
2019 全日本モトクロス選手権
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2019年6月2日
全日本モトクロス選手権 第3戦 中国大会 会場:広島県・世羅グリーンパーク弘楽園
プライベートチームがワークス勢を打破、深谷広一が第2ヒートで見事な逆転優勝を飾る!!
IA2は内田篤基が惜しくも表彰台を逃すも6-4位で総合5位
2019全日本モトクロス選手権シリーズ第3戦中国大会は、広島県世羅郡の世羅グリーンパーク弘楽園で開催された。広島県の山間部にある同コースは、急傾斜のアップダウンの中にハイスピードジャンプを配したダイナミックなレイアウトが特徴のコース。石の多いハード路面は全日本開催に合わせて入念なメインテナンスが施され、ほぼベストコンディションを保った一方、新たに改修されたトリッキーな8連続ジャンプではクラッシュが相次ぎ、負傷者も多数発生した。
大会期間中は土曜日が快晴。日曜日は曇り時々晴れで、駐車場に多数並んだライダーを含め、県内外から土日合わせて3,300人のファンが訪れ、コースを取り囲む観戦エリアから白熱したバトルに声援を送った。 スズキのサポートライダーでは、IA1クラスに参戦するSRF Team SBEの深谷広一が、第1ヒートこそスタートの出遅れで5位に甘んじたものの、第2ヒートでは序盤からワークス勢に割って入り、トップ争いを展開。レースの終盤、4番手から表彰台を狙った深谷は、最終ラップに先行するライダー2台が接触転倒すると、代わってトップに立った小方 誠(カワサキ)に猛アタックをしかけてパッシングに成功。土壇場の大どんでん返しで見事な逆転優勝を飾った。国内最高峰クラスでの深谷の優勝はこれが2度目だが、2016年の神戸大会は2位でチェッカーを受け、優勝したライダーがペナルティで降格となったために繰り上がったもの。自身がIA1クラスの表彰台の頂点に立ったのはこれが初となる。プライベートチームでワークスを打ち破る快挙を達成した深谷は、暫定ポイントランキングで6位から4位へとポジションアップを果たした。SRMマウンテンライダースの小林秀真は13-10位で総合12位。SRF関東オートスポーツ清水の川口尚希は19-17位で総合18位。 IA2クラスでは、スズキの開発ライダーで2019年モデルの新型RM-Z250に乗るTeam SSCの内田篤基が、両ヒート追い上げのレースから第1ヒートは5位、第2ヒートは表彰台にあと一歩まで迫る4位まで挽回し総合では5位。SRF Team SBEの髙原秋斗はチームの地元で13-12位と健闘し総合10位。SRMマウンテンライダースの鴨田 翔は総合13位、同じくSRMマウンテンライダースの真野凌輔はルーキートップとなる総合19位のリザルトをマークした。 深谷広一(SRF Team SBE・IA1クラス・総合3位)
「ヒート1はスタート自体は悪くなかったんですが、1周目に混戦の中で転倒してしまい5位でした。ただ、土曜日からタイムは出ていたし、追い上げのレースでもトップと変わらないペースで走れていたので、第2ヒートは最低でも表彰台は行けると確信していました。一旦は成田選手(ホンダ)に抜かれましたが、前で2台が転倒してチャンスが到来しました。前の小方選手(カワサキ)の遅い部分は分かっていたので、これは行くしかないとアタックしました。ある意味ラッキーだけどすごく嬉しいです。チームはもちろん、たくさんの人に支えてもらって表彰台の一番高い所に立つことができました。今後もこういうレースを続けて行きたいし、行けると思います。」内田篤基(Team SSC・IA2クラス・総合5位)
「スタートの失敗が全ての敗因。そこだけクリアできていれば間違いなくトップ争いに加われていたはずなので、今回の内容には悔しさしかありません。レース結果にタラレバを言っても仕方ないので、次のSUGOまでにしっかりと調整し、実践して見せます。」第3戦 中国大会 IA1 決勝第1ヒート結果
第3戦 中国大会 IA1 決勝第2ヒート結果
第3戦 中国大会 IA2 決勝第1ヒート結果
第3戦 中国大会 IA2 決勝第2ヒート結果
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