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2016年9月4日
MotoGP 第12戦 イギリスGP 決勝 場所:イギリス シルバーストーンサーキット
スズキエクスター、マーベリック・ビニャーレスがイギリスGPで優勝
21歳のビニャーレスにとっても、スズキMotoGPチームにとっても、嬉しいMotoGPクラス復帰後初優勝となった。スズキの最後の優勝は2007年ルマンでのクリス・バーミューレンによるものだが、これはウェットコンディション。ドライコンディションでの最後の優勝記録は2001年バレンシアのセテ・ジーベルナウによるもので、ドライでは15年ぶりの優勝となった。また、シルバーストーンにおいてのスズキの最後の優勝記録は、1982年・500ccでのフランコ・ウンチーニによるものである。 20 周で予定されていた決勝は、スタート直後に起きた2コーナーでの2台の転倒による赤旗中断で再スタートとなり、周回数は19周に短縮。チームメイトのエスパルガロも、健闘の走りをみせ7位でゴールした。 マーベリック・ビニャーレス <予選3番手、決勝優勝> 「最高の気分だよ。自分自身にとってはMotoGPクラスでの初優勝だったし、スズキにとっても2007年以来の優勝だからね。決勝中はフィーリングも良かったし、今日はチャンスがあると思ったけど、レースはチェッカーを受けるまで何があるかわからないから、最後までとにかく集中して走ったよ。今日は序盤で逃げることができたので、あとはコンスタントなラップタイプで周回を重ねてレースをリードした。この数戦、勝てるチャンスが何度もあったにも関わらず、ずっと結果を残せなくて、チームも僕も葛藤が続いていたから、今日は僕たちのやってきた仕事を認めてもらえる良いチャンスになったと思う。チームが本当に素晴らしい仕事をしてくれ、皆に心からお礼を言いたい。」 アレイシ・エスパルガロ <予選11番手、決勝7位> 「決して楽な週末ではなかったけど、レースはトップからの差もそれほどなく、ポジティブな結果を残せたと思っている。もちろん課題はまだまだあるし、やるべきことが沢山あるけどね。マーベリックがスズキに優勝をもたらせてくれたことは、僕自身も本当に嬉しいよ。スズキMotoGPプロジェクトが復帰してから僅か20ヶ月だということを考慮すれば、僕らのチームは驚くべき進化を遂げたと思う。復帰以来共に努力を続けてきたチーム全員で、今日の結果を喜びたいね。そしてもちろん、残りのシーズン、僕らはまだまだ強くなっていってみせるよ。」 河内 健 テクニカルマネージャー 「今日は申し分のない結果でした。ここ数戦、決勝がウェットコンディションだったりフラッグ・トゥ・フラッグだったりと、不完全燃焼のレースが続いていたので、僕らはもっと行けるはずだと信じて頑張り続けていたのですが、今日やっとその実力を示すことができて本当に良かったと思います。アレイシもここ数戦リタイアが続いていたのですが、今日はしっかり7位でフィニッシュでき、チーム全体としても非常に良い結果でした。ライダー、チーム、そして日本で開発を続けてくれているスタッフ、そしてスズキのレース活動に関わってくださっている全ての皆がパーフェクトな仕事をしてくれたお陰だと思っているので、その全ての方々にお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。」 ※「フラッグ・トゥ・フラッグ」 MotoGPクラス決勝レース中のコンディション変化にともない、異なるタイヤを装着したマシン(スリック→ウェット/ウェット→スリック)への交換が許可されるルール。
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