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2015年10月4日
全日本モトクロス選手権 第9戦 オフロードヴィレッジ(埼玉県)
IA1チームメイト同士のタイトル争いは、小島庸平2位-4位、熱田孝高5位-7位で小島がついにランキングトップに浮上。決着は小島5ポイントリードで最終戦へ
IA2竹中純矢は第2ヒートで3位表彰台を獲得、ランキング2番手に再浮上。 IA1クラスでは、第1ヒートで小島庸平がスタートからトップ争いを繰り広げ2位表彰台を獲得。小島は第2ヒートを4位でまとめ総合3位と同ポイントの総合4位。一方ポイントランキング首位でこの大会に臨んだ熱田孝高は、持ち前の粘り強い走りと積極的なレース運びで小島と共にトップ争いに演じたが、ミスで順位を下げ総合6位。この結果熱田と小島はランキングが入れ代わり小島が今シーズン初めてポイントランキングのトップに浮上した。 IA1クラス第1ヒート、オープニングラップ2番手で戻ってきた小島は、2周目に小方 誠(ホンダ)をパスしトップに浮上。後半に入って追い上げてきた成田 亮(ホンダ)にトップを明け渡した小島だが、確実に2番手をキープしてチェッカーを受け今季10回目となる表彰台登壇を果たした。一方、スタートでやや出遅れ、前半5~6番手を走行していた熱田は、後半に入ると持ち前の粘り強さを発揮し、終盤3番手まで順位を上げるが、小島の背後に迫った直後に痛恨のエンストを犯してしまい6番手にポジションダウン。ラストラップに小方 誠(ホンダ)をパスした熱田は5位でフィニッシュした。 IA1クラス第2ヒート、好スタートを決めた熱田が2番手でオープニングラップをクリア。2周目先行する小方を捉えトップに浮上した熱田だったが、6周目に単独転倒。6番手に順位を落とした熱田は追撃を試みるが、後半にもミスを犯し7位でフィニッシュした。一方小島は、スタートでやや出遅れ7番手で1周目をクリア。前半確実に順位を上げ、6周目には熱田の転倒で5番手とした小島は、中盤更にひとつ順位を上げると、後半は手堅く4番手のポジションをキープしてチェッカー。この結果、小島は今大会総合4位となり、総合6位に甘んじた熱田に代わって、今シーズン初めてポイントランキングトップに浮上した。 IA2クラス第2ヒート、スタートが決まらずオープニングラップを11番で戻ってきた竹中は、序盤からアグレッシブな追い上げを見せると前半6番手まで順位を挽回。後半更に攻め続けた竹中は、16周目にランキング2番手を争う能塚智寛(カワサキ)をパスすると、終盤更にひとつ順位を上げ3位でフィニッシュ。今季8度目の表彰台登壇を果たした竹中は、大会総合2位でポイントランキングも能塚を抜いて2番手に浮上した。 小島庸平(IA1) 第1ヒート2位/第2ヒート4位、総合4位 「元々苦手なコースで、ヨッシー(熱田)はすごく乗れていたし、とにかく手堅く行こうと思っていました。ヒート1はスタートが決まってすぐにトップに立つことが出来た。ヒート2は出遅れて、ヨッシーがトップに上がったのでどこまで近づけるが我慢のレースになった。結果ヨッシーがミスしてからは前でゴールすることだけを考えた。ランキングはトップになったが、レースは最後まで何が起こるかわからない。最後まで気を引き締めて行くだけです。」 熱田孝高(IA1) 第1ヒート5位/第2ヒート7位 総合6位 「どうしようもないレース。ヒート1は3番手を走っていてエンストでポジションを落とした。ヒート2は別に緊張もなくていい感じだったが、このまま行けるなと思った直後にイージークラッシュ。そこからなかなかパッシング出来ずにまた転んだ。調子はいいし得意なコースだったのに歯車が噛み合いませんでしたね。でもまぁ、(小島)庸平とは僅差だし、最後に勝てばいい。次は前を走って決めます。」 竹中純矢(IA2) 第1ヒート5位/第2ヒート3位、総合2位 「このコースはスタートで前に出ないとキツいのは分かっていたんですが、ダメでしたね。ヒート1は能塚君を抜くのに苦労して、ミスして逆に抜かれてしまった。まぁ攻めた結果ではあるんですが・・・。ヒート2はもう行くしかないという気持ちで何とか抜いて、終盤2位が見えてスイッチを入れたんですが、追い付いただけで終わってしまいました。でも、久々に自分のいい走りが出来ていたので、あと1戦、この走りを続ければ勝負できると思っています。」 渡辺 明 監督 「チーム内でタイトルを争うという状況で臨んだわけですが、両者とも思い切って行けと話しました。二人の争いだがいろんなライダーがそこに絡む。その中でしっかりと自分の走りを出し切るしかないわけですから。そういう意味で二人とも精一杯やってくれたと思う。結果首位が入れ代わったが、それは二人が必至で走った結果。最終戦も思い切って自分の力を出し切って走ることが重要だと思います。竹中は、抜き難いコースで、スタートでトップに絡むことが出来ず上がってくるのが遅れるパターンになったが、タイムは悪くない。走りも良くなっているし、新しい走りのライン取りや抜くときの瞬発力など、自信が付けば更に上がってくるはず。ランキングは2位に上がったが、今年取り組んできた走りで、最終戦もしっかりと走り切ってもらいたい。」
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