、トップを走行するマルケス(ホンダ)が転倒を喫し2番手にポジションアップ。レース終盤はロッシ(ヤマハ)との一騎打ちとなるが、リンスは最後まで冷静さを失わず、9度の世界チャンピオンとの戦いを見事に制し、嬉しいMotoGPクラス初優勝を手にした。

ジョアン・ミルは朝のウォームアップで手応えを感じ、レースに向けて士気を高めていたが、ジャンプスタートのペナルティを受け13番手走行中にライドスルー。再びコースに戻り、最後まで追い上げレースをするも、僅かにポイント獲得に及ばず、17位でチェッカーを受けた。

チームスズキエクスターにとっては2016年イリギスGP以来の優勝となり、リンスにとっては2016年フランスGP(Moto2クラス)以来の優勝、またMotoGPクラスでの初優勝となった。


河内 健 テクニカルマネージャー
「今日は良いレースでした。今年はライダーも成長し、マシンも進化したので、開幕戦からもっと良い結果を期待していたのですが、ここまでなかなか結果につなげられず、今日やっと成果がパーフェクトな形で出せたと思います。ライダーのアレックス、チーム、そしてこのプロジェクトに参加していただいている全ての皆様に改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。ありがとうございました。ジョアンはスタートの小さなミスでレースを失ってしまいましたが、彼のレース中のペースは悪くなかったので、次のレースが楽しみです。今日はともかくチームにとって最高の1日となりました。この調子で次の勝利を早く達成していきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。」

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「プロジェクト結成時から頑張り続けてくれているスズキにとっても我々チームの皆にとっても、今日が最高の一日となり本当に嬉しいです。アレックスはチームに合流したばかりの頃は怪我に泣かされ、決して順調なスタートを切ったわけではありませんでしたが、そこから日々努力を重ね、今日はその成長と進歩を証明する形のレースとなりました。彼の努力を心から誇りに思います。今シーズンの目標はとにかくまず一勝することでしたが、開幕からわずか3戦目で目標が達成できたのも、このプロジェクトに関わる全ての皆の努力の賜物と言えるでしょう。今日はジョアンのレースペースも素晴らしかったのですが、残念ながらジャンプスタートのペナルティによって結果に繋げることができませんでした。今日のミスに関してはレース後にジョアンとも良く話しをしましたが、いずれにしても今日のレースでまたひとつ成長を遂げることができたと思うので、今後の活躍に期待します。」

アレックス・リンス
「優勝できたなんて信じられない思いさ。嬉しすぎて言葉もないよ。朝のウォームアップでセッティングを変更してみたんだけど、フィーリングがあまり良くなかったから、決勝はいつものセッティングに戻したんだ。終盤のバレンティーノとのバトルはちょっと苦しかったし、プレッシャーもあったけど、とにかく最後まで集中を切らすことなく走り切った。チェッカーフラッグを受けた瞬間に喜びが一気に込み上げてきて、なんとも言えない思いだったよ。チームの皆、日本のスズキスタッフ、そして自分を支えてくれている全ての皆に心からお礼を言うよ。本当にありがとう。」

ジョアン・ミル
「ジャンプスタートのミスには自分でも本当にがっかりだけど、レース後に映像で見て、ライトが消える前にほんの少しだけ動いていたことを確認したよ。それでアドバンテージがあったわけではないのにペナルティを受けなくてはならなくて本当に残念な思いさ。マシンのフィーリングもレースペースも良かったから、このペナルティがなければ今日は良い結果を出せたんじゃないかと思うんだ。アレックスは今日本当に素晴らしいパフォーマンスだったし、チームが優勝できたことが心から嬉しいよ。チーム皆で努力を続けて、さらに強いチームになれるように自分も頑張らなくちゃね。」

MotoGP 第3戦 アメリカズGP 決勝結果
順位ゼッケンライダーチーム名メーカータイム/トップ差
142アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI41'45.499
246V・ロッシMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA+0.462
343J・ミラーPramac RacingDUCATI+8.454
44A・ドビツィオーゾMission Winnow DucatiDUCATI+9.420
521F・モルビデッリPetronas Yamaha SRTYAMAHA+18.021
69D・ペトルッチMission Winnow DucatiDUCATI+21.476
720F・クアルタラロPetronas Yamaha SRTYAMAHA+26.111
844P・エスパルガロRed Bull KTM Factory RacingKTM+29.743
963F・バグナイアPramac RacingDUCATI+30.608
1030中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA+31.011
1112M・ビニャーレスMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA+34.077
1229A・イアンノーネAprilia Racing Team GresiniAPRILIA+34.779
135J・ザルコRed Bull KTM Factory RacingKTM+42.458
1488M・オリベイラRed Bull KTM Tech 3KTM+44.272
1553T・ラバットReale Avintia RacingDUCATI+44.623
1617K・アブラハムReale Avintia RacingDUCATI+44.740
1736ジョアン・ミルTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI+48.063
1855H・シャーリンRed Bull KTM Tech 3KTM+1'07.683
DNF99J・ロレンソRepsol Honda TeamHONDA10Laps
DNF93M・マルケスRepsol Honda TeamHONDA12Laps
DNF35C・クラッチローLCR Honda CASTROLHONDA15Laps
DNF41A・エスパルガロAprilia Racing Team GresiniAPRILIA15Laps
MotoGP ポイントランキング(第3戦 アメリカズGP終了時)
順位ゼッケンライダーチーム名メーカーポイント
14A・ドビツィオーゾMission Winnow DucatiDUCATI54
246V・ロッシMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA51
342アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI49
493M・マルケスRepsol Honda TeamHONDA45
59D・ペトルッチMission Winnow DucatiDUCATI30
643J・ミラーPramac RacingDUCATI29
730中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA22
835C・クラッチローLCR Honda CASTROLHONDA19
944P・エスパルガロRed Bull KTM Factory RacingKTM18
1020F・クアルタラロPetronas Yamaha SRTYAMAHA17
1121F・モルビデッリPetronas Yamaha SRTYAMAHA16
1212M・ビニャーレスMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA14
1341A・エスパルガロAprilia Racing Team GresiniAPRILIA13
1463F・バグナイアPramac RacingDUCATI9
1536ジョアン・ミルTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI8
1688M・オリベイラRed Bull KTM Tech 3KTM7
1799J・ロレンソRepsol Honda TeamHONDA7
1829A・イアンノーネAprilia Racing Team GresiniAPRILIA6
195J・ザルコRed Bull KTM Factory RacingKTM5
2053T・ラバットReale Avintia RacingDUCATI1
2155H・シャーリンRed Bull KTM Tech 3KTM 
2217K・アブラハムReale Avintia RacingDUCATI 
2338B・スミスAprilia Factory RacingAPRILIA