二輪車トップ > スズキレーシングレポート > 全日本モトクロス選手権 > リッキー・カーマイケル ユニバーシティ
スズキレーシングレポート
トップ ロードレース世界選手権 全日本ロードレース選手権 全日本モトクロス選手権
2015 全日本モトクロス選手権
ROUND1
ROUND2
RC
ROUND3
RCU
ROUND4
ROUND5
ROUND6
ROUND7
ROUND8
ROUND9
ROUND10
2015 全日本モトクロス選手権
2023 鈴鹿8耐 スペシャルサイト
スズキ株式会社 国内二輪 X(旧Twitter)公式アカウント
全日本モトクロス選手権
2015年5月18日
リッキー・カーマイケル ユニバーシティ 
世羅グリーンパーク弘楽園(広島県)

レジェンドライダー、リッキー・カーマイケル氏を講師に迎えMXライディングスクールを開催!
「レベルアップには基本と反復練習が何より重要」
モトクロス史上最強のリッキー・カーマイケル氏が全日本参戦のスズキライダーを指導!!
RCU
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第3戦中国大会が行われた翌日、会場となった広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で、史上最強のモトクロスライダーと言われるアメリカン、リッキー・カーマイケル氏が、全日本に参戦するスズキライダーを対象にスキルアップスクールを開催。受講したライダーたちは、氏のフレンドリーかつ丁寧な指導を受け、世界トップの技術を間近に体感した。

スズキとMXアパレルメーカーFOXの後援で実現した今回のスクールは、RCU(Ricky Carmichael University)の名称で、カーマイケル氏が世界展開しているスクールのダイジェスト版。カーマイケル氏は今回が初の来日で、RCUももちろん日本初開催。全日本選手権に参戦するスズキユーザー15名が受講した。

RCU RCU
RCU RCU

朝のミーティング、ウォームアップライドに続き、2カ所のコーナーを使っての実戦アドバイス、スタート練習と、充実のカリキュラムは、まず始めにカーマイケル氏が実際にマシンに乗って手本を見せ、続いて氏が見守る中、参加ライダーが順番に繰り返しトライする形で進められた。時折全員を集め、カーマイケル氏が要点をレクチャーすると、Team SUZUKIの熱田孝高選手が通訳し、参加者に伝える。気になるライダーがいると、一人一人呼び止めてアドバイスするカーマイケル氏。またセッションの合間には質疑応答の時間も設けられ、具体的なアドバイスを受けて、参加者はみるみるスキルアップを果たしていく。

中でもカーマイケル氏が重視したのが反復練習の重要さで、セッションの合間にカーマイケル氏は、「オリンピック種目をイメージして欲しい。練習のときにゲームばかりしてはいないだろう。モトクロスも同じ。コースを周回してしまうと、30分走ってもそのセクションを通過するのはせいぜい15回。でもセクション練習なら同じ時間で50回は練習出来る。アメリカと違って日本人には毎日乗れる環境はないと聞いている。週に1~2回しか乗れないのなら、尚更基本を繰り返し練習することが大事になる。」と説明。「子供の頃の練習で、ボクはママにセクションの練習ばかり1時間以上もやらされてね。コースでは乗っているか辛くて泣いているかどちらかだった。」とジョークを交えながらも、日本の練習環境まで想定した実践的なカリキュラムは、非常に説得力があり、参加者も熱心に聞き入った。

モトクロスのテクニックの中で、最も重要と言っていいスタート練習では、一人一人にポジションや脚の位置を細かくアドバイスし、全員が2回ずつカーマイケル氏の合図でスタート。レクチャーされた基本のポジションや動作を忘れたライダーは、呼び止められ更に細かいアドバイスを受けた。

カーマイケル氏を取り囲んでのバーベキュースタイルの昼食の後、午後は1時間以上ディスカッションタイムが設けられ、カーマイケル氏は練習方法から普段の生活まで、時折笑いを交えながら、様々な質問に丁寧に応え続けた。

RCU RCU
RCU RCU

予定された全てのプログラムが終了すると同時に、会場には雨が降り始めたが、テントの中で参加者一人一人と記念撮影やサインに応じたカーマイケル氏。数々の栄光を極めたモトクロス界のレジェンドは、ライディングスキルや練習に関するノウハウ、そして指導力も素晴らしいが、同時に気さくで思いやりのあるジェントルマンでもあった。スクールの最後にカーマイケル氏は、「スズキはもちろん、今回この場を用意してくれたスタッフ、参加してくれたライダーみんなに感謝したい。スズキとモトクロスを愛するものとして、これからもいいモトクロスライフを築いていこう。」と、このスクールを締めくくった。

RCU