
![]() ![]() |
![]()
2015年4月26日
全日本ロードレース選手権 第2戦 スーパーバイクレース in 九州 場所:大分県・オートポリスサーキット
ヨシムラスズキシェルアドバンスの津田拓也、予選で転倒負傷しながら決勝5位フィニッシュ!
J-GP2クラスではエスパルスドリームレーシングの生形秀之が2位表彰台獲得! ![]() 阿蘇山脈に位置するオートポリスはその場所ゆえ、気まぐれな天気に振り回されることが多い。4月上旬に行われた事前テストも冬に戻ってしまったようなコンディションの中で行われ、今回のレースウイークも天候が心配されたが、結果的には三日間とも初夏を思わせるような暑さすら感じさせる、安定した日が続いた。 前回の開幕戦は、ハイアベレージで周回を重ね、ライバルを圧倒する速さを見せ付けた津田が今回もこのクラスを引っ張るかと注目されたが、金曜日は7番手とやや出遅れてしまった。ケガにより事前テストに参加できなかった今野はその厳しい状況の中でもこの日は11番手に付け、まずまずのスタートを切ることができた。 翌土曜日の予選はノックアウト方式とされ、まずは45分間のセッションが行われた。順調にタイムを上げていく津田だったが、他車がコース上にオイルを出してしまい、これに津田が乗り上げて転倒。マシンを大破させ、全身を強打してしまう。トップ10内のタイムを出していたことから、Q2セッションへ進出することはできた。津田はスペアマシンに乗り換えてQ2に参加。1'48.827のタイムで6番手となった。今野はQ1で1'50.884のタイムを記録し11番手となり、ギリギリでQ2への進出は果たせなかった。 転倒の影響が心配された津田だったが、時間の経過とともに体調は回復。マシンから投げ出され、頭を強打していたので土曜日は気分の悪さが続いたが、これも決勝日までには収まり、体調面での不安は払拭することができた。そうした中でいよいよレースがスタート。津田、今野ともにまずまずのダッシュを見せ、1周目をそれぞれ7位と12位でクリアする。津田は2周目に6位へ、さらに5周目に5位まで順位を上げていく。今野も2周目11位、5周目には10位へとポジションアップ。津田はさらに前を追いかけたいところだが今一つペースが上がらず、上位陣が1’48秒台でラップするのに対し、1’49秒台を切ることができない。結局、津田5位、今野10位でチェッカーとなった。 またこの日の最終レースとなったJ-GP2クラスでは、GSX-R MFD6にライディングする生形秀之が3番グリッドからスタート。2位グループに加わり、この集団の先頭でチェッカーとなり、見事2位表彰台獲得に成功した。
ヨシムラスズキシェルアドバンス 津田 拓也 予選6番手/決勝5位 「開幕戦鈴鹿でいい勝ち方ができたのでそこにこだわりすぎてしまい、結果的にマシンのセットアップが大きく遅れてしまいました。さらに予選で転倒してしまったことで、予選中にテストしようと思っていたことが出来なくなり、併せて体調も悪化。まったく思うようにならないレースウイークとなってしまいました。ですがマシンのパッケージング、自分自身の走りのリズムは悪くないので、次のツインリンクもてぎのコースに合わせたセットアップを意識し、開幕戦のような勝ち方ができるように進めます。」 ヨシムラスズキシェルアドバンス 加藤 陽平 監督 「事前テストではトップタイムを出すことができていたのですが、その直後に同じセッティングでロングランをしてもタイムが出ず、今回のレースウイークの予選中に津田の転倒もあり、かなり苦しいレースウイークとなってしまいました。鈴鹿で良い勝ち方ができたので、それにチームもライダーもこだわってしまったことが敗因です。次のもてぎではコースの特性にしっかり合わせたマシンのセットアップ、ライダーの走りをするよう意識し、開幕戦同様の勝ち方をねらっていきます。」 MotoMap SUPPLY 今野 由寛 予選11番手/決勝10位 「ケガのために事前テストに参加できなかったため、ライバルに対して遅れを取っていたのですが、なんとか今回の決勝までにその差を埋めることができ、10位という結果を得ることができました。開幕戦ではフラストレーションの溜まるレースとなってしまいましたが、今回は前回よりもワンステップ上のリザルトを残すことができました。この流れで、次はさらに上を目指します。」 MotoMap SUPPLY 愛知 靖史 監督 「事前テストには参加できなかったので、オートポリスに関しては去年のデータを参考にバイクのセットアップを進めました。まずは去年のタイムを上回ることを目標にしていましたが、それもクリア。順位的にも開幕戦よりも上に行けたので、第3戦はさらに上を狙っていきます。」 エスパルスドリームレーシング 生形 秀之(J-GP2クラス) 予選3番手/決勝2位 「去年から、レース序盤のペースを上げることを課題としてきましたが、今回もまた、その問題が露呈してしまいました。レース中盤から終盤にかけてのペースは高いレベルを維持することができているので、明確になっている課題を次のレースまでには克服できるよう準備したいと思います。それでも今年最初のレースを2位で終えることができたのは、まずまずの滑り出しだと感じています。」 ![]()
![]()
|