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2015年7月19日
全日本モトクロス選手権 第6戦 藤沢スポーツランド(岩手県)
小島庸平が前回神戸大会から3連勝となる1-1パーフェクトV。熱田孝高は3-2で総合2位。 第2ヒートはスズキのワン・ツー、総合でもスズキが1-2フィニッシュ。
IA2竹中純矢は表彰台に一歩届かず4-6で総合5位。 IA1クラス第1ヒート、ホールショットこそ逃したものの、確実にスタートを決めた小島は、オープニングラップに新井宏彰(カワサキ)をパスしてトップに浮上。2周目にこのレースのベストタイムをマークした小島は、徐々に後続を引き離してリードを広げていく。終始ハイペースで周回を重ねた小島は、危なげのない走りで完全にレースをコントロールすると、最終ラップはペースを落とし、ファンにアピールしながら余裕のフィニッシュ。一方オープニングラップ4番手で戻った熱田は、6周目に田中教世を捉え3番手に順位を上げると、得意の追い上げで後半新井に接近。逆転には一歩及ばなかったが3位でチェッカーを受け、第3戦中国大会以来となる表彰台登壇を果たした。 IA1クラス第2ヒート、ゲートのトラブルでスタートがやり直しとなり、約1時間後に再開されたファイナルレース。集中力を切らすことなく臨んだ小島と熱田は、小島が鮮やかなホールショットを決めると熱田がこれに続き、両者はオープニングラップから1-2走行でトップ争いを展開。連勝を目指す小島と今季初優勝に執念を見せた熱田によるスズキの2台によるバトルは、後半熱田が小島の前に出るが、再びチャージした小島が熱田を捉え再逆転に成功。終盤、小方 誠(ホンダ)が熱田の背後に迫るが、熱田はこれを抑え込んで、スズキが1-2フィニッシュを達成。小島は前回神戸大会に続くヒート3連勝と総合2連勝をマーク。熱田は3-2位で総合でもスズキのワン・ツーが達成された。 IA2クラス第2ヒート、好スタートを決めた竹中は、オープニングラップを2番手でクリア。しかし竹中は序盤からペースを上げることが出来ず、2周目に一つ順位を落とすと、前半更に二つ順位を落とし5番手まで後退する。混戦の中でなんとかリズムを取り戻そうとした竹中だったが、後半逆にペースを落としてしまい、6番手となった竹中は、終盤なんとか踏みとどまって6位でチェッカーを受けた。 小島庸平(IA1) 第1ヒート1位/第2ヒート1位、総合1位 「藤沢は元々相性のいいコースで、ヒート1はほぼ思い通りのレースが出来た。ヒート2はヨッシー(熱田孝高)とのバトルになって、ヨッシーも速かったし、タイトル争いをする上で確実にリザルトを残すことが大事だと思っていたので、正直2位でもいいかと考えた。しかし後半、ヨッシーがバタついたのでチャンスがあるなと考え、100%出し切って攻めた。両ヒートスタートも決まったし、今回は100点満点のレースになったが、目標はあくまでもシリーズタイトル。更に気を引き締めて挑みます。」 熱田孝高(IA1) 第1ヒート3位/第2ヒート2位 総合2位 「ヒート2のスタートやり直しは、逆にリラックス出来たし問題なかったですね。それより前回神戸大会の転倒で、軽い脳震盪もあったし念のため検査してもらったら肋骨が何カ所か折れてたんです。それで走り込みも出来なかったし、体調のことを考えると、スズキのワン・ツーに貢献出来て、内容は決して悪くはないんだけど、やっぱり悔しい。次のSUGOまではインターバルがあるし、地元ですからね。しっかり調整して今度こそ勝ちます。」 竹中純矢(IA2) 第1ヒート4位/第2ヒート6位、総合5位 「う~ん、何が悪いとか正直わからないんですが、タイムが上がらなくて、それで迷いが出て、なんとかしなければとラインやタイミングを変えたりしたことで、逆にミスしたり、リズムを崩してしまいました。焦りが出て、自分の走りを見失っていた気がします。力不足だし、体力の面でも問題があった。夏のインターバル、1カ月間練習して、もう一度トップ争いが出来るようにしっかりと取り組みます。」 渡辺 明 監督 「小島と熱田に関しては、目指してきたワン・ツーがようやく叶ったレースでした。特に小島はこのコースに本当に自信を持っていて、走りも良かった。ポイント争いの上でも、今回の勝利は大きい。熱田にとっても地元で、しっかりとまとめてくれた。第2ヒートの二人のトップ争いにはドキドキさせられましたけどね(笑)。チーム一丸となって取り組んできた成果が出たと思います。竹中は本人の迷いがそのまま走りに出てしまい全く元気がなかった。未完成な部分を埋めていく必要がある。シーズン後半に入って、レースはまだまだ続く。まずは1カ月後のSUGO。しっかりとトレーニング、テストを行い、万全の体勢で臨みたい。」
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